MEMO

■最近、BPO(放送倫理・番組向上機構)のサイトで公開されている視聴者の意見のページを毎月チェックしています。世の中でどんなことが不適切・不謹慎と言われるかが分かって面白いです。ちなみに先月寄せられた意見の一部を抜粋してみるとこんな感じです。

・同僚を亡くした遭難者に「今振り返ってこの富士登山はいかがでしたか?」と質問
・「巨大リップクリームを作る」という企画で多量の原料を地面にばら撒く
・夫の浮気が原因で離婚した人に対して「浮気しなくちゃいけない状況になった旦那がかわいそう」
・アメリカのプロゴルファーの件に関して「黒人だけにクロ」と発言
・お笑いコントで「火垂るの墓」の節子をネタにする
・駅伝で解説者が選手を名指しして糖尿病であると発言
・イギリスから来た女性歌手に対して「外見とは裏腹な声」と紹介
・警察に逮捕された芸人の出演シーンをカットなしで放送
・「目も潤み心ワクワク未亡人」という川柳を紹介
・「匿名・匿住所でも買い取る」とするバイク買取CM、窃盗を助長しないか
・先生が生徒に「突然ですが、明日からお休みします」と発表するCM
・マンションの一室で、炭火で鶏肉を焼く
・少女が超能力で母親を殺し、生き返らせてまた殺すというアニメを放送
・「一人っ子はわがまま」と決めつけるような発言をする出演者が多い

「これは見たなー」と思うものから、「そんなことあったの?」と思うものまでいろいろありました。川柳のやつはもし番組を見てたら絶対笑っていたなぁ、なんて思ってしまいますが、やっぱり不謹慎なので笑ったらダメなんでしょうね。ちなみに「黒人だけに~」発言はデヴィ夫人らしいです。思わずデヴィ夫人ならしょーがないと納得してしまいがちだけど、一応国際的な人なんだからそういうところはちゃんとしてほしいなぁ。
 

■不謹慎つながりですが、今週の「やりすぎコージー」ですごい映像が放送されていましたね。田原総一朗が昔ディレクターを務めたドキュメンタリー番組の内容がほんの少しだけ放送されていたんですが、すごすぎてびっくりしました。3つ流れたうちの1つは高橋英二という役者ががんに冒されて死ぬまでを追ったドキュメンタリーだったんですが、その人がやりたいと言ったことを全部やらせてあげて、それをカメラに収めていったそうなんですね。
んである時、国会議事堂に散弾銃を撃ちたいと言い出したそうなんですが、驚くことにそれを実際にやらせてあげたんだそうです。番組では空き地の影から議事堂に向けて銃を撃つ直前までの場面と、病死後、棺桶に入っているシーンが放送されていました。
田原さんによると、「視聴率を上げるにはNHKが絶対に作れない番組を作るしかなかった。仕事のためならなんでもやった」とのことでしたが、ほんの40年くらい前でそこまでの無茶苦茶がまかり通っていたとは知りませんでした。こんなものを見せられると、マンションで炭火焼肉くらいかわいいものだと思ってしまいますが、時代で価値観も変わっていきますからね。そういう時代も経て今があるっていうことなんでしょうね。

ちなみに残り2つの内容については”僕の中のインターネット自主規制”に思いっきり引っ掛かる内容なので書けません。気になる人は勝手に調べてみてね。

MEMO

個人サイトを穏やかに10年続ける方法blog.yuco.netさん)
なるほどー。僕も現在独自ドメイン+WordPressで、サイトを始めた時期、ブログ移行時期もほぼ同じなので共感するところが多かったです。10年くらい個人サイトをやってる人って、意外とそういう人多いのかなぁ。

ただ僕の場合、独自ドメインを取ったのが2002年だったんですが、これがもうちょっと後になっていたら、ドメイン取得なんて面倒なことはせずにその後出てきたココログなどのレンタルブログサービスを利用していたかもなぁと思います。振り返ってみると、この2002年っていうタイミングが重要だったのかも。

結果的にはドメイン取得してよかったなと思っています(ドメインを取る程のサイトか? と思われてるかもしれないけど)。WordPressもいいツールだしね。WordPressでブログを書いてる人って日本ではややマイナーな存在なので、見つけるとそれだけで親近感が沸いたりもします。

ちなみに更新作業は管理画面からではなく、マイクロソフトの「Windows Live Writer」という無料の更新ツールを使って行っています。このソフトがなかったら生きていけないと言っていいくらいお世話になっています。
 

■そういえば、ブログへ移行して今月で3年目になりました。早いものですね。ところで移行後最初にトピックスで紹介した本って覚えている人いますか? 「アンラッキーくん」っていうすごく大好きな絵本を取り上げたんですが、このシリーズの2作目についてきたストラップ、肌身離さず持っているんですよね(基本、キャラクターグッズは身につけたりしない主義なんですが、これだけは例外なのです)。

そんなアンラッキーくんなんですが、ある日久しぶりにまじまじと眺めてみて、さすがにちょっとくたびれたというか、年季が入ったなぁ…なんて思っていたんですが、なんかちょっと違和感が。

アンラッキーくん 
あれ、こういうキャラだったっけ? どこか何か足りないような…と思いつつ、後ろ姿も確認してみると。あーっ!!

アンラッキーくんうしろ

羽が、羽が取れてるー!! ぜんっぜん、気がつかなかった。いつ取れちゃったんだろう。それも分からないので、当然取れた羽がどこ行っちゃったかも分からないし。わーん、アンラッキーくんごめんよー、こんな目に遭わせてしまって…。もしかしたら僕の身に降りかかった重大なアンラッキーから、身を挺して守ってくれたのかもしれません。
アンラッキーくん、今後はもっと大切にするからこれからも見捨てないでね。

TOPICS動画

なんてタイトルだという話ですが、こうするしかありませんでした。

事の発端は、成人式に財団法人明るい選挙推進協会という団体が配布したというDVDなんですが、その内容が1/15にニコニコ動画にUPされて話題になったんですね。

成人式で配られたDVDがひどい件(ニコニコ動画)

このDVD、おそらく新成人に向けて選挙の大切さを啓蒙するような目的で配られたんだとは思いますが、その内容が「おしりかじり虫」でおなじみのうるまでるびが制作した、いかにも”児童向け”な感じのアニメーションになっていたもんだから、「いくらなんでもバカにしすぎだろ」と物議をかもしてしまったんですね。

その後、ITMediaが同協会に問い合わせたところ、やはり内部でも表現が幼稚なのではと心配する声があったようなんですが、まじめな内容では手に取ってもらえないとの判断で、こうした内容にGOが出たそうです。
どのくらいのレベルでの意図や想定があったかは分かりませんが、結果的にこの判断は成功した、ってことですね。

成人式で配られた選挙啓発DVDが「幼稚」と話題 「幼稚と思う若者が多いのは心強い」と協会(ITMedia 2010.1.20)

でも僕がわざわざ取り上げたのは、そうした論争に注目したわけではなくて、その作品自体の方なんです。この動画、20分以上もあるので、最初は全部見るのは大変かと思っていたんですが、見てるとだんだん頭がぼーっとしてきて謎の多幸感に包まれてくるんですね。最後まで見終わると完全に洗脳されていて、気がつくと例のフレーズを口ずさんでしまっているんです(なのであんなタイトルにするしかなかったのです)。
正直言って、これはかなり危険な動画なので視聴には注意をした方がいいと思います。でももし既に見てしまったという方には、他にたくさんUPされている関連動画も見てみることもおすすめします。個人的には元動画をUPした方が別にUPした歌の部分だけをつなぎ合わせた動画をリピート再生するのがお気に入りです。

うるまでるびのGO!GO!選挙 第1話(YouTube)…ニコニコ動画が見られない人のためにYouTubeの1話にも貼っておきます。ちなみにこの作品、制作されたのはだいぶ前のようです。うるまでるびさんの活動はある程度チェックしていたのですが、話題になるまで全然知りませんでした…。キャラクターは真ん中がウサチェンコ、左がラクダッチ、右がブタモドキというそうです。

うるまでるびの展覧会「ア・ラ・モード」を見に行った(2008.3.4)

TOPICSTV

大阪の毎日放送で毎週金曜19:50から放送されている「はれときどきうた」という天気予報の番組があるそうなんですが、そこで流れている歌がすごいというので確認してみたら本当にすごかったという話です。

はれときどきうた(公式サイト)
もえろ!バッカルコーン(YouTube)

最初はかわいいクリオネくんが歌うアニメーションが流れるのですが、周囲からのストレスに耐えきれず、途中で豹変して大暴れ! な内容になっています。あまりの唐突さに天気予報になんて絶対目が行かないことうけあいです。

12/4から放送されているそうで、制作したのはDLE、監督は「レオナルド博士とキリン村のなかまたち」のべんぴねこさん、キャラクターデザインはGREE「クリノッペ」のデザイナー、MonsterOctopusが担当したとのこと。監督は歌と作詞も担当。

ちなみにバッカルコーンっていうのはクリオネの触手の名前です。昔、「トリビアの泉」という番組でクリオネの補食シーンが怖いと話題になったことがありましたが、まさかこういう形でキャラクターへと昇華されるとは思ってもみませんでした。
番組では今後も新しいキャラクターと歌が登場するそうなので関西圏の人は要チェックです。関東でも放送してほしいなぁ。

MBSテレビにて「もえろ! バッカルコーン」放送!!(DLE 2009.12.10)
べんぴねこブログ

HEADLINE

セガトイズ、米の人気人形の販売権を取得 「ズーズーペット」…昨年アメリカのクリスマスで引っ張りだこだったおもちゃ。日本でも売れるのかな?→Zhu Zhu Pets
リラックマ超え!?カピバラさんイベント大盛況でグッズ完売続出
くまキャラ 心に癒やし グッズ売り上げ好調…寂しい世相反映?
携帯ストラップ:回天・桜花の販売中止 ネットに批判続出…これは僕もなしだと思いました。さすがに。
エポック社、初心者や子供が気軽に楽しめる「ドラえもんはじめての将棋ロイヤル15」を発売…駒に動ける方向も書いてあるんだね。分かりやすくていいかも。

あ、どうも:「ひかりカエサル」をアニメ化、NTTぷらら
「ツッコむ」キティちゃん その驚愕のテンション…ちょっと見てみたかった。
スライムにくまんがあらわれた。六本木「ルイーダの酒場」内覧会…ネーミング気合い入りすぎ。
MOTHER3 どせいさんゴムひも付ぬいぐるみ…店舗限定のプライズグッズ。2月上旬登場。
[本]いただき!!キン肉マン たいけつ! てんどんかいじゅうテンドーンのまき/ゆでたまご…絵本第2弾。1/15、集英社より発売。→amazon

第三弾公開!映画『秘密結社 鷹の爪』はなぜ元気?仕掛け人に聞く

[本]Pooka+ 立本倫子colobockle apartment(amazon)…1/12、学研教育出版より発売。紹介するのが遅くなってしまいましたが、1/15-24まで六本木GALLERY TOKYO BAMBOOにて発売記念展が開催中。ちなみに本日サイン会もあります。
「クマのプーさん」翻訳の石井桃子さん-世田谷で没後初の回顧展…2/6-4/11、世田谷文学館にて開催。

キャラクター「のとドン」、地酒のカップ酒に 能登の酒造店、24日から発売
キャラ「かめまる」決まる 亀山城築城400年盛り上げ

COLUMN

キャラクターをキーワードに2009年を振り返ってみようという企画の後編です。どうぞ。(前編はこちら

●まだ続くひこにゃん騒動(7/28)
昨年10月、彦根で2回目となるゆるキャライベント「ゆるキャラまつり in ~キグるミさみっと2009~」が開催され、7万人もの来場者を集め、大盛況のうちに幕を閉じました。
このイベントで主役的なポジションで頑張っているのがおなじみ「ひこにゃん」ですが、例の問題がまだ引きずっていて、7月に新聞・テレビなどで大きく報道されました。例の問題というのは原作者、もへろんさん側と市側とのトラブル。2007年に両者で話し合って解決したかに思われていたんですが、どうもお互いの解釈にずれがあったようなんですね。今年に入ってから、ひこにゃんにそっくりな「ひこねのよいにゃんこ」のグッズが巷に溢れだしたもんだから、市側はビックリして販売中止を求めたりと対応に追われる事態となってしまいました。
ちなみに今現在も根本的な解決には至らず、両者の主張は平行線のままになっています。
ひこにゃん悩ますそっくりキャラ なんと同じ原作者(朝日新聞 2009.7.28)
ゆるキャラ®まつりin彦根
ひこねのよいにゃんこのページ

●ディズニーランド本が盗用疑惑で回収へ(5/1)
僕は騒動になるまでそんな本がベストセラーになっていたことすら知らなかったんですが、東京ディズニーランドでスーパーバイザーを約15年務めた中村克さんという方が書かれた「最後のパレード ディズニーランドで本当にあった心温まる話」という書籍に、他の書籍やネット掲示板などからの盗用疑惑が持ち上がり、最終的には発売元のサンクチュアリ・パブリッシングがお詫びとともに書籍の回収を発表して事態は収束しました。
ディズニー本「最後のパレード」回収、著作権侵害問題で(日経トレンディ 2009.5.7)
パクり“確定”『最後のパレード』…この問題に関するwiki。
「最後のパレード」事件に関する公式見解とお知らせ(2009.10.1)…著者は騒動の5ヶ月後に改めて見解を発表。

●ゴマブックスが民事再生法の適用を申請(9/7)
これもびっくりでした。コマブックスは「BONte」をはじめ、キャラクター関連の書籍を多く発売されている出版社だったし、なによりお抱え作家さん的な存在だったイラストレーターのボンボヤージュさんの活動に影響が出るのでは? と心配してしまいましたが、どうも心配したような影響はなかったみたいで、会社も再建に向けて頑張っているようです。
ゴマブックスが民事再生を申請(ITMedia 2009.9.7)

●大仏もっこり発売中止に(6/25)
北海道・阿寒湖のまりもをモチーフにしたキャラクターと言えば「まりもっこり」ですが、現在では北海道以外の場所でも「ご当地まりもっこり」としてその地域ならではの格好をしたグッズが販売されています。
しかしそのうちの1つ、奈良県の「大仏もっこり」が東大寺からの販売中止を求める要請を受け発売中止になるという事態になってしまいました。
これは確かにキャラがキャラだけに洒落にならないということなんでしょうね。特に宗教が絡む場合は慎重にならないといけないという一例です。
「大仏もっこり」に待った 奈良・東大寺がカンカン(47NEWS 2009.6.24)
「大仏もっこり」販売中止 発売元、東大寺と「和解」(47NEWS 2009.6.25)…発売元のキョーワは問題が発生してわずか1日で発売中止を決め相手側と和解。素早い対応です。

●開国博Y150開催 たねまるの明日は?(4/28)
横浜港開港150周年を記念して横浜にて開催された「開国博Y150」。マスコットキャラのたねまるも大人気で、当初は限定15体で発売されたたねまるフィギュア(150万円)が即日完売するなどの盛況ぶりを見せましたが、イベントが終わってみるとその高すぎる入場料がネックとなったのか、入場者数も目標には大きく届かず、約25億円の赤字が発生。前市長の責任を問う声も出てきました。
そんな中、イベントのボランティアスタッフだった方達を中心に、たねまるを横浜市のマスコットにしようという活動が行われているようです。イベントの失敗により負の面を背負わされてしまった格好のたねまるですが、見事に生き残ることができるのでしょうか。
海洋堂のY150「たねまる」フィギュアが人気―既に2万個を販売(ヨコハマ経済新聞 2009.5.8)
「ペリー・テイトくん」の純金製フィギュア―価格は150万円(ヨコハマ経済新聞 2009.6.3)…こちらは完売しませんでした。
愛は「たねまる」を救う事ができるか? 元ボランティアたちの挑戦(全国ご当地キャラニュース 2009.11.30)
Y150のマスコット「たねまる」に年賀状2通届く、協会「ありがたい」(カナロコ 2010.1.7)…その後14通増えました。お年玉当たるといいね…。

●NHK「おかあさんといっしょ」に新キャラ「モノランモノラン」登場(3/30)
「おかあさんといっしょ」内で放送されている着ぐるみ劇コーナーのキャラクターが9年ぶりに刷新、3人の小鬼のキャラクターが活躍する「モノランモノラン」が始まりました。
ちなみに前作の「ぐ〜チョコランタン」に登場するキャラクター、「スプー」の奇妙奇跡なイラストを描いて人気になったはいだしょうこお姉さんは10月からフジテレビ「笑っていいとも!」のレギュラーになりました。「画ったい!」というコーナーで自慢のイラストを披露してくれています。
おかあさんといっしょ

●ドアラが原因で離婚危機に!?(4/8)
これは読売新聞が運営する「発言小町」に「妻と趣味が合わず、離婚まで考えています。」というタイトルで投稿されたトピックについてなんですが、トピ主の奥さんが中日ドラゴンズのマスコット「ドアラ」にはまってしまったんだけど、自分はまったくドアラのかわいさも妻の行動も理解できず、むしろ気持ち悪いと思ってしまう。この先やっていけるのかという相談なんですね。
最初はとにかくドアラ憎しだったトピ主ですが、なんとかお互いに歩み寄り、妥協することで話は決着するんですが、驚きなのがその後日談。夫婦で試合を観戦するようになって、すっかりドアラのファンになっちゃったとの報告が投稿されるんですね。これには小町のみなさんもずっこけたに違いない(笑)。それにしても嫌いな人まで虜にしてしまうドアラのパワーは恐るべしです。

以上、前後編あわせて15個の話題を取り上げてみました。最後にこのサイトで触れた2009年の訃報についてもまとめておきます。

●2009年の訃報
臼井儀人(9/11死去、51歳 漫画家)
ウェイン・オルウィン(5/18死去、62歳 ミッキーマウスの3代目声優)
滝平二郎(5/16死去、88歳 切り絵作家)
清水由貴子(4/20死去、49歳 女優)
志村正彦(12/24死去、29歳 「フジファブリック」ボーカル)

2009年は他にも世界のキング・オブ・ポップや大物俳優、ミュージシャン、政治家、テレビでおなじみだった落語家など、例年に比べて衝撃的な死が多かったような気がします。臼井さん、生きて帰ってきてほしかったな…。

さて、これで去年のまとめも終わりということで、やっと2010年が始まった気分になってきました。スタートからのんびりしてしまいましたが、今年もこんな感じでのんびり更新して行けたらと思います。

キャラクターで振り返る2009年(前編)(2010.1.20)