TOPICSBOOK,Web,アニメ

Web上で公開されているアニメーション作品、「トリップトレック(TRIP TREK)」のフィルムコミックが発売されるということで、取り上げてみました。

トリップ トレック
[本]トリップ トレック~ゾッコちゃんの冒険~/ビービーアニメ・編(amazon)

プレビジョン/角川グループパブリッシング 2008.11.28発売 1575円
ISBN:978-4048940610

「トリップトレック」は、Flashで作られたアニメーション作品で、Webアニメとしてはたぶん珍しい女の子向けのテイストになっているのが特徴です。主人公は母親を捜して旅をしているゾッコちゃんという女の子と、うさぎのぬいぐるみのミミメ。いろんな街に立ち寄っては、ちょっとした騒動を繰り広げます。

Flashアニメと言うと、アマチュアの人の作品がフィーチャーされることが多いですが、この作品はアニメーション制作会社が制作しているようです。だからなのか、通常のテレビアニメ等とは違うという部分に関して綿密に練られている感じを受けました。Flashで、Web配信で、短い尺でなければできない設定、世界観、キャラクターを創作しようっていうような。全体的にシュールな雰囲気を漂わせつつも、最後にはきっちりとオチが用意されているあたりも一筋縄ではいかないポイントです(個人的には「震えて眠れ」っていう回の落とし方には衝撃を受けました…)。

今回発売される本は、まだアニメーションが公開されていないストーリーをコミックとして編集したものをメインにしていて、他にもゾッコちゃんの出生の秘密を描いた物語などが収録されているようです。アニメを見てゾッコちゃんたちのことをもっと深く知りたくなった人は要チェックな1冊です。

TRIP TREK(公式サイト)…アニメーション作品は公式サイトの他、YouTubeニコニコ動画Yahoo!動画でも公開されています。「YouTubeで140万ビュー」というのが売りのようですが、いちばんキレイな公式サイトで見た後、他の人のコメントが見られるニコニコで見るのがおすすめかも。
[本]トリップ トレック~ゾッコちゃんの冒険~(角川グループパブリッシング紹介サイト)
manglobe…「Works」のページでコミックが一編公開されています。

TOPICSキャラ絵本

まめゴマ日記シリーズの4作目が登場。先日ヘッドラインでちらっと紹介しましたが、画像付きで改めて紹介です。

ワタシとまめゴマ日記4
[本]ワタシとまめゴマ日記4 ~ちっちゃなサンタは枝豆にのって~/ヨネムラマユミ(amazon)

主婦と生活社 2008.11.21発売 840円
ISBN:978-4391137170

3作目は夏をテーマにした作品でしたが、今作は冬のおはなしになっています。まめゴマのゴマお、これまでもいろんなところに連れ出されていましたが、今回も飛行機に乗せられたり、まめゴマ同伴居酒屋(?)に連れて行かれたりとアグレッシブに活動されています。

そしてこのシリーズの見どころと言えば、まめゴマの活躍に並行して繰り広げられるワタシさんとペットショップのお兄さんとの恋のゆくえ。今回は帯にも「アザラシがおこすイブの夜の奇跡!?」なんていう煽り文句まで書かれているのですが、進展があるのかどうかは読んでのお楽しみと言うことで。

あとワタシさんが携帯電話の発着信画像にかものはしかも。を設定していて、度々登場するというプチコラボもあったりするのでかものはしファンも要チェックです。

[本]ワタシとまめゴマ日記4 ~ちっちゃなサンタは枝豆にのって~(主婦と生活社紹介ページ)
ワタシとまめゴマネット(サンエックス公式サイト)

[本]まめゴマ―手のひらにのるちっちゃなあざらし/ヨネムラマユミ(2008.7.14)

TOPICSキャラ絵本

サンエックスの「かものはしかも。」の絵本が発売されました。

かものはしかも。
[本]かものはしかも。 こんな感じで、まあいいかも。/あべちあき(amazon)

主婦と生活社 2008.11.21発売 890円
ISBN:978-4391137187

「かものはしかも。」は昨年デビューしたキャラクターで、いつも優柔不断で、自分で自分がかものはしか何なのかもよく分かってないらしい…というちょっと抜けたキャラなんですね。他にも「はりねずみかな。」や「かものはしダス。」と言ったサブキャラがいるんですが、今月からは新しい仲間「あひるなの。」のグッズが発売開始。絵本の中でもオールキャストで登場します。

内容は4コマ漫画+α的な感じになっていて、かものはしかも。たちのふわふわとした日常のおはなしが描かれています。気になったところと言えば、こういうキャラの定番の設定というか、よくあるパターンとして、「お姉さんの部屋に居候している」っていうのがあると思うんですが、かものはしかも。たちは誰に頼ることなく1つの住まいにみんなで暮らしているみたいです。ああ見えて、意外としっかり者なのかも?

[本]かものはしかも。 こんな感じで、まあいいかも。(主婦と生活社紹介ページ)
かものはしかも。(サンエックス紹介ページ)…キャラクターの詳細についてはこちらのページも参照。フリーズ姿がかわいいです。

TOPICSキャラ絵本

「ねぇ知ってる?」
そんな言葉とともに、ひょいと現れてはナゾの豆知識を披露するキャラクター、「豆しば」の書籍が発売されました。

豆しば
[本]豆しば 枝豆しばとアラスカの冷蔵庫/キムソクウォン、渡部祥子(7&Y)

主婦と生活社 2008.11.21発売 880円
ISBN:978-4391137163

豆しばとは豆なのか、犬なのか…。なんだかよく分からないキャラですが、本を見れば何か分かるかも! と思ったものの、本の中身はというと豆しばが豆知識を披露し続けているという、ずっと豆しばのターン状態で、結局いちばん知りたかった豆しばについての知識は全然教えてくれないのでした…。

ちなみに披露されている豆知識は、いろんな雑学本などを参考にしているようで、「え、そうなの!?」っていう意外な話が多かったです。豆知識好きのキャラ好きさんにおすすめの1冊です。

[本]豆しば 枝豆しばとアラスカの冷蔵庫(主婦と生活社紹介ページ)
[本]豆しば 枝豆しばとアラスカの冷蔵庫(amazon)

豆しば(公式サイト)…こちらのページでちょっとだけ中身が見えます。

かわいい顔で毒を吐く「豆しば」、仕掛けた電通の意図は何?(日経トレンディ 2008.8.22)…本の著者、キム・ソクウォンさんは電通のコピーライター。

TOPICS絵本

ソニー・クリエイティブプロダクツのイチオシキャラ、「Mr.Men & Little Miss(ミスターメンアンドリトルミス)」の絵本についての詳細が発表されました。

絵本は第1弾として4作がポプラ社より発売となります。詳細は下記のとおり。
(2008.12.13追記:リンクを変更。書籍の表紙画像とセブンアンドワイへのリンク、amazonへのリンクを追加しました)
ハッピーくんラッキーちゃん
ドジドジくんニコニコちゃん
[本]MR.MEN and LITTLE MISS(1) MR.HAPPY ハッピーくん(7&Y)
ISBN:978-4591104828 (→amazon
[本]MR.MEN and LITTLE MISS(2) LITTLE MISS LUCKY ラッキーちゃん(7&Y)
ISBN:978-4591104835 (→amazon
[本]MR.MEN and LITTLE MISS(3) MR.BUMP ドジドジくん(7&Y)
ISBN:978-4591104842 (→amazon
[本]MR.MEN and LITTLE MISS(4) LITTLE MISS SUNSHINE ニコニコちゃん(7&Y)
ISBN:978-4591104859 (→amazon
全作品とも、ロジャー・ハーグリーブス・作、ほむらひろし・訳、525円。発売は公式サイトによると11/13~14日頃。

ここで「Mr.Men & Little Miss」についてまとめておきます。この作品は1971年にイギリスのロジャー・ハーグリーブスさんによって生み出されたキャラクターで、80種類以上のキャラが登場する絵本は、世界で累計1億冊以上も販売されているそうです。日本では2007年にソニー・クリエイティブプロダクツが商品化権、再許諾権を取得。今年なってグッズを発売し、目にする機会が多くなってきました。今回の絵本発売の他に、アニメーション作品の放送についても準備されているようです。

ちなみに、そんなに世界で売れたキャラクターが今まで日本で展開されていなかったのかと言うと、そんなことはなく、これまでにも絵本の発売やアニメの放送などが行われていたようです。ただ、その辺の情報がネット上にもあまりなく、日本語版のWikipediaにも項目がないようなので、せっかくなのでネット上に散らばる断片的な情報をまとめてみることにしました。

注:ネットから集めてみただけなので内容は違っているかもしれません。

まず絵本についてですが、日本で最初に刊行されたのが1976年のことのようです。イギリスで最初の絵本が登場したのが1971年のことなので、意外とすぐに翻訳されたようですね。この時の絵本は評論社から「みすた・ぶっくす」というシリーズ名で最終的に24冊発売されています。訳者は詩人の田村隆一さんなど。
この時のタイトル一覧:1.しあわせくん / 2.オセッカイくん / 3.ゆめみくん / 4.とんまくん / 5.ちびくん / 6.くいしんぼくん / 7.ドスンくん / 8.あべこべくん / 9.なまいきくん / 10.くすぐりくん / 11.ゴチャゴチャくん / 12.ハクションくん / 13.ワスレルさん / 14.デキナイさん / 15.メチャクチャくん / 16.オロカさん / 17.チカラモチさん / 18.オカシイさん / 19.ポウンくん / 20.オシャベリさん / 21.ブルブルくん / 22.キチョウメンさん / 23.ウルサイくん / 24.ケチンボさん(参考:セブンアンドワイ

1995年にもTAMAエンタープライズから絵本が発売されていて、この時はキャラクター名が英語名のカタカナ読みとなっています。
みすた・ぶっくすさんかくやさん)…書籍の画像があります。

1998年にはNHK出版より「Mr.Men library」というCD付きの絵本が全10セット発売されています。どうも1セットに4~5冊の絵本が入っていて、CDには英語の朗読が収録されているようです。語学勉強用の教材的なもののようです。

そしてアニメについてなんですが、こちらは更に断片的な情報しかないのではっきりしたことは言えませんが、どうも20年ほど前にNHKの「おかあさんといっしょ」の中で放送されたのが最初っぽいです。Q&Aサイト等に質問がいくつかあります。
80年代にNHK(おそらく)で放送されていたアニメについて質問です。(Yahoo!知恵袋)
mr.&mrs.little だったと思いますが、20年ぐらい前にNHKの…(Yahoo!知恵袋)
NHKおかあさんといっしょ内で放送されたアニメ(教えて!goo)
リトルミスを探せ!目撃情報募集中(ジェネレーション・エックス)…輸入グッズショップに寄せられた情報。

2ちゃんねるの【質問】うろ覚えアニメのタイトル教えて!37というスレッドの中でも488~525あたりに「Mr.Men & Little Miss」のことが話題に出てるんですが、2000年頃にはBS朝日でも放送されていたとの話もあり、サブタイトルが書かれたサイトへのリンクが貼られていました。
TVアニメ放送記録…こちらの2000年12月~2001年2月のページに記載があり、それによると全部で52話のようです。この作品がNHKで放送されていたものと同一作品かどうかは不明。

その他の情報はないかなと手持ちのキャラクター雑誌のバックナンバーを当たってみたところ、2001年頃にフクヤからグッズが発売されているようでした。

というわけで、今回は久しぶりにがっつり調べてみたわけなんですが、どうも初期の絵本シリーズは評判がよかったみたいで、再版を待ち望んでいる人がけっこういるみたいでした。今回発売される絵本は訳が変わっているので厳密には再版ではないですが、待ってた人にとっては待望の出版と言えるのかもしれません。

あと面白いのが、キャラクターの日本語名がそれぞれの作品でちょっとずつ違うようなんですね。例えばMR.BUMPは最初の絵本ではドスンくんで、アニメではドジくん、今回の絵本ではドジドジくんになっているようです。しかもポプラ社の表紙画像ではドッスンくんになってるので、名前の候補も二転三転してるっぽいですね。キャラクターの数を考えると、これはミッフィーなのかうさこちゃんなのか、ナインチェなのかっていうあれ以上にややこしそうな話です。でもまあ過去の作品は絶版なので別にいいのかな。

Mr.Men and Little Miss(公式サイト)
ポプラ社(出版社のサイト)

TOPICS漫画

漫画家、ねこぢるの全作品を収録した「ねこぢる大全」という書籍が上下巻に渡って発売されます。

ねこぢる大全 上ねこぢる大全 下
[本]ねこぢる大全 上/ねこぢる(amazon)
文藝春秋 2008.10.30発売 2625円 2500円(←間違ってました。11/1修正)
ISBN:978-4163706801
[本]ねこぢる大全 下/ねこぢる(amazon)
文藝春秋 2008.10.30発売 2625円 2500円
ISBN:978-4163706900

各800ページ、計1600ページのボリュームで、上巻には唐沢俊一さん等の寄稿やL’Arc〜en〜Cielのhydeへのインタビュー、下巻には中川翔子さん等の寄稿や根本敬さんと山野一さんの対談も収録されているそうです。

こういう書籍が発売される経緯としては、おそらく今年が没後10年という節目の年だからなんだと思います。僕の中では、ねこぢる作品はずっと身近な存在であり続けているので、こういう本を手に取って感慨に浸るなんてことはなさそうですが、十年一昔という言葉もありますので、そう言う意味では意義のある出版だと言えるでしょう。

ねこぢる大全 上 (文藝春秋の紹介ページ)
ねこぢる大全 上 (bk1)

[本]神秘のパワー インド占い/ねこぢるy・絵(2004.5.30)…どうせならねこぢるyの単行本も出してほしいな。