MEMO

僕の地味な趣味のひとつに「音楽CDをパソコンに取り込む」っていうのがあります。音楽配信もサブスクリプションが全盛になりつつあるこの頃ですが、そんな時代に逆行するかのごとく気になるCDを一生懸命取り込んでいたら、音楽管理に使っているiTunesのデータも結構な量になってきました。

iTunesの曲数
▲こんな感じです。

数年前までは90年代後半以降の邦楽の楽曲が大部分を占めていたんですが、最近はもっと昔の歌謡曲や、洋楽なんかも幅広く収集対象に含めるようにしたので、どんと増えちゃったのでした。

昔の曲も改めて聴くと楽しいですね。この時代にこんな曲があったんだという驚きがあったり、よく知っている曲でもちゃんとした音源で聴くことで、新しい発見があったり。

でも問題もあって、そんな感じで手当たり次第曲を増やしていくと、未再生のままの曲がどんどん溜まっちゃうんですよね。

最近は、
「これ、せっかく取り込んでも死ぬまでに1回も再生しないんじゃ…?」
なんて思うこともよくあります。

しかもそういうのって、音楽だけではありません。

買ってから1ページもめくらないまま本棚にしまい続けている本。1度も再生していないDVD。1回も起動していないゲームソフト。録画したまま放置しているテレビ番組。あとで読もうとPocketに入れたままになってるWebサイト……。

そんな、放置したままになっているいろんなもののことを思うと、なんだか悲しくなって今すぐ死にたくなってくるので、細かいことは置いといて、あまり深く考えない方がいいのかもしれません。

みんな、どうしてるんでしょう?

MEMO

くれよんのくろくん

先日、と言っても3/24のことなのでもう1ヶ月以上前のことなんですが、絵本の出版社として知られる童心社の60周年を記念したイベント、「童心社60年展」を見に行ってきました。更に、その関連イベントとして開催された絵本作家の田畑精一さんと童心社会長の酒井京子さんの対談にも参加してきました。

田畑精一さんは僕がいちばん好きな絵本、「おしいれのぼうけん」の作者の方です。今日は久しぶりにそのときのイベントレポートでも書いてみようかなと思っていたんですが、「モヤモヤさまぁ~ず2」のスペシャルとか見ていたら、いつの間にか1日が終わってしまったので書けませんでした。ということでまた今度の機会に…(それにしても狩野アナの「10周年の歌」の破壊力よ)。

最近の僕のことについてですが(誰がそんなことに興味あるのか謎のまま書いてみます)、このブログこそほぼ更新停止状態が続いているものの、水面下では一時期よりもいい感じに整いつつあるというか、頭の中にずっとかかっていた霧が少しだけ晴れた感じがしています。

ブログを書くモチベーションがどうこうと言うよりも、生きることへのモチベーション自体があるのかないのか…という感じでしたが、それでももうちょっとだけやってみたいこともあるし、なんとかそこへ繋げることができたらなんて思っています。

それではまた来月です。

MEMOGAME

3月3日に任天堂の新しいゲーム機「Nintendo Switch」と、ゼルダの伝説シリーズ最新作である「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」を購入し、それ以来、ずっとゼルダで遊んでいたら終わってた1ヶ月でした。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

ふと、小学生の頃の出来事を思い出しました。学校の休み時間に友達からこんな質問を投げかけられたのでした。

「今までやったゲームの中でいちばん面白かったのって何?」

今まで面白かったゲーム。ありふれた質問のようにも思えますが、当時の僕はそんなこと1度も考えたことなくて、なんだろうと思いを巡らせました。と言っても、当時は今まで遊んだ全タイトルを数えても両手で十分収まるレベル。結論は割と早めに出たのでした。

「やっぱりゼルダだなー」

ここで言う「ゼルダ」とは、ファミコンのディスクシステムで発売された初代の「ゼルダの伝説」のことです。このときこそ、自分がゼルダのことを特別好きだということにはじめて気づいた瞬間だったのかもしれません。

あれからいろんなゲームを遊んできたけれど、結局いちばん好きなゲームとして心のベストテン第1位であり続けたのは初代「ゼルダの伝説」でした。

年を取ると新鮮な驚きなんてそうそう感じなくなるし、巷で絶賛されているゲームで遊んでみても、いろいろしんどかったり、複雑なシステムや難易度についていけなかったりして、心から楽しむことができなくなってしまうんですよね。

ここまできたら、もう更新することはないだろうと思っていました。

新作のゼルダ、すごく面白そうだけど、やっぱりついて行けないんだろうな……なんて、思っていました。買うまでは。

まだクリアしてない状態ですが、この段階でもはっきり言えます。このゲーム、人生で最高のゲームだと。いろんなハードル、すべてを超えてくれました。こんなに夢中になれる作品に、この歳になって出会えたことに感謝と感動です。

本当に、生きててよかった。

MEMO

東京メトロ丸ノ内線の南阿佐ヶ谷駅前に、爆笑問題の田中さんが売れない頃に働いていたというコンビニ(通称・チビストップ)があります。
同じ建物には東京靴流通センターの店舗と、チェーンを展開する株式会社チヨダの本社が入居しています。上階にはかつてボーリング場があったそうで、十年とちょっと前まではその跡地にアニメーション制作会社のマッドハウスが入居していました。

そんなよくある駅前のビルの中に「書原」という本屋さんが、つい少し前まで存在していました。

15年前、東京に引っ越してきてまず驚いたこと――。僕にとってそれは、渋谷のスクランブル交差点をすいすい行き交う人の波でも、新宿駅のダンジョン構造でもなく、家から最寄りの本屋さんだった書原の品揃えでした。

「駅前の普通の本屋がこんな品揃えなの!? 東京ってすごい!!」

もちろん、東京の本屋が全部そんな品揃えだったわけではなく、書原が特別すごいということは、しばらくしてから気づくことになるのですが、それでもこういう本屋が駅前に存在していて、いわゆる”普通の駅前の本屋”として機能していながら、ここまで個性を出した棚づくりができるという事実への驚きという意味では全く変わらないものがありました。
僕の中で書原は、単なる最寄りの個性的な本屋さんという存在以上の、東京という街の文化的な豊かさを象徴するかのような存在だったのでした。

この15年の東京生活の中、ずっと南阿佐ヶ谷から離れられなかったのも、そこに書原があったからでした。

そんな書原が閉店する2月19日、最後のお別れに行ってきました。レジには列ができていて、いろんな人が店員さんに一言、お別れの言葉を掛けていました。

「小さい頃から、ここの本で育ちました」
「幼い頃、親にここで「めばえ」を買ってもらったのよ」

Twitterでもいろんな人がお別れの言葉をつぶやいていました。いろんな人の思い出に触れ、僕は書原のことを1%も知らなかったんだろうなと思いました。

書原の閉店時間は通常、平日が24時半、日曜は23時半でしたが、閉店当日は日曜にも関わらず24時半過ぎまで開いていました。終電後の時間となるため、最後まで見届けようと残っていた人も多くが帰ってしまったようで、本当の最後まで残っていたのは5、6人くらいでした。

お店の方の最後の挨拶が終わり、扉が閉まりました。その後、しばらく店の前でぼーっとしていたら、いつの間にか他の人達は帰っちゃって、自分1人になっていました。僕なんかが最後まで残っちゃったことに気まずさを感じつつ、家路につきました。

あの頃ーー。
南阿佐ヶ谷に書原という本屋があった頃。
いつかそんな風に思い出すんでしょうか。
これからは書原のないこの街で暮らしていきます。
さようなら。

書原の看板

MEMOGAME

今する話なのかと言うくらい時間が過ぎてしまいましたが、お正月は実家に帰ってました。僕にはおいが1人、めいが3人いるのですが、みんな大きくなっていて月日の流れにびっくりします。

そして例によって今回もWii Uを持って帰ってみんなで遊びました(みんなと言っても主に遊ぶのは中学生のおいと小学生のめいとの3人です)。なんだか毎年恒例の行事になりつつあるのですが、ゲームソフトを買っても1回もやらないまま棚に格納しちゃってることも多い昨今なので、そんな積みゲーを消化するいい機会にもなっています。去年は「スプラトゥーン」や「スーパーマリオメーカー」などの人気ソフト中心に遊びましたが、今年はちょっと変わったゲームを中心にいろいろやってみましたので子供たちの反応などをお届けです。

「リトル インフェルノ」任天堂/Tomorrow Corporation

いきなり遊んだのがこのゲーム。当初は遊ぶ予定じゃなかったんですが、ホーム画面のアイコンが気になったみたいだったので、せっかくなのでやってみてもらいました。暖炉にものを燃やすだけという変わったゲームシステムと、ちょっとダークで狂った世界観がけっこう受けてました。でもこのゲーム、コンボを狙おうとするとやたら難しいんですよ。攻略サイトを見ながらヒントを出したりして遊びました。

「どうぶつの森 amiiboフェスティバル」 任天堂

amiibo2体付きの初回限定版(新品)が1000円で売られていたのを購入したのですが(定価は6480円)、衝撃的なほどつまらないんですよね。この値段ですら買って損したと思うくらい。でもそれは1人でやってからですよ。みんなでやったらきっと面白いはず! と、一筋の希望を抱きつつ遊んでみましたが、やっぱりあまり盛り上がりませんでした…。

ミニゲームの中にはちょっと面白いのもあるんだけど、メインのすごろくがね…。それでも我慢してずっとやってたら面白くなるんでしょうか。「でっかい開発棟まで新築してできたゲームがこれって…」と、暗澹たる気持ちにさせられてしまいます。長年任天堂のゲームを遊んできて、こんな気持ちになったのは初めての出来事だったので、そういう意味でも衝撃でした。

「キキトリック」任天堂

このゲームはWii UではなくてWiiのゲームです。ノイズくんというかわいいキャラクターの喋っていることを当てるという内容なんだけど、名前の通りノイズくんはほとんど雑音にしか聞こえないような声なんですよね。でも何度も聞いていると、だんだん聞き取れるようになったりして、ちょっと不思議な感覚を味わえるんです。「何そのゲーム!?」っていうみんなの食いつきがなかなかよかったです。このゲームも1000円くらいで購入したんですが、定価だと5000円くらいするんだよと伝えたらみんなびっくりしてました(正確には税別5524円)。まあ、びっくりするよね…。

「スカイランダーズ スパイロの大冒険」スクウェア・エニックス/アクティビジョン

アメリカで大ブレイクしたフィギュア連動型ゲーム「スカイランダーズ」シリーズの1作目です。任天堂のamiiboの元ネタ的なゲームでもあるんだけど、日本では何年も後にトイザらス専売ソフトとして発売された上、全然売れなかった(と思われ、海外ではシリーズ化されているのに日本ではこの1作目しか発売されなかった)ため、知名度はあまりありません。ちなみにスパイロは元々ソニーがプレイステーション向けに発売した「スパイロ・ザ・ドラゴン」というゲームのキャラクターでしたが、その後版権がアクティビジョンへと移り、いろんなハードで発売されるようになっています。

日本で売れなかった理由としては、やっぱりキャラクターがバタ臭いからなんでしょうね。ゲームの内容的には今時珍しい正統派の3Dアクションで、操作キャラをフィギュアを使って変えていくギミックもなかなか楽しいです(台座が光るのもいい!)。ローカライズもしっかりされていて、会話中のキャラクターのセリフもちゃんと日本語で喋ってくれます。プレイヤーとしては嬉しい反面、「絶対大赤字だなこれ…」と、なんだか暗い気分になっちゃいました。

ちょっとしか遊びませんでしたが、子供たちの反応もけっこうよかったです。パッケージに付いてくる3体のフィギュアの中に、「トリガーハッピー」というコミカルな動きのキャラがいるのですが、目のところが似てるからか、(妖怪ウォッチの)ウィスパーというあだ名を付けられて呼ばれていました。「ウィスパー行け~!」みたいに。
20170205-1
▲左からギルグラント、スパイロ、トリガーハッピー。

なお、この作品は昨年「スカイランダーズ・アカデミー」というタイトルでアニメ化もされていて、Netflixオリジナル作品として公開されています。

「ドラゴンクエストX いにしえの竜の伝承 オンライン」スクウェア・エニックス

元々Wii Uを実家に持って帰ったのは、このゲームで遊んでいるところを見てほしかったからなんですよねー。でもいつも後回しにしていたら時間がなくなっていて、今年やっとちゃんと見せることができました。

と言っても、僕はもうほとんど引退同然みたいな感じなんですけどね~。どんどん普通のネトゲみたいに複雑でシビアになっていくゲームシステムは僕みたいなへっぽこプレイヤーにはついて行く気にならないですよ…。そこんとこどう思ってるんでしょうか、りっきーさんは。

んで、ずっと放置していた3.0のボスをみんなの前で倒すことができました。さすがに放置しすぎていたようで(1年以上だっけ?)、あっさりすぎてちょっと拍子抜け。この調子でメインストーリーをちょっとずつ進めていきたいところです。

あとは、人がたくさん集まっているところへ繰り出したり、その辺を真っ裸で走り回ったり(プクリポだからいいのだ)、カジノをしたりと、いろいろ見せてまわりました。こういうオンラインゲームをやったことないおいっ子には新鮮に映るみたいで、「ここにいるキャラみんな誰かが操作してるんだよ」と、一生懸命ばあばに説明していました。
 

以上、年始にゲームで遊んだ話でした。来年からは持って帰るゲーム機がWii UじゃなくてSwitchになるので、荷物が少なくて済みそうでよいです。でも「GAME & WARIO」のスケッチも相変わらず大人気だったんですよね。このゲームのためだけにまたWii U持って帰ることになるかも…。(2017.2.5更新)

COLUMNアニメ

2016年も今日が最後と言うことで、最後にこのテーマに触れておきます。今年はもうね、「星の子ポロン」の1年でしたよ。

「星の子ポロン」って何? という方のために簡単に説明しますと、僕が1990年頃に見ていた昔のアニメで、なんだかすごい内容なんだけど、当時の記憶があやふやな上に、ネット上にもほとんど情報がないと言うことで、何度かこのサイトでも取り上げていたんですよね。

正義の使者、星の子ポロン(2000.3.10)

最初に取り上げたのはこのサイトを始めて10ヶ月後、ポロンを視聴していた頃からすると10年が経った2000年のことでした。

情報を募集する形にしていた甲斐もあって、その後は当時の視聴者の方から散発的に情報をいただくことがあったんですが、そういったことも徐々になくなり、僕の中でもポロンのことは遠い昔の話になっていきました。

ところが、それから更に9年後の2009年、ニコニコ動画にポロンの本編動画が投稿されるという事件が起こり、晴れて19年ぶりにポロンを視聴することができたのでした。ポロンとはどんな作品だったのかを知りたかっただけの僕にとっては、本編動画というのはこれ以上ない情報だったわけで、僕の中のポロンの情報を追い求める旅にもひとまず終止符が打たれることになったのでした。

その後の僕は、年1、2回くらいかな、ふとポロンのことを思い出した時にネットを検索してみたり、Twitterでポロンを視聴した人の感想なんかを眺めて1人モニターの前でニタニタしていることはあったものの、それ以上のことはありませんでした。

ところが、2015年頃から独自にポロンのことを調べている人達がいるっぽいことに気づくんですね。どうも「チャージマン研!」(初放送の時期がポロンと同じで超展開アニメという共通点もあり、このアニメ経由でポロンのことを知る人が多い)のファンの方の中に、ポロンのことに強く興味を持った集団がいるみたいだぞと。
最初は今なおポロンのことをそんなに気に掛けてくれる人がいるんだ、嬉しいな、くらいにしか思っていなかったんですが、その人達は僕が思っていた以上に"ガチ"だったんです。

その人達は「星の子ポロンまとめWiki」というサイトを立ち上げて、ネット上に散らばるポロンの情報を収集した上で、更に図書館などで当時ポロンを放送していたテレビ局についての情報や、製作会社の情報などを次々にまとめていったんですね。そしてついに、2016年1月、新たなポロン本編動画の発掘に成功し、ニコニコ生放送で公開されるに至ったのでした。

そこからの流れは、ジェットコースターのようにすごかった。数時間分の録画テープを所有している人の存在が発覚し、毎週新作が公開されるようになったり、ポロンの上映会が開催されたり(僕も行きました)、ガジェット通信が主催する「アニメ流行語大賞」の特別賞を受賞したり…。今月にはついに、ポロンと同じ会社が製作した、ポロン以上に幻の作品と言われていた「ガンとゴン」の発掘にも成功してしまいます。

その行動力の凄まじさは、「そんなことできるんだ!」の連続でした。それはある意味、ポロン本編自体よりもすごいものを見せられているという感覚というか。

対して、僕はこれまで何をやっていたんだという反省も大きかったです。だってこの十何年という時間がありながら、ポロンの情報を収集するために自分から動くということを何もやってこなかったという現実をまざまざと突きつけられたわけだもん。

ただ、仮に僕が1人で動いていたとしてもこんな発掘にまでは決して至らなかったと思います。そもそもポロンにかける熱量が違うし、これは多くのポロニスト(←ポロンファンの呼称です)の方達の頑張りが成し遂げたことなんだと思います。

というわけで、今年はいいものを見させてもらったなという1年でした。本当に、当時ポロンを見ていてよかったと思いました。2017年にはどんなことが起こるのか、楽しみです。