MEMO

卯年ですね。

もう1ヶ月たってしまいましたが、あけましておめでとうございます。ちなみに、たまに描いている上のキャラクターは別にうさぎというわけではありません(架空の生き物)。

年末年始は実家に帰ってました。実家と言えば猫ですよ。実家の猫はまるで警戒心がなく、帰っていきなり駆け寄ってだっこしても嫌がることもないされるがままの猫なのです。今回もたっぷり遊んできました。猫はやっぱりいいですね。服が毛だらけになっちゃいますけど……。
 

そして、ちょっと個人的などーでもいい報告ではありますが、昨年引っ越しました。2002年に東京へ引っ越して以来、ずっと杉並区の阿佐ヶ谷という街に住んでいたんですが、ついに離れることに。どんなところか全く知らなかったこの街に偶然住むことになり、そのまま20年も居着くことになるとは。
いろんな思い出を、ありがとう阿佐ヶ谷……。ちょっと心残りなのは阿佐谷七夕まつりの再開を前に離れてしまうことですね。
 

で、新しい引っ越し先ですが、中野区の中野坂上という街です。地下鉄丸ノ内線の南阿佐ヶ谷駅から4つしか離れていないので、そんなに阿佐ヶ谷が好きならいつでも行けますし、劇的になにかが変わる訳ではありませんが、まだなんだか地に足がついていないようなふわふわした感じで生活しております(久しぶりの引っ越しが大変でした)。

中野坂上ってどんなイメージがありますか? 住む前は、なんか駅前に謎の高層ビルがあるけど、他に何があるかよく分からないといった印象でしたが、住んでもその印象はあまり変わらず……。今のところ阿佐ヶ谷の時に感じたような"僕の街"感はありませんが、でも便利な街なのは間違いありません。新宿に近いし。新宿に近いし(大事なことなので2回言いました)。

ただ1つ不満なのはスーパーの選択肢が少ない点。阿佐ヶ谷の方が選択肢が多くて安くて楽しかったなぁ。近隣のスーパーの中では中野新橋のマルエツが一番のお気に入りですが、ちょっと遠いです。隣駅だし。

そんな感じで新しく中野区民として頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

中野坂上交差点
▲山手通りと青梅街道が重なる交差点が街の中心地点です。歩道が広い。

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2022年も本日で終わりですね。そんな今日は実家に帰ってきています。いつもは帰る前に更新するのですが、今回は時間がなくて実家で更新です。
この1年を振り返ってみますと、今年もいつものように停滞感溢れる1年になってしまいました。2023年はもうちょっと更新したいものです。去年始めたインスタのキャラ模写も今年は8回しか更新できなかったので、仕切り直してまた再開したいです。あれ、続けてたら絵を描くのが習慣になったりしないかなと思って始めたのですが、ならなかったですね…。

2023年もまたちょっと新しいこと、というかずっと止まっていたのを再開してみたいことがあるので、叶った際にはここで報告したいと思います。

他に印象的だったこととしては、年明け早々に見に行った『鶏の墳丘』というアニメーション作品はインパクトがすごかったなぁと改めて思いましたです。メディア芸術祭で見た山村浩二さんの『幾多の北』もそうでしたが、短編アニメーション的な実験的な内容を長編で見せられると情報量がすごくて頭がおかしくなりそうになってしまうという知見を得ました。

2023年も気持ちを新しくしてくれるようなものに出会いたいです。ではまた来年です。

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11月はちょっとイレギュラーなことがあり、ばたばたしていたらあっという間に終わってしまいました。

ばたばたしていたら、毎回参加していた「世界キャラクターさみっと in 羽生」に行きそびれてしまいました。3年ぶりのリアルイベントだったのに! 僕としたことが……。次回は絶対行きたいです。

そんな中、6日には藤井隆さんのライブ『Music Restaurant Royal Host Release Tour 2022』に行ってきました。楽しかったー。ゲストは水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミさん、パソコン音楽クラブ、堀込泰行さん、KAKKO(鈴木杏樹)さんという豪華な方々。
水曜日のカンパネラはコムアイ時代に1度ライブに行ったことはありましたが、ケンモチさんはステージに登場しなかったと思うので、生で見るのははじめてでした。
堀込泰行さんを見るのは2006年のキリンジツアー以来16年ぶり2度目でした。泰行さん脱退後のKIRINJIライブは何回も行ってるので、すっかり高樹ボーカルに耳が慣れてしまっていたのですが、久しぶりに聴いた泰行さんの歌声のインパクトはすごかったです。生で「エイリアンズ」を聴くのもはじめてで、思いがけない至福の時間でした。
そして隆さんの歌声も最高でした。アルバム最後に収録されている砂原良徳さん作曲の「Chocolate」から始まるのもインパクト抜群でした。ロイヤルホストとコラボとのことでステージ衣装も実際の制服になっていて、バイトクルーにはじまり、シフトリーダー、店長、コック、コック長と次々と昇格(?)していく様が楽しかったです。
 

そして、どんだけ好きなんって話ですが、26日には藤井隆さんが主宰するレコードレーベルのイベント、『SLENDERIE RECORD LIVE EYE CANDY』にも行ってきました。
出演者は藤井隆さんの他、椿鬼奴さん、レイザーラモンRGさん、シルクさん、後藤輝基さん、徳井義実さんというおなじみ吉本芸人の方々。更に、会場がサンリオピューロランド内のホールということで、キティちゃんとシナモン、リトルツインスターズの2人もステージ上でパフォーマンスしてくれました。吉本芸人とサンリオキャラクターのどちらも好きな僕にとっては1度に両方観られる素敵イベントですよ。

ちなみにこのイベントがピューロランドで開催されるのは2年ぶり2回目なんですが、前回はコロナがすごかった時期だったので自粛して行かなかったんですよね。またやってくれたおかげて見られました。

SLENDERIE RECORDのイベントとしては、2017年に代官山UNITで開催された「SLENDERIE RECORD MUSIC AWARD 2017」というイベントには行ったことがあるのですが、そのときは椿鬼奴さんもレイザーラモンRGさんも持ち歌がほぼなかったので、カラオケで好きな曲歌ったりしてたと思うのですが、今はちゃんとレーベルから本人の曲がリリースされているので、聴き応えが段違い。RGさんの「いただきます」とか、迫力がすごかったです。

後藤輝基さんは5月にアルバムのサイン会に参加したので、生で見るのは2度目です。ちゃんとしたステージで生歌が聴けて嬉しかったです。『マカロワ』ホントにいいアルバムなのでもっとみんなに聴いてほしいです。

シナモンはレイザーラモンRGさんのステージに登場して、藤井さん発案の奇妙なゲームに参加させられていました。謎の展開にシナモンが両手をぱたぱたさせて慌てふためく場面も。かわいかったー。

シルクさんはお一人だけ、全員のステージに出ずっぱりで、ずっと後ろでダンスを披露されていました。生シルクさん、すごい美貌でなんだか全身が光って見えました。

シークレットゲストの徳井さんは歌は出してないので、なんなんだろうと思ったら、鬼奴さんのステージでポールダンスを披露するという贅沢な起用のされ方でした。このためだけにすごく練習をしたみたいで。すごかったです。

終盤には藤井さん、鬼奴さん、RGさんのユニット、Like a Record round! round! round!の「Kappo!」を披露。この曲大好きなので聴けて嬉しかった!

最後はキャラクターを含めたみんながステージに登場して、藤井さんのデビュー曲「ナンダカンダ」を披露。みんな振りも決まってました。キキがすごくノリノリでダンスしてたのが印象的でした。

終始、藤井さんがすごく楽しそうにしていて、そんな姿を見るだけでこちらも幸せになってくるような、そんな素敵なイベントでした。
 

ちなみにチケット代にピューロランドの入場料(パスポート代)も含まれているとのことなので、少しだけでしたがピューロランドの中もぶらついてきました。外からは見たことありましたが、中に入るのははじめて。こんな感じなんだと、すごく新鮮でした。

Nakayoku Connect
▲「Nakayoku Connect」というレーザーを多用したショーも見ました。サンリオの世界観が凝縮されていて、見応えありました。

シナモン
▲ショーが終わった後、帰るシナモン。何枚か写真撮ったけど、全部ボケてた…。

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10月もあっという間に終わりかぁ。今月はいろいろあっていつも以上に短かった……。

前回の続き的なライブの話です。今月も音楽ライブに3本行って楽しかったのですが、なんかそろそろ音楽じゃないライブも見てみたいなぁという気持ちが強くなってきました。となるとやっぱりお笑いライブですよ。3月に見たさらば青春の光のイベント、まああれは特殊すぎる内容でしたが、みんなで同じものを見て同じタイミングで笑うのってものすごく楽しかったんですよね。

そんな中、ニューヨークのYouTubeに「一番おもしろい芸人の単独ライブのポスターを決めよう!」という動画が上がっていて、そういえばお笑いライブのポスターなんて全然見たことないなぁと思いクリックしてみたのですが、1回とか数回だけのライブのためにちゃんと作り込んでいてすごいですね。芸人さんごとに方向性やコンセプトが違っているのも面白かったです。

いろんな攻めたポスターがある中、いちばん話題をかっさらったのが、かまいたち濱家さん単独ライブ「はまいたち」のポスター。僕もむちゃくちゃ笑いました。最初は何これ!? って思うんだけど、徐々にいろんなところが気になって面白くなってしまうあの感じは狙ってるんだとしたら凄すぎです。僕もクラッチバッグに夢詰めたくなってきました。やっぱり芸人さんのクリエイティビティってすごいなー。

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例によって月末に慌てて更新しているのですが、9月はいろいろお出かけしていたらあっという間に過ぎ去ってしまいました。せっかくなのでまとめておきます。

今月、音楽ライブを4つも行ったんですよね。行ったのは以下の4つ。どのライブもすごく楽しかった!

9/3 LADY GAGA THE CHROMATICA BALL(ベルーナドーム)
9/10 パンと音楽とアンティーク 2022(東京オーヴァル京王閣)
9/17 imai MONSTERS Release Party(渋谷WWW X)
9/29 Have a Nice Day! LONG NIGHT RODEO(渋谷WWW)

LADY GAGA THE CHROMATICA BALL
▲客席上の通路から撮影

レディー・ガガさんのライブは8年前に行けなかったのが心残りのままだったんですが、実は来日公演があるなんてこと全く知らなかったんですよね。知ったの9/2、前日なんですよ。

前日の夜に「人志松本の酒のツマミになる話」を見ていたら、葬式の時にかけたい曲というテーマでウエンツ瑛士さんがレディー・ガガを挙げているのを見て、そういえばガガさんが渋谷で買い物してたっていうネットニュースがあったけどライブでもあるのかなと思って検索→明日あさってにあるやん! でもさすがにチケットは取れないか…→なんか追加席の販売やってる→取ってしまった…という経緯です。こんなに直前にライブのチケットを取ったことはなかったので(しかもむっちゃ大物)ドキドキでした。急遽『トップガン マーヴェリック』の主題歌「Hold My Hand」を聴いて予習をしたり(アンコールでやってくれました)。
でも本当に最高のライブで行ってよかったです。歌の迫力がすごいのなんの。感動でした。

パンと音楽とアンティーク 2022
▲タムくんのイラストがメインビジュアル

「パンと音楽とアンティーク 2022」はパンとアンティークのお店の出店と音楽フェスが合体した催しで、1100円というチケット代の安さにつられて行ってきました。何気に音楽フェスに参加するのははじめてでした(普段はワンマンライブ専門なので)。
昼から行って、ドミコ→中村一義さん→青木慶則さん→柴田聡子さん→カジヒデキさん→ホフディランと夕方までほぼ続けてステージを見られて大満足でした。ホフディランは昔から好きなアーティストですが、生で見たのはこれがはじめて。またいつかワンマンにも行きたいです。

imaiさんのライブも初めての参加。2016年にgroup_inouが活動休止する前くらいに好きになって、でも活動休止前のライブのチケットは当たり前のように取れなかったんですよね。そこからしばらく経って、imaiさんのソロにも興味を持つようになり、ようやく生で見る機会がやってきたというわけです。前半のパソコン音楽クラブのステージから、ずっと爆音を浴びっぱなしで楽しかったー。ラストにはimaiさん自身も知らないサプライズで中村佳穂さんがステージに乱入し、「Fly」の一節を披露し去って行くという一幕も。

そして昨日はHave a Nice Day!のライブ。こちらも初参加でしたが、本当に楽しかった! ハバナイのライブはすごくお客が激しいと聞いていたので、ちょっと警戒してたけど、確かにすごかった。元気がすごい! そしてステージは2時間ノンストップで演奏し続けるという狂気の構成。こんなの初めて見ましたよ。生で聴く「ビューティフルライフ」、よかったなー。「ミッドナイトタイムライン」のギターもよかった。
ステージ上でパフォーマンスを繰り広げるボーカルの浅見さんは、なんていうか、人以外の何かに見えました。

おっと、まだ書きたいことがあるのに今月中に書き終わらなかったので、この続きは「追記」という形で明日更新しますです……。

 

[2022.10.1追記]
ということでここから追記です(上の文章にも少しだけ手を加えて写真を追加しました)。続いては他のイベントについてですが、まずはアニメの展覧会。

9/4 メイドインアビス展~挑む者たちの軌跡~(池袋PARCO FACTORY)

今週最終回を迎えたアニメ「メイドインアビス」の展覧会に行ってきました。このブログでは1度も取り上げたことなかったと思うんですが、この作品、大好きなんですよねー。
作者のつくしあきひとさんのことは、コナミ在籍時代にWii用ゲームソフトとしてリリースされた「エレビッツ」という作品のアートワークを担当されているときから、特徴的な絵を描く方だなぁと気になっていたんですが、その後漫画家になっていたことはしばらく知らなかったんですよね。
2017年のアニメ1期のときにはじめて作品に触れて、今年の2期が始まる前にはちゃんと原作を読み終えて、内容を知った上で鑑賞しました。アニメを見ては原作を読み返してを繰り返す至福の3ヶ月でした。
この作品、その内容から「作者は変態」とかいろいろ言われていますが(そこは僕も否定はしません)、いちばんの驚きは「こんな物語の紡ぎ方があるのか」という部分で。想像力、発想力の結晶のようなストーリーテリングには何度読んでも感動を覚えます。

ナナチの等身大フィギュア
▲ナナチの等身大フィギュア(税込484,000円)

展覧会ではアニメの原画や、印象的な場面をパネルで展示したものなどが展示されていて、その世界に浸ることができました。そして、同時に開催されていたコラボカフェにも行ってきました。これが人気で、土日は当日配布される整理券が必要とのことなので、朝から並んで手に入れましたよ。

頼んだ料理
▲頼んだ料理

頼んだのは「成れ果て食堂限定商品 リコ玉孵り焼き付き」「マアアさんのパフェ」「ナナチのいちごみるく」の3品。特にパフェがおいしかったです。「成れ果て食堂限定商品」は作中では"睾丸焼き"として出てくるメニューです(中身はアラビアータ)。こういうコラボカフェに行くのは初めてでしたが、人気なのが分かりましたよ。作品の世界が料理で再現されているのは想像以上に楽しかったです。

 

日本科学未来館
▲お台場にある日本科学未来館

そして9月後半には25回目の今年で最後の開催なることが発表された文化庁メディア芸術祭 受賞作品展に行ってきました。スケジュールとしては、9/17には池袋HUMAXシネマズで2つの上映会+トークイベントに参加、9/19、23、24、25はメイン会場となる日本科学未来館にて展示作品と上映会を見てきました。なんで4日も行くのかというと、上映会のスケジュールが分散しているのであれもこれも見たいとなるとこうなってしまうんですよね。
気になった作品の一部はTwitterでも感想をつぶやきましたが、またブログの方でもまとめたいと思っています。

PUI PUI モルカー
▲アニメーション部門ソーシャル・インパクト賞の『PUI PUI モルカー』

「文化庁メディア芸術祭」これまでのエントリー(2016.2.16)
第21回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展に行ってきた(2018.6.30)

2004年にはじめて行って以来、毎年このイベントを見に行っていました。年1回、まだ出会えていなかったいろんな作品に出会える場所だっただけに、なくなってしまったらどうなってしまうんだろうと、今から不安でしかありません。発展的な終了であって、新たななにかが始まると思っていいんでしょうか。

 

9/23にはメディア芸術祭に行く途中で、銀座のロイヤルホストに行って藤井隆さんの「私とロイヤルホスト」というリーフレットをもらってきました。これは藤井隆さんの最新アルバム『Music Restaurant Royal Host』がロイヤルホストとコラボしていることを記念して各店舗で配布しているもの。藤井隆さんのロイヤルホストの思い出が綴られた文章が掲載されています。

銀座の店舗なのは乗り換え的にいちばん便利だっただけなのですが、朝の銀座のファミレスで食事という、僕的にはあまりないシチュエーションで、ちょっとだけ楽しかったです。

あと、これはお出かけではないのですが、9/9に開催されたお笑い芸人のニューヨークのYouTubeから派生したお笑いイベント『シン・りょう24それぞれの逆襲』を配信で見ました。前からニューヨークが若手を集めて配信ライブをして話題になってるという話は耳にしていましたが、実際にリアルタイムで体験すると納得の面白さでした。りょう君最高。その勢いで、9/30まで再配信されていた『さようなら花鳥風月ライブ』の方も見るために、関連動画を慌てて見漁り、さっきギリギリ見終わりました。おかげで神保町吉本の若手芸人に詳しくなりました。みんながいつかテレビで大活躍する日を心待ちにしたいと思います。
ていうか、ダウンタウンの数十年ぶりの漫才すら見なかったくらい配信ライブには興味がなかったのに、まさか名前も知らない若手芸人のためにお金を出すことになるとは夢にも思わなかったです。

10月はもう少しぼーっと過ごしたいですね……。

TOPICS絵本

表紙を見て気になって読んでみたらすごく面白かった絵本の紹介です(もたもたしてたら発売からかなり経ってしまった!)。

[本]木のロボットと丸太のおひめさまのだいぼうけん/トム・ゴールド
[本]木のロボットと丸太のおひめさまのだいぼうけん/トム・ゴールド・作、金原瑞人・訳(amazon)
ほるぷ出版 2021.11.9発売 1760円(税込)
ISBN:978-4593102709

表紙に描かれているのはタイトルにもなっている木のロボットと、丸太のおひめさま。この物語の主人公です。子供のいない王様とお妃様が、発明家と森の魔女に頼んで作ってもらった子供がこの2人なんですね。

ある日、2人はひょんなことから離ればなれになってしまい、タイトルにもあるように大冒険を繰り広げることになるんですが、これがね、いいんですよ。最初は絵に惹かれて手に取ったのに、物語がすごくおもしろいんです。

特にいいなと思ったのが、木のロボットと丸太のおひめさまが交互に冒険することになるところ。互いに相手のこと想いながら一生懸命頑張る姿が胸に来ます。

あと途中、木のロボットの行動に「え、それでいいの?」と、ちょっと不安になってしまうシーンがあるんですよね。これって後々、よくないことが起こる伏線なんじゃ……と思っていたら、それが単なる思い過ごしだったことが割とあっさり判明するんです。そして同時に木のロボットの、妹(丸太のおひめさま)への強い愛情を感じることになるという……。この展開、ずるいわー。

作者のトム・ゴールドさんは「ガーディアン」や「ニューヨーカー」といった有名な新聞や雑誌で活躍するイラストレーターとのことで、絵は緻密に描き込まれていて、かつ無駄がなく、どのページもずっと見てられます。こんな素敵な絵と物語を描けるの、すごいなぁ。もっと作者の方のことを知りたくなりました。

[本]木のロボットと 丸太のおひめさまの だいぼうけん(出版社の紹介ページ)…「トム・ゴールドさんから日本の読者のみなさんへ」というページでは作者の方から日本の読者へ向けてのメッセージが公開されています。
TOMGAULD.COM(作者の公式サイト)
[本]月の番人/トム・ゴールド・作、古屋美登里・訳(amazon)…2016年発表の漫画作品。日本では絵本と同時期の2021年9月に発売されました。過疎化が進む月のコロニーで業務に当たる警察官の日常と静寂が淡々と描かれています。日本では他に『ゴリアテ』という作品が出版されています。