MEMO

荒川区立南千住図書館
▲荒川区立南千住図書館です。

6~7年くらい前、いろんな区の図書館に行くのにはまっていた時期があって、このサイトでも図書館カードとか、図書館の外観とかを紹介したことがありました。

よすがにしたい(2009.4.12)
図書館クレイジー(2009.4.24)
健康っていい(2009.5.2)
また図書館に行く(2009.5.17)
借りて返す日々(2009.6.12)
新しくなった渋谷区立中央図書館(2010.5.24)
久しぶりの国立国会図書館(2010.6.29)

で、図書館のカードってほっとくと2~5年くらいで使えなくなっちゃうんですよね。てなわけで、昨年の秋頃に再び各区の図書館を巡って更新してきたのでした。でもそれだけだとつまんないってことで、カードを持ってなかった市区の図書館にも行って、新規のカードも作ってきましたよ。

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まずは、以前画像を掲載していた区のカードから改めて紹介です。左上から中野区、杉並区、港区、荒川区、北区、新宿区、渋谷区、品川区、目黒区、練馬区、文京区、台東区のカードです。

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そしてこちらは千代田区、小金井市、武蔵野市、三鷹市、豊島区、足立区、国会図書館、世田谷区、中央区のカードです(太字のが新規で作ったカード)。

いくつかカードが変更されたものもあって、台東区、中野区、武蔵野市は券面に借りたタイトルが印字されるタイプのものになりました。そして国会図書館はICカードへと進化。

杉並区と練馬区のカードは基本デザインはそのままに、区のキャラクター(なみすけ、ねり丸)のイラストが追加されたものに変更されました。でも、区キャラがデザインされてるカードはこの2枚だけなんですよね。ちょっと寂しいかも。そういえば、以前の練馬区のカードには謎のキャラがいましたが、あれは何だったのかちょっとだけ気になります。

一方、中野区のカードにちょこんと描かれてるのは中野区立図書館のマスコットキャラクターで、はぴりすとぴよぽんと言うそうです。わざわざ図書館のためにキャラを作るというのも、それはそれで気合い入りすぎてる気もするけど、ゆるキャラブームを経た今ではそんなに珍しくもないのかな?

というわけで、杉並区民の僕が作れる図書館カードは全部作ってしまい満足したので、当分は図書館はいいかな…という気分になりつつありますが、都内には私設の図書館や専門図書館などもたくさんあるんですよね。今度はそっち方面を攻めていきたいかもと思っていたりもします。

最後に、これまで訪れた都内の図書館をものすごくどーでもいい一言感想とともにまとめて区切りにしたいと思います。太字はお気に入りの図書館です。だいたいは東京メトロの駅から近いところが選ばれています。

■杉並区
杉並区立中央図書館
…我等が杉並区の中央図書館。利用頻度は高くないけど雰囲気がよくて好きです。
杉並区立成田図書館
…僕がリクエストした本はここにあります。
杉並区立阿佐谷図書館
…南阿佐ヶ谷の住民としては、北すぎてほとんど行きません。
杉並区立馬橋ふれあい図書室
…児童館の2階にある日曜のみの図書室。行くと場違い感半端ないです。

■中野区
中野区立中央図書館
…向かいに島忠があるのでついでに寄るとよいです。
中野区立本町図書館
…中野坂上駅からてくてく歩くとたどり着きます。
中野区立東中野図書館
…駅から近いので広さにこだわらなければ中央図書館より便利。
中野区立江古田図書館
…10年くらい前バスに乗って行った記憶が…。

■練馬区
練馬区立小竹図書館
…練馬区の図書館で、東京メトロの駅から近いのはここだけ!
練馬区立春日町図書館
…都営地下鉄の駅から近いのはここ。駅直結の建物にあります。
練馬区立貫井図書館
…以前阿佐ヶ谷から歩いて行きました。遠かった…。

■世田谷区
世田谷区立代田図書館
…駅から1分足らずの建物にあるまだ新しい図書館です。

■新宿区
新宿区立中央図書館
…数年前に西早稲田へと移転して(個人的には)便利になりました。
新宿区立北新宿図書館
…東中野図書館と距離が近いので散歩がてらにはしごするといいです。
新宿区立四谷図書館
…新宿御苑の近くにあります。

■渋谷区
渋谷区立中央図書館
…移転オープン直後に訪れた思い入れのある図書館です。
渋谷区立こもれび大和田図書館
…いつの間にかこんなところに図書館が!? 2010年にオープンしてたみたいです。
渋谷区立渋谷図書館
…前までは渋谷駅から一番近い図書館はこちらでした。
渋谷区立笹塚図書館(旧)
…今は駅のすぐ近くの建物に移転したらしいです。前もそんなに遠くなかった記憶。

■豊島区
豊島区立中央図書館
…トキワ荘コーナーに漫画がずらり。サンシャインシティからも近いです。
豊島区立雑司が谷図書貸出コーナー
…駅からすぐなので予約の受け取りや返却に便利。

■目黒区
目黒区立中目黒駅前図書館
…中目黒駅からすぐ。遅くまで開館しているのも高ポイントです。 
目黒区立目黒区民センター図書館
…変わった構造の建物だった記憶。

■品川区
品川区立大崎図書館
…大崎一番太郎がお出迎えしてくれます。2階のビジネスコーナーも渋い。
品川区立荏原図書館
…狭い住宅街の道を通って行った記憶。

■港区
港区立高輪図書館
…駅直結で便利です。
港区立赤坂図書館
…青山一丁目駅の近く。そんなに広くはないけど立地がよいです。

■中央区
中央区立京橋図書館
…建物も内装も古さがにじみ出てるけど、そこが逆にいい雰囲気です。
中央区立月島図書館
…駅出口のすぐそばだけど、改札から出口までが長すぎてなんか損した気分に。

■千代田区
千代田区立千代田図書館
…区役所のあるビルの9~10階にあります。こんな高層階に作るとはさすが千代田区。
千代田区立日比谷図書文化館
…三角形の一風変わったコンセプトの図書施設。元々は都立図書館でした。
千代田区立四番町図書館
…入り口が地味なのでどこから入るのか迷いました。
千代田区立昌平まちかど図書館
…秋葉原にある図書館です。併設されている小学校の図書室の本も読むことができます。
千代田区立神田まちかど図書館
…ここも小学校の図書室が併設されてます。以前、そこで学校の文集を読みました。

■文京区
文京区立小石川図書館
…マニアックなCDがやたら置いてあったりする神図書館。レコード室まであります。
文京区立目白台図書館
…坂を上った先の住宅街の真ん中に突然現れる図書館です。
文京区立水道端図書館
…目白台図書館からそのまま歩いて行きました。
文京区立真砂中央図書館
…行った記録はあるのに記憶にない…。昨年6月より閉館中でもうすぐオープン予定。

■北区
北区立中央図書館
…素敵な外観の図書館。もっと駅から近ければなぁ。
北区立滝野川図書館
…ここもけっこうCDが充実していた印象。
北区立赤羽図書館
…西友の横にあります。
北区立赤羽西図書館
…赤羽駅から歩いて行ったら大変だった思い出。
北区立上十条図書館
…十条、街の雰囲気がけっこう好きです。
北区立昭和町図書館
…尾久駅という一生降りなさそうな駅で下車して行きました。
北区立東田端図書館
…住宅地の真ん中にあるのでちょっと探したかな。

■台東区
台東区立中央図書館
…きれいな建物です。自動貸出機のやり方が分からなくて戸惑いました。
台東区立根岸図書館
…駅からすぐで便利! 自動貸出機もないので戸惑いません。
台東区立石浜図書館
…夜に行ったらほとんど誰もいなかった。

■荒川区
荒川区立南千住図書館
…横に神社、近くにライフもあります。1階の荒川ふるさと文化館にも行きました。
荒川区立日暮里図書館
…どんな図書館だったかなぁ。記憶が…。
荒川区立荒川図書館
…こんなとこ行った!? 本気で覚えてない。
荒川区立尾久図書館
…ここは覚えてる! 都電荒川線に乗って行ったなぁ。
荒川区立冠新道図書サービスステーション
…日暮里駅から散歩がてらに行きました。

■足立区
足立区立中央図書館
…他区の図書館で借りたもの持ってたら100%アラーム鳴るけど素敵な図書館です。

■武蔵野市
武蔵野市立中央図書館
…三鷹駅から歩いて行ったら遠いし暑いしけっこう大変でした。
武蔵野市立吉祥寺図書館
…こっちは駅からもヨドバシからも近くて便利な図書館です。

■三鷹市
三鷹市立三鷹駅前図書館
…システム入れ替えの初日に行ったらバタバタしてました。

■小金井市
小金井市立図書館本館
…本の貸し出し制限がないという太っ腹図書館。しかも誰でもカード作れます。

■その他
国立国会図書館
…いかつい所在地と名前のおかげで敬遠しがちですが、行くとむちゃくちゃ楽しいです。

MEMO

Nirvana
▲「鳥獣花木図屏風」をモチーフにしたチームラボの作品、「Nirvana」

少し前ですが、東京都美術館で開催されていた「若冲展」を見に行ってきました。伊藤若冲についてはにわか以下の知識しかなく、「なんかあのトラの絵の人?」くらいの印象しかなかったのですが、もう本当に最高すぎて、完全に虜になってしまいました。

今回の展覧会、昨今の若冲ブームの影響に加え、生誕300年という節目に開催されること、更に会期が1ヶ月という短期間なのもあって、連日大混雑でした。会期後半には会場入りまでに2時間待ち、3時間待ちが常態化、ひどい時には5時間以上も並ばないと入れないなんていう恐ろしい日まであったそうです。僕のときは60分待ちでしたが、それでもすごい混雑だったので、考えただけで気が遠くなりそうです。

目玉は若冲の代表作でもある「釈迦三尊像」全3幅と「動植綵絵」全30幅を一堂に会した展示。元々はすべて京都の相国寺というお寺が所蔵するものだったそうですが、現在「動植綵絵」の方は宮内庁の三の丸尚蔵館が所蔵しているので、一度にすべてが見られる機会というのは滅多にないそうです。
会場では1フロアを使い360度、円を描くように配置されていて、それはもう圧巻の一言。当初は後ろの方からぼんやり眺める予定だったのを変更して、どうにかこうにか最前列までたどり着き、かぶりつくように見入ってしまいました。

あの大きさの絵をあの緻密さで、あの数ですよ。まずはそのボリューム感でやられてしまうわけですが、じっくり見れば見るほど、その理解できなさに気づいて、もっと見続けたくなってしまうんですね。こりゃ、人の流れも止まるはずです。

例えば、その細密さは若冲の特徴としてよく挙げられていますが、普通に考えたら、細かく描けば描くほど、面白みのない絵になりそうな気がするんだけど、まったくそれがないんです。それが不思議でねぇ。大胆なデフォルメや色遣いだったり、構図構成などのデザイン的な部分がそうさせるのかもしれませんが、その根底にある絵に込められた感情がそれを実現させている気がしました。若冲がこの世界から感じた感動のすべてが絵の中に詰まっているように思えましたもん。

これまで、絵を見るためだけに行列なんて…と思って、大々的に宣伝されてるような展覧会は敬遠しがちでしたが、やっぱり人気があるものってそれだけの理由があるんですね。やっぱり行った方がいいんだと、考えを改めることにしましたです。

MEMO

2011年のくまモン
▲2011年のくまモン(ゆるキャラさみっとin羽生にて)

4月を振り返ってみるとやっぱり熊本の地震ですよね。震度7とか6とか、スパンが短いですよね……。日本って地震に関しては、安心していい場所なんてどこにもないんだなって改めて思った次第です。

そしてみんな気になっているのが、くまモンです。現在活動自粛中ということで、これは県として他に優先すべきことが山ほどある中でもっともな話なんだけど、やっぱりいつかはその元気な姿を見せてほしいです。くまモンにしかできないことも山ほどあるはずだしね。

漫画家の森川ジョージさんなどが発端となって始まったTwitterのハッシュタグ「#くまモン頑張れ絵」をはじめ、ネットを見ててもくまモンの愛されっぷりってすごいですよね。熊本にくまモンがいてくれて、本当によかったと思いました。

TOPICSMOVIE,アニメ,感想

父を探して
久しぶりに映画についてのつたない感想でも書いてみます。現在、渋谷・シアター・イメージフォーラムにて公開中の「父を探して」というブラジルのアニメーション映画です(途中からネタバレっぽいことも書いてます)。

数々の受賞歴

この作品は2014年にはアヌシー国際アニメーション映画祭の最高賞と観客賞を同時受賞したり、2015年のアカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされるなど、数々の賞を受賞しているんですが、僕的には日本での配給をアニメーション研究家の土居伸彰さんが昨年新しく立ち上げたニューディアーという会社が行うということで、気になっていたんですよね。

シンプルすぎるキャラクター

もうひとつ気になったのは、かわいくも異常なまでにシンプルなキャラクターです。十数分の短編アニメーションならわかるんですが、長編ですよ。しかもこの作品、全編セリフもないんですね(実際には会話しているシーンはあるんですが、翻訳や吹き替えはされていません。どうも架空の言葉らしい)。いったいどんな見せ方で何を描くのか、気になりながらも事前情報には一切触れず見てきましたよ。

全編手描きの鮮やかな色と音で描かれる「現実」

この作品の見どころは、なんと言っても音楽にあわせて動きまくる映像です。色鉛筆や油絵、コラージュを駆使して描かれた、秩序的だったり無秩序だったりのイマジネーション溢れる予想のつかない映像。それに土着的というか、どこか懐かしさのある音楽が加わって、独特なファンタジックワールドが構築されています。この映像を浴びるように見ているだけで、幸せな気持ちになるんですね。正直言ってそれだけでいいんじゃないか、という気すらするんですが、この作品は許してくれません。

最初、この絵柄でこの題名ですよ。子供が父親を探すために町内を探検するみないな、ミニマムな世界を舞台にしたファンタジーが繰り広げられるのかなと思っていました。が、全然違うんですね。逆ですよ、逆。いろんな意味で。
実際にこの作品で描かれているのは、なかなかにハードな「現実」の数々でした。このギャップが凄まじかった。

特に、自然の風景と対比的に描かれる機械や乗り物のような人工物への異物感ありありの悪夢的な描写。このイヤ~な感じは「MOTHER3」を思い出しましたよ。
あと頭に浮かんだのが小沢健二の「うさぎ!」。あの作品は童話的な形態を取りながら、過剰なまでにグローバル化していく社会経済への明確な批判を目的にした作品でしたが、この作品でもかなりはっきりとした描写が出てきます(よく考えたら「うさぎ!」はボリビアを舞台にしていたので、南米つながりでもありますね)。

タイトル、そしてキャラクターの意味

「父を探して」という一見ほんわかしたタイトル、これは邦題で、ポルトガル語の原題(O Menino e o Mundo)や英語題(The Boy and the World)では「少年と世界」という意味になっているそうです。それを知り最初は、この邦題、そのまますぎると思ったんだけど、改めて考え直すと「少年と世界」の方がそのまますぎて正確じゃない気もしてくるんですね。どちらのタイトルも、そんな作品の二面性を表しているのかもしれません。

最後に、なぜここまでシンプルなキャラクターなんだろうと考えてみるんですが、この少年キャラ、特徴的なのが顔の輪郭、というか頭が正円なんですよね。普通、ここまで"手描き"にこだわっている作品だったら円にするにしても、フリーハンドのちょっとゆがんだ円にする気がします。
でも、ここまで個性を与えないことで、逆に映像の中では唯一無二の個性を放っています。
そして終盤、少年が何かを見つめるシーンがあって、作品の中では何を見つめているかはちゃんと明示されているんだけど、そうじゃない感覚に陥るんですね。ひょっとしたら、この感覚のために正円なんじゃないかと。あらゆる個性を取っ払いつつ、主人公としての個性も備えるという、ありえない二面性を体現したのがこのキャラなのではという気がしてきました。
とか言いながら、あとでメイキングを見たら元からあったデザインみたいでしたけど(笑)。でもやっぱりこのキャラクターの特殊な見た目は作品を象徴している気がします。

正直見終わった直後はけっこうもう、いろいろショックで絶望的な気持ちになってしまったんですよ(だって、あれがああってことは、そういうことでしょ!?)。でも改めて振り返ると、過去から現在、この世界が直面している現実を直視しているからこそ、描ける希望がここにはあるのかもしれません。もう1度見たらまた感じ方変わるんだろうなぁ。

父を探してパンフレット
▲パンフレットはポストカード型でした。

父を探して(公式サイト)…現在は1館だけでの上映ですが、順次地方でも公開されるようです。
長編アニメーション映画『父を探して』予告編(YouTube)
『父を探して』メイキング(YouTube)
Emicida – Aos olhos de uma criança(YouTube)…ブラジルのラッパー、エミシーダが歌う映画のエンディングテーマのPVです。映画の映像がふんだんに使用されています。

MEMO

今日はうるう年の2月29日という珍しい日ですが、珍しついでにブログのデザインを大幅に微調整してみましたよ。

ここのデザインをいじくったのは2007年末にWordPressを導入して以来初の出来事だから8年ぶり!? よくも飽きなかったものです……。

ところで大幅に"微"調整ってなんなのという話ですが、普通はブログのデザインをリニューアルするっていうとテーマ自体を変更するものですが、今回、今まで使っていたテーマはそのままに細かいところを修正しまくったのでした。

何年か前からブログのデザインを変えようとは思っていて、その際は当然のように別のテーマに乗り換えるつもりでした(候補としてはSimplicityあたりを考えていました)。というのも、今のテーマ(Vicuna)はかつては定番として広く使われていたものの、とっくの昔に更新がストップしている上、2年前に配布元が消滅してしまっているんですよね。なので、今更このテーマを修正して使うことになろうとは自分でも驚きの結果です。

本当はちょっとだけ気になる箇所があって、そこだけ修正するつもりだったんですが、「ここも気になるなぁ」なんて言ってるうちにここも、ここもとなって止まらなくなってしまったわけです。

せっかくなので、どこがどんな風に変わったのか、説明していきたいと思います。参考までに変更前の画像を置いておきます。
旧ブログ

幅が広くなり、本文の文字が大きくなりました

ブログの横幅を800ピクセルから1024ピクセルまで広げました。さすがにちょっと狭かったもんね。これは最初に文字サイズを決めて、そこから1行あたりの読みやすい文字数を考えて設定したからなのでした。今回、幅を広げたおかげで文字も大きくなりました。

文字を大きくするのは読みやすくなる反面、サイトをぱっと見たときの印象が大幅に変わるので若干不安でしたが、けっこういい感じですね。むしろ今までが小さすぎました。

スマートフォンに完全対応しました

これまでもWPtouchというプラグインで対応はしていたんですが、全然違った見た目になっているのが大きな不満ポイントでした。今回、頑張ったおかげで見た目をそのままにレスポンシブ化することができました。

具体的には、ウインドウサイズ(ブラウザピクセル)を判定に使っていて、567ピクセル以下の場合、1カラムレイアウトになり、サイドメニューはそのまま記事の下に回り込むようになります。

567ピクセルというのは、iPhone5/5s/6の縦のブラウザピクセルが568ピクセルというところから来ていて、現在販売されている多くのスマートフォンでサイトを見ると、縦持ちだと1カラム、横持ちだとパソコンで見るのと同じ2カラム表示になるようにしています。パソコンでもウインドウを狭くすると1カラムになります。が、iPadなどの高解像度タブレット端末では縦でも横でも2カラム表示になります。

地味なところではYouTubeやGoogle Mapsの埋め込み表示をちゃんとウインドウサイズとともに可変するように対策しました。

YouTubeも。

当初はブログをスマートフォン対応にするにはレスポンシブなテーマに変更するしかないと思っていたのですが、たまたま以下のサイトを見て興味が出てきてやってみたというのが始まりだったりします。

デザインそのまま。5分でできたワードプレスのスマホ対応(Carry Onさん)

ただ、こちらの設定だとタッチパネルのピンチ操作による拡大・縮小ができなくなってしまうので、以下のサイトを参考にviewport設定を変更しました(パターン4のやつ)。

これがスマートフォン向けサイトを作るときの viewport 設定3パターンだ(てっく煮ブログさん)

ソーシャルボタンを追加しました

ブログといえばソーシャルボタンを目にしない日はないというくらい、当たり前の存在ですが、今更ながら当サイトでも導入してみることにしました。

今まで導入しなかった理由としては、見た目ががちゃがちゃするっていうのもあるんですが、そもそも自分が人のブログ等でほとんど押したことがないんですよね。世の中の人はそんなに押しているものなんでしょうか? とかずっと思ってたんですが、スマートフォンからネットしてたら確かにあった方が便利かもと思うようになり考えを改めたのでした。

実は今回の作業の中で最も大変だったのがこのボタン設置作業でした。簡単に設置する手順はいくらでもあるんですが、見た目のことも考えて公式に配布されているものではなくボタンを自作しよう、しかも画像は使わずに、なんて思っちゃったものだから大変だったんですよ。

今回設置したボタンはあとで読むサービスのPocket、ソーシャルブックマークのはてなブックマーク、そしてTwitterLINEの4つです。その中の「LINEで送る」ボタンはパソコンから押しても動かないとのことなのでパソコンからアクセスした際は非表示としました。これはさっきのウインドウサイズの判定とは別で、このためだけにユーザーエージェントを調べてパソコンからのアクセスとスマートフォン・タブレットからのアクセスをチェックしています。実は検索してたらパソコンにも対応しているLINEボタンというのもあったんですが、自前ボタンに変更する方法が分からずに設置を断念。そして大変だったといえば動作の確認ですよ。このためだけにこれまで頑なに未加入だったLINEに登録しましたよ……。

この手のボタンで定番どころのFacebookは個人的に好きじゃないので設置しませんでした。Google+はそもそも利用者がいるのか謎なのでスルー。ThmblrFeedlyはユーザーは多いだろうけどボタンは別にいらないかな。あと、WPtouchではいつの間にか対応していたPinterest、このサービスを利用している人ってどのくらいいるんでしょうね。物珍しいので設置しとこうかとも思ったけどやっぱりやめました。

細かいところではスマートフォンで押しやすいように1カラム時にはボタンの表示をちょっと大きくしています。

Webフォントを導入しました

通常、ブラウザはパソコン内に保存されているフォントを使ってサイトを表示します。しかし、それだとサイト側がいくらかっこいいフォントを指定したところで、その人のパソコンにインストールされていなければ適当なフォントで表示されてしまい、思ってたのと違う画面になっちゃうんですね。その点、Webフォントはサーバー上にフォントファイルごと上げて、それを使って表示してもらうようにするので、どのパソコンからでも指定したフォントで思ったとおりの表示ができるというメリットがあります。

今回、そんなWebフォントをヘッダーのタイトル表示に使ってみました。使用フォントはGoogle Fontsで公開されているFredoka Oneというフォントです。丸みがかわいい感じです。Google Fontsは自前でフォントファイルを用意しなくても使えて便利な上、人気のフォントは各地で使用されているため、既にブラウザにキャッシュされていればサイト表示時間の短縮にもなるそうなので一石二鳥です。

また、Webフォントをアイコンとしても使用しています。これのメリットはスマートフォンで見たときにあるんですよね。画像だと拡大するとギザギザしてしまいますが、これだとどんなに拡大してもきれいなんですね、フォントだから。他にも色を簡単に変更できるなどの利点もあります。

前述のソーシャルボタンもWebフォントです。アイコン型のWebフォントとしてはFont Awesomeが有名で種類も豊富なんですが、日本のWebサービスのアイコンはあまり登録されていないようなので今回は使用せず、日本製のLigature Symbolsと、IcoMoonというサイトを利用しました。

IcoMoonについて

こちらは元々登録されているWebフォントを選択して利用することもできますが、オリジナルの自作アイコンもWebフォント化することができるんですね。

ブログのデザインでも使用している「Webフォントアイコン」を本当にオススメしたい!(ドウラクさん)

こちらのサイトによると、IllustratorなどでSVGファイルを作成すればOKと、さも簡単そうに書いていたので僕も適当に検索して出てきたInkscapeというドローソフトをダウンロードしてアイコン作りにチャレンジしてみましたよ。以下作ったWebフォントです。

まずは動画サイトniconicoのアイコン、ニコニコテレビちゃんです。

これは楽天のアイコンです。う~ん、Rです。

こちらは「7」のアイコンですね。いつ使うんだって話ですが、アフィリエイトとかで使えるかなと。

そして最後はこれ、今回新しく作ったファビコンをWebフォントにしてみました。せっかく作ったのでサイドバーのリストの丸として使おうかと思ったけど、目が散るのでやめました。

引用にも

他にはこんなところにもWebフォントを使ってみました。

あの世へ行ってみませんか どうせこの世は生き地獄
苦しみだらけに 悩みだらけ 受験地獄に交通地獄

生き地獄 生き地獄

あの世へ行ってみましたが どうせあの世も生き地獄
退屈だらけに暇だらけ とてもやりきれない所です

死に地獄 死に地獄

(中野正次「生き地獄」より)

引用文の背後にダブルクォーテーションマークを配してみました。前までは縦線だけだったので、少しは引用だと分かりやすくなったかも。

その他の調整点

他にもこんな調整を行いました。

タグクラウドの文字を均一に

8年前、最初にこのテーマをカスタマイズしたときに目指したのは「バタくささの排除」でした。今でこそそういう雰囲気は薄まっていますが、当時のWordPressのテーマはどれもこれも欧文が乗ることを前提としたデザインのものばかりで、日本語とのちぐはぐ感が半端なかったのでした。そこで特有の欧米っぽさを排除すべく最初にやったのが、メニュー関連の日本語表記です。日付などが日本語表記になっているのはそのためです(ちなみに一部英語表記が残っているところは注目度の低い箇所で、敢えてそこへ目を向けさせないために残しました)。

あとはフォントサイズの統一です。見出しに特大フォントを使うのってアルファベットだとかっこいいんだけど、日本語だとなんか微妙に感じたんですよね。なので見出しも本文と同じサイズにして、その分幅を取って目立たせることにしたのでした。

タグクラウドはフォントサイズが機能的な意味を持つ箇所なので少し調整してそのままにしておいたんですが、今回、そこも均一サイズに統一してしまいました。一応色でも判別できるのでいいかなと。

ページのトップへ戻るボタンの設置

ブログでよく見る右下のやつですね。これまでのスマホ向けページは最新エントリーのタイトルだけが並ぶようになってましたが、今度からは全文表記になります。その下にサイドバーのメニューまで続くことになり、更に今回のような長すぎるエントリーまで書くので、すごく縦長になっちゃいました。一応その対策としての設置です。

でもさすがに長すぎなので見直した方がいいかもしれません。

ボタンには「TOP」ではなく「UP」と書いています(フォントはヘッダータイトルと同じFredoka One)。正方形がいいなと思ったので……。Webフォントのアイコンにしてもよかったんだけどね。

見出しのデザイン変更

↑こういうやつのデザインです。実は今までまったくと言っていいほど使っていませんでした。でも本当は文章の読みやすさを考える上で必須の機能です(人だけじゃなく検索ロボット相手でも)。

見出しをちゃんと使えるようにならないと、というのは長年の懸案事項でもありました。てなわけで使いやすいデザインに変えてみた……んだけど、この小見出しは単なる太字ですね。しょぼい……。

「最近のトピックス」の2行目の文字を字下げ

これは地味すぎる修正点なので最初の方に掲載した変更前の画像と見比べてもらえれば一目瞭然なんですが、記事タイトルの2行目がリストの●の方まで行ってるのを修正しました。これが変だと8年間全然気がついていませんでした……。他にもそういうのいっぱいありそう。

ヘッダーの画像を変更しました

これは調整作業中に仮に置いといたものだったんですが、その間何度も見ているうちに妙な愛着がわいてきたのでそのまま採用することにしました。でもなんか、自分っぽい画像なのでお気に入りです。

背景画像を変更しました

これまでブログの背景に斜線の画像を乗せていたんですが、今回は横線になりました。しかもこれは画像ではなくスタイルシートでやっています。ということで、記事内以外で画像を使用している箇所はヘッダーだけになりました。

以上です。

そんなわけで、むちゃくちゃ長く解説してしまいましたが、だいたいこんな感じの微調整でした。この調子で「メディア芸術祭」の感想もUPできればと思うのですが、どうもこのまましばらく燃え尽きてしまいそうな気配がします。

最後にこのエントリーを投稿後、いろんなデバイスでちゃんと表示されているか確認して今後のことでも考えていきたいと思います。それでは、また。

MEMO

■先週まで開催されていた「第19回文化庁メディア芸術祭」の受賞作品展を今年も見に行ってきました。せっかくなのでいつものように感想を書き綴ろうと思っているんですが、ふと、過去にどんな感想を書いたのか確認してみたくなりました。

以下、過去ページへのリンクです。
 

ほんとにはやいなー(2014.2.27)…シンポジウム「想像力の共有地」の感想だけ書いて、展示作品については触れずじまい。
第15回文化庁メディア芸術祭に行ってきた(2012.4.3)…この年は受賞作品についてちゃんと感想書いてます。
メディア芸術祭はじまるよ~(2012.2.22)…開催前の、気になる併催イベント紹介エントリー。
第13回文化庁メディア芸術祭 功労賞受賞者シンポジウムに行ってきた(2010.2.6)…任天堂の宮本さんが登壇したシンポジウムの内容を紹介。受賞作品には触れず。
第12回文化庁メディア芸術祭に行ってきた(その1)(2009.2.15)…受賞作品の感想。続いてシンポジウムの感想を書くと予告しておきながら書かず。
第11回文化庁メディア芸術祭に行ってきた(その2)(2008.2.21)…アニメーション部門とマンガ部門の感想。
第11回文化庁メディア芸術祭に行ってきた(その1)(2008.2.10)…アート部門とエンターテインメント部門の感想。この年から会場が国立新美術館になっています(それまでは東京都写真美術館)。

↓ここからはブログ化前に書いた文章です。
キャラクタートピックス 2007.3.6…神谷英樹さん、辻川幸一郎さん、石原恒和さんが登場したシンポジウムの内容と、受賞作品の感想。
キャラクタートピックス 2007.2.20…開催前の受賞作品紹介。
キャラクタートピックス 2006.2.28…ざっくりとした感想と、川本喜八郎さんと山村浩二さん出演のシンポジウムを見てきた報告。
キャラクタートピックス 2005.3.6…こちらもざっくり感想。
キャラクタートピックス 2004.3.6…この年初観覧。こまねこを見て泣きそうになった報告。
 

2015年と2011年は何も書いてなかったけど、ちゃんと行ってます(2015年は感想書かずにハンバーガー食べた報告だけ、2011年はなぜか前年書けなかったデイヴィット・オライリーさんについて書いてました)。他の年も部分的にしか触れていなかったりするのがありますね。気持ち悪いので、今更だけど遡って感想書いた方がいい気がしました。こんなに毎年ちゃんと見に行っているイベント他にはないですし。

とりあえず今年の分書かないとな~。