TOPICS雑誌

「デザインノート」はあるテーマについてのデザイン・メイキングについて掘り下げている隔月刊誌ですが、最新号でキャラクターデザインを取り上げていたので紹介です。

デザインノートNo.36
[雑誌]デザインノート No.36(amazon)

誠文堂新光社 2011.3.26発売 1680円
ISBN:978-4-416-61101-2

クリエイターを”キャラクターをデザインの仕掛けとして使う側”と、”キャラクター自身を書く側”に分類し、それぞれの側面からキャラクターをどういったコンセプトやアプローチの元、どんな役割を持たせて立ち上げ育てているのかをクリエイター本人へのインタビューや過去作品を見ていくことで解き明かしていく、といった内容になっています。

登場クリエイターがやたら豪華で、佐野研二郎さん(LISMO)、田中秀幸さん(スーパーミルクチャン)、畑野憲一さん(まねきねこダック)、岡知行さん(マストくん)、鈴木克彦さん(暴君ハバネロ)、糸乗健太郎さん(Ponta)、黒須美彦さん(ドコモダケ)、坂崎千春さん(Suicaのペンギン)、田代卓さん(ガスヒーポン)、ディック・ブルーナさんといった人達について取り上げられている他、CMのクリエイティブディレクターである松井美樹さん(低燃費少女ハイジ)と木村透さん(のってカンガルー)のインタビューや、佐藤可士和さん、佐野研二郎さん、小杉幸一さんという博報堂トリオによる鼎談も掲載されています。

他にも「業種別キャラクター図鑑」として45体の企業キャラを紹介したページや著作権についてまとめたページもあったりと、読み応えのある構成になっているためまだ全部読めていないので詳しい感想はまたあとで追記するかもしれません。

とりあえず田中秀幸さんが「未来少女マリコ」というTVアニメーションシリーズを新たに制作中ということを知ったので、放送まで心待ちにしたいと思います。楽しみ!

デザインノート(公式サイト)

MEMO

震災でうやむやになった事カクカク速報さん)

このまとめを見て、僕もなんか忘れていたような…と振り返り、思い出したのが下のニュースです。

『Torchlight』日本語版 配信中止のお知らせ(Xbox.com)

これは、Xbox360の配信向けタイトルとして3月9日に世界同時発売を予定していたゲームソフトの日本語版が発売中止になったことをお知らせするリリースなんですが、この告知が出されたのがなんと当日になってからなんですね。それだけでもひどい話だとは思うんですが、更に続きがあるんです。

Runic Games 「日本でのTorchlight配信中止は翻訳バグが理由ではない」Choke Pointさん)
マイクロソフトのリリースには、中止になった理由として日本語表示に不具合があったためとの記載があったのですが、その後開発元の社長が「元々日本語版なんて作っていなかった」と取れるコメントを発表したんですね。ということは、マイクロソフトは作ってもいないゲームソフトの発売を告知しておいて当日になってキャンセルしたことになります。

「春の新作キャンペーン」が開始、Xbox LIVE アーケード新作情報(インサイド)

しかもこのゲームソフトは元々「春の新作キャンペーン」と称してマイクロソフトが告知を行っていた3タイトルのうちの1つでした。作ってもいないソフトでキャンペーンってどういうことなの?

そしていちばん問題なのが、このソフトは配信タイトルだったために、購入を考えていた人は事前にポイントを購入していたことです。つまり、今回マイクロソフトがやったことはこういうことになります。

作ってもいないソフトの発売を告知

ユーザーにポイントを買わせる

発売当日になって中止を発表

マイクロソフト、何もせずして売上ゲットだぜ!

…。これを詐欺と呼ばずしてなんと呼べばいいのでしょうか。「円天」と同じですよこれは。これだけのことをやっておきながら、マイクロソフトが取った対応はわずか230字のリリースを打ったのみ。ポイントの返金にも応じていません。こんなことがまかり通ったらなんでもありですよ。

2011 年 2 月 1 日付で、社名を「日本マイクロソフト株式会社」に変更

マイクロソフトは、今年2月に日本法人の社名をマイクロソフト株式会社から日本マイクロソフト株式会社へと変更しました。なんでも、”日本に根ざした、日本の社会から信頼される企業を目指して”という思いを込めてのことなんだそうですが、その舌の根も乾かぬうちにご覧の有様ですよ。2000名を超える社員の方々はこれが信頼される対応だと思っているんでしょうか。

日本マイクロソフト株式会社に行ってきた!blog::941さん)

社名を変更したり、こんなにも素晴らしい職場環境を構築したりする前に、すべきことがあるように思えるのは僕だけでしょうか。

TOPICSキャラ絵本

黒と白、見た目も性格も違う2匹の子猫、「ゲンコ」と「ひょう太」が下町の銭湯を舞台に繰り広げるストーリーのキャラクターブックです。僕は知らなかったんですが、東京メトロ(地下鉄)の中吊り広告で不定期連載されていたりするそうなので見たことある人もいるかもしれません。

ゲンコとひょう太
[本]ゲンコとひょう太/スプーキー グラフィック(amazon)

メディアファクトリー 2011.3.18発売 998円
ISBN:978-4-8401-3867-3

本の帯には「最近うれし泣きしましたか?」なんて書かれてあって、ああそういうのを売りにしたおはなしかぁ…なんて冷めた気持ちで読んでみたんだけど、ものの見事に泣きました。もうなんなの? っていう(笑)。

オカマ犬のババコをはじめ、個性豊かなサブキャラクターも魅力ですが、特に愛らしいのはやっぱりゲンコとひょう太です。いつも天の邪鬼なゲンコと、やたら素直でちょっと甘えん坊なひょう太という対照的な性格の2人ですが、そういう感情って誰もが心の中に持っているものだから心に来てしまうのかも、なんて思ったのでした。

ゲンコとひょう太(公式サイト)…初版分の著者印税を全額寄付されると発表されています。
Spooky graphic(公式サイト)…NHKで放送されている「リトル・チャロ」(1期)のキャラクターデザイン、アニメーション制作を担当していたデザインチームです。
[本]ゲンコとひょう太(出版社の紹介ページ)

TOPICS絵本

その名のとおりですが、内臓をモチーフにしたキャラクターが登場する絵本です。

ナイゾーくん
[本]ナイゾーくん/さいとうゆうき・作、さかいおさむ・絵(amazon)

幻冬舎エデュケーション 2011.3.10発売 1365円
ISBN:978-4-344-97572-9

心臓や腎臓、脾臓に肝臓など、体の中にはいろんな臓器がいて一生懸命働いているんだなぁ~ということが遊びながら読み進めることで理解できるようになっています。ただ、幼い子向けだからか、それぞれの臓器がどんな働きをしているかといった詳しい説明は特にないので、学習絵本のつもりで買うと物足りないかもしれません。

臓器の特徴がちょっとずつ姿などに反映されているので、「スイゾーくんにはこんな役割があるんだよ」なんて説明しながら読んであげるといいのかな? でもよく考えたら、各臓器の役割なんて人に説明できるほどよく知らなかったり…。いい大人なんだから、ちゃんとした本を読んで勉強しておかないとダメですね(笑)。

kinpica(坂井治公式サイト)…斉藤さんも坂井さんも、映像制作プロダクションROBOT所属のクリエイターです。
[本]ナイゾーくん(出版社の紹介ページ)
[本]げんそじん 元素キャラクターBOOK(amazon)…こちらは113種類の元素をキャラクター化した絵本です。

TOPICSキャラ絵本

「カピバラさん」でおなじみのトライワークスが手掛ける新キャラ「ろっぷん」の絵本が発売されました。

ろっぷん―森のゴロゴロ生活
[本]ろっぷん―森のゴロゴロ生活/TRYWORKS(amazon)

主婦と生活社 2011.3.11発売 880円
ISBN:978-4-391-14035-4

カピバラさんを除くと、トライワークスのキャラクターで絵本化されるのはろっぷんが初、だよね。ロップイヤーという耳の長い種類のうさぎさんです。しかもただ長いだけじゃなくて、自在に操ることができるという特殊能力を持っていたりします。でも、その能力を世の役に立てようという気はないようで、本の中ではサブタイトルどおりゴロゴロとした日常が4コマ形式で描かれています。

一応、ろっぷんには森のコックさんという設定もあるんですが、あまりそういうシーンも出てこないのと、登場キャラがことごとく天然ボケ系のキャラで固められてるのがちょっと新しいなぁと思いましたです。そんな中、唯一の常識人っぽいキタリスのピスタの振り回されるさまがかわいいです。

ぱらぽぺった(公式サイト)…ろっぷんは「ぱらぽぺった」というソネットが運営する”食生活連動型ケータイゲーム”のメインキャラクターです。食べ物の写真を送信してろっぷんたちを育てるというゲームです。
ろっぷんbot(Twitter)…オムライスが写ってる写真をリプライするとろっぷんが返事をしてくれる写真判定bot。原理はよく分かりませんが、東京大学が開発したFoodLogという画像認識技術を使っているそうです。

MEMO

写真とメールが物語る、黙して語らぬ自衛隊員の姿
自衛隊、すごいですね。感謝するしかありません。そういえば僕の父親も昔陸上自衛隊員だったらしいんですが、その頃の話ってあまり詳しく聞いたことがないな…。小さい頃よく防衛大学に行けって言われてたのは覚えてるんだけど。その度に「絶対に無理だから」と返していました。
 

スティーブン・キング作品を原作とした映画のベスト5&ワースト5(GIGAZINE)
この中では「ミザリー」と「スタンド・バイ・ミー」しか見たことがないけど、どちらも僕の中では特別な映画です。

先月、ようやく前から見ようと思っていた「ショーシャンクの空に」をレンタルしてきたのですが、途中で再生が止まってしまったのでした。ディスクがおかしいのかと思ったんだけど、再生していたPS3の方の故障でした。しかもレンタルしたのがDVDではなくブルーレイディスクだったため、他に再生環境がなく、返却するしかない状態に…。
修理に出そうとしていたところ、一関市にある修理センターが被災のため閉鎖してしまったため送れずにいたんですが、昨日復旧したようで受付再開されました。うちのPS3はtorneで地デジレコーダーとしても活躍中なので素早い再開はありがたい限りです。でもしばらくは混みそうなので少し待ってから送ろうかな。