今月10日で創業50周年になったサンリオから、これまで生み出したキャラクターやグッズなどを振り返る書籍が発売されました。
[本]SANRIO MEMORIES(amazon)
サンリオ 2010.8.10発売 1974円 ISBN:978-4387100669
50年とはすごいですよね。どんな歩みがあって今に至っているのか、まずはこれまでのサンリオの歴史をすごくざっくりとまとめてみました。
1960年 株式会社山梨シルクセンター設立 1962年 初のオリジナルデザイン「いちご」発売 1971年 直営店「ギフトゲート」1号店を新宿にオープン 1973年 社名を株式会社サンリオへ改称 1973年 雑誌「詩とメルヘン」創刊 1973年 オリジナルキャラクター「バニー&マッティ」開発 1974年 オリジナルキャラクター「ハローキティ」開発 1975年 月刊誌「いちご新聞」創刊 1975年 アニメーション映画「ちいさなジャンボ」公開 1976年 アメリカ・カリフォルニア州に「ギフトゲート」オープン 1978年 「サンリオ文庫」「サンリオSF文庫」刊行開始 1985年 テレビアニメーション「夢の星のボタンノーズ」放送 1990年 テーマパーク「サンリオピューロランド」オープン 2005年 テレビアニメーション「おねがいマイメロディ」放送 (参考:サンリオのあゆみ 、Wikipedia )
こうやって振り返るとサンリオが大きく変化していったのは1970年代だということが分かります。当初は山梨県の絹製品を販売する会社としてスタートして、しばらくするとギフトグッズを扱うようになり、後に外部の作家が手掛けたキャラクターのグッズを販売をはじめるようになる、というのが創業から1970年代前半までの流れです。1974年~1975年頃に「ハローキティ」「リトルツインスターズ」「マイメロディ」などのオリジナルキャラクターを開発してからは、現在まで続くサンリオの方向性、そして人気を決定づけることになると。
この本ではそういったサンリオそのものの歴史というよりも、主に「ハローキティ」以降のオリジナルキャラクターとそのグッズたちを振り返っていく内容になっています。昨年、ハローキティ35周年を記念して「HELLO KITTY MEMORIES」 という本が発売されましたが、装丁や構成に共通点があるので、あの感じで全キャラクターをまとめてみたものと思うと分かりやすいです。
こうやってサンリオキャラクターを振り返ってみると、やっぱり歴史の厚みがすごいなぁと思います。キティやキキララ、マイメロなど、最初期のキャラクターが今も変わらない人気を誇っている一方、80年代、90年代、そして00年代にも人気になったキャラクターがたくさんいて、今も露出を減らさずにサンリオの顔として活躍しているのが他の真似できないところです。
ところで、サンリオはこの本とほぼ同時にもう1冊、「Sanrio 50th Anniversary Official book」という記念ブックも発売しています。こちらは一般流通向けではなく、現在お台場で開催されているイベント「Green Tokyo Hello Kitty & Friends」 の特設会場で販売されているものです(他のサンリオショップなどでも販売されているのかは未確認)。
こちらもテーマとしては同様で、サンリオのキャラクターとグッズを振り返る内容になっているんですが、掲載されているイラストなどが別のものになっていたり、「SANRIO MEMORIES」では触れられていなかった小ネタやいちご新聞の歴代表紙なども掲載されていて、2冊買っても楽しめるように工夫されています。
ただ、ページ数は少ない(72ページ+α)ので、どっちか片方だけ買うとしたら市販の方でいいと思います。 「Sanrio 50th Anniversary Official book」についてはこちらのエントリー でも紹介していますので、気になる方は見てみてください。
→[本]SANRIO MEMORIES (出版社の紹介ページ) →サンリオ (公式サイト)
◇キティの涙 (2009.10.29)