TOPICS漫画

イラストレーターの100%ORANGEが雑誌「spoon.」で連載している2ページ漫画をまとめた「フルーツの部屋」の2冊目が発売されました。

フルーツの部屋2
[本]フルーツの部屋2/100%ORANGE(amazon)

プレビジョン/角川グループパブリッシング 2010.4.24発売 1575円
ISBN:978-4-04-894072-6

それにあわせて、品切れ状態だったらしい1冊目の方も新装版として再版されました。

フルーツの部屋(新装版)
[本]フルーツの部屋(新装版)100%ORANGE(amazon)

プレビジョン/角川グループパブリッシング 2010.4.24発売 1575円
ISBN:978-4-04-894071-9

装丁を担当したのは前回と同じ松本弦人さんですが、雰囲気ががらっと変わっているので前のと並べるとちょっといびつな感もしないでもないかもしれません。でも、毎回感じの違う作品が収録されていることを考えると、これはこれで趣があるような気になってきます。

帯に「7年振りの漫画作品集」と書かれていて、僕は「またまたぁ、3年振りの間違いでしょ」と思ったのですが、確認してみると前作は2003年発行とあったので、間違いではありませんでした(びっくり)。ということは、このspoon.の連載って10年近く続いているってことなんですね。すごいです。

100%ORANGE(公式サイト)

100%ORANGEのトークイベント(2009.4.21)
[本]SUNAO SUNAO/100%ORANGE(2009.3.27)

TOPICS漫画

読売新聞日曜版にて連載中の漫画「あたしンち」の公式ファンブックが発売されました。

あたしンち公式ファンブック
[本]あたしンち公式ファンブック(amazon)

メディアファクトリー 2010.3.5発売 924円
ISBN:978-4-8401-3233-6

これまでに発売された単行本15巻分の作品をいろいろな側面から解きほぐしていて、タチバナ家の人々はもちろん、個性的な脇役たちについてのあれこれについてや、タチバナ家の間取りやルールなどの小ネタも収録されていて、あたしンちファンなら楽しめること受け合いの内容になっています。

中でも発見だったのがみんなが暮らしている街の地図。作品上は断片的にしか出てこないのでよく分からなかったけど、2つの鉄道路線にはさまれた地区になっているんですね。これは漫画では練馬区の光が丘周辺を、アニメ版では西東京市をモデルにしているんだとか。前から都内のどこかがモデルになっているんだろうけどどの辺なんだろうと気になっていたのでなるほどー、と思いました。
あとは作品中では1度も登場していないユズヒコの部活動についての話もびっくり。まさかそんな裏設定があったとは。

その他には有名人の方に「マイベストあたしンち」を選んでもらっているコーナーもあって、その中の角田光代さんのお母さんについての話にもありましたが、なぜか「あたしンち」の登場人物には読み手やその周囲の人を投影させてしまう、不思議な感覚がありますよね。この本に収録されている作者のけらえいこさんへのインタビューによると、登場人物は身のまわりにいる人をモデルにしているとあるので、やっぱりそのあたりの人物像の作り方に秘訣があるんでしょうね。

せっかくなので僕もマイベストあたしンちを選んでみました。大好きなエピソードはたくさんあるんですが、特に大好きなのがこのシーン(9巻P101より)。
あたしンちのヒトコマ
これ、特に4コマ目のみかんの「脳の回転絶賛停止中!」とでも言うような表情がかわいいというか、愛おしくなってしまうんですよね。それってやっぱり僕にもみかんみたいにぼーっとしすぎて意識が宇宙へ飛んでってしまう経験があるから、なんでしょうか。

残念ながらアニメの方は昨年終わっちゃって寂しい思いをしましたが、そんな中で、こうした本が発売されるのはファンとしては嬉しいですね。漫画の方は末永く続いてほしいです。

[本]あたしンち公式ファンブック(出版社の紹介ページ)
あたしンちWEB(公式サイト)

「あたしンち」がお引っ越し(2004.11.2)

TOPICS漫画

読売新聞の朝刊で連載されている4コマ漫画の「コボちゃん」ですが、昨日10月14日に掲載された第9764話にて衝撃の展開が! なんとコボちゃんのお母さんの早苗さんが「二人目ができた」と発表したのでした。連載27年目にして、ついにコボちゃんもお兄さんになるみたいです。

「コボちゃん」に関しては、これまで当サイトでも2度ほど大きく取り上げたことがあるんですね。コボちゃん宅に居候していたタケオおじさんに関する話です。

コボちゃんのストーリーがつながってた謎(2002.2.18)

この時に、タケオおじさんが好意を寄せている花田先生に関するネタが3日連続展開されるという異例の事態が発生していたのですが、

タケオおじさん結婚!(2005.2.4)

3年の空白を経て突然のプロポーズということがあったんですよねー。コボちゃん一家に大きな変化が訪れるのはこの時以来なんじゃないでしょうか。

ちなみに、5年前に作者の植田まさしさんへ行われたインタビュー記事があって、その中で1万回に向けて実現したい思いとして、「コボちゃんに弟か妹を作りたい」と語っているんですね。

コボちゃんがお兄ちゃんになる 植田まさしさんが明かす「家族計画」(読売新聞 2004.12.19/Internet Archiveより)

なので植田さん的にはまさに計画通りの進行ということのようですね。にしてもこのロングスパンな計画性はなんなんでしょうか。びっくりですよ。あとは生まれてくる赤ちゃんが弟なのか妹なのかが気になりポイントですね。楽しみです。
 

国民的4コマ漫画『コボちゃん』、ママ妊娠で連載27年目にして“お兄ちゃん”に(オリコン 2009.10.14)

TOPICS漫画

手塚治虫の代表作、「鉄腕アトム」を漫画家の西島大介さんがアトムをかわいくリメイクしたトリビュート・コミックが登場するそうです。

アトムちゃん
[本]アトムちゃん/西島大介(amazon)

角川書店 2009.10.1発売 882円
ISBN:978-4-04-854394-1

その名もアトムちゃん! これは、もうすぐ映画「ATOM」が公開されると言うことで、それを記念して企画されたものらしいです。アトムのリデザインってこれまでにもいろいろありましたけど、”西島アトム”はロボットだと言うことを完全に忘れてしまいそうなふにふに感が実現されていてすごいです。

おおまかな内容は、人間の学校に転校してきたアトムちゃんのちょっとシュールでマイペースな日常を描いたショートストーリーとのこと。西島さんと言うと、「凹村戦争」や「アトモスフィア」とかの描き下ろし作品が大好きだったんですが、今連載中の「ディエンビエンフー」はなんとなく全部終わってから読もうと思っているので最近の作品は読んでないんですよね。てなことで中身にも期待です。

西島大介がアトムをゆるかわリメイク!「アトムちゃん」発売(コミックナタリー 2009.9.28)
[本]アトムちゃん(出版社の紹介ページ)
映画『ATOM』オフィシャルサイト…10/10公開です。
TezukaOsamu.net(手塚治虫公式サイト)
Daisuke NISHIJIMA simasima(西島大介公式サイト)

MEMO漫画

■マンガ家・タナカカツキさんが20年前に描いたデビュー作が復刻されました。本日発売なんですが、昨日フライングして買ってきました。

逆光の頃 新装版
[本]逆光の頃 新装版/タナカカツキ(amazon)

前にタナカカツキさんの展覧会に行ったとき、初期の作品が何ページか展示されているのを見て、読んでみたいなぁと思っていたんですよね。その時はすでに絶版状態だったので諦めていたんですが、こうして復刻されたということはやっぱりそういった声も多かったんでしょうね。独特の空気感のある作品です。

TOPICS漫画

最近は絵本や本の装画の仕事が多かった100%ORANGEですが、久しぶりとなる漫画作品が登場しました。


[本]SUNAO SUNAO/100%ORANGE(amazon)

平凡社 2009.3.26発売 1050円
ISBN:978-4582834291

平凡社のサイトなどで連載されていた同名の読み切り作品をまとめたものになります。100%ORANGEのコミック単行本と言えば、雑誌「spoon.」の連載作品などを収録した「フルーツの部屋」(amazon)という作品が5年前に発売されているんですが、あの本はハードカバーで絵本っぽい装丁の本だったのに対して、今回は一般的なタイプの大判コミックになっているんですね。しかも本屋さんに買いに行ったら本当にコミック売り場に平積みされていたのでちょっとびっくりでした(100%ORANGEの本ってイラスト集とかが並んでいる棚にあることが多いので)。

中身もモノクロで、きちんとコマ割りされた一見普通っぽい漫画なんですが、その内容はやはり普通の漫画にはないような独特の世界が広がっています。話の最後のコマには”終”という文字がついているんですが、これがなかったら終わったことにも気付かないような、そんな話ばかりが並んでいるんですね。と言っても、起承転結をわざと外してひねくったようなわざとらしさも一切なく、主人公・スナオくんが送るごく普通の(でも端らか見るとちょっと変な)日常の一部を、ごく自然に淡々と切り取って見せてくれます。普通の漫画のようなオチもへったくれもないんだけど最後には不思議と納得してしまうんですね。

作品にはスナオくんの友達としてCくんというキャラクター登場するのですが、なんかいつもスナオくんの荒唐無稽なヨタ話に付き合わされているだけのような感じで気の毒なような、でもちょっとうらやましいような気がしてきます。
ちなみにサイト上の連載はまだ続くそうなので2巻目にも期待するとともにCくんの活躍にも期待です。

100%ORANGE(公式サイト)
平凡社…100%ORANGEの他にもフジモトマサルさんの漫画が連載されています。こちらも書籍化が楽しみ。
[本]SUNAO SUNAO(平凡社 紹介ページ)

あとついでに、来月発売される作品集も紹介しておきます。


[本]100%ORANGE ILLUSTRATION WORK GOOD SMILE(amazon)

玄光社 2009.4.9発売 2940円
ISBN:978-4768302835

先日ヘッドラインでも取り上げましたが、こちらの書籍に関連して4/19に青山ブックセンター本店にてトークショーも開催される予定です。
100%ORANGE トークショー 「ぼくの仕事と半生、お話します。」
[本]100%ORANGE ILLUSTRATION WORK GOOD SMILE(玄光社 紹介ページ)

[本]Pooka+ 100%ORANGE A to Z(2008.2.21)