TOPICSBOOK

これは僕の管轄外というか、知らない世界に関する本なので、ちょっと躊躇する部分はあるのですが、すごくいい本だなと思ったので紹介です。

ニュースクール・カイジュウソフビ大図鑑
[本]ニュースクール・カイジュウソフビ大図鑑/石坂和(amazon)

グラフィック社 2010.1発売 2940円
ISBN:978-4-7661-2039-4

ということで、「怪獣ソフビ」をたくさん紹介した本です。内容は「日本製であること」と「オリジナルデザインである」という2つの基準を満たした500種類以上のソフビキャラクターを掲載しているとのことで、大図鑑の名にも恥じない内容になっています。著者は「月刊ハイパーホビー」でソフビに関する連載を持っている石坂和さんという方。

僕は冒頭にも書いたとおり何も知らないので、怪獣ソフビなんて言われてもゴジラみたいなのしか頭にイメージできなかったんですが、本を見てみるともちろんそういうタイプもあるけど、それだけじゃなくていろんなタイプの怪獣がいて、どれもがすっごく独創的でカラフルで、1つ1つに独自の世界があって、これはすごいな~、と思ったのでした。

興味のない人が買うにはちょっと高いけど、僕みたいに何も知らない人でも怪獣ソフビの世界を楽しく垣間見ることができました。ちょっと本物のソフビがほしくなってしまったかも。

[本]ニュースクール・カイジュウソフビ大図鑑(出版社の紹介ページ)
Super7 Store…書籍に協力として名前が出ているブライアン・フリンさんが運営するショップサイト。

TOPICS

衝撃の発言が飛び込んできました。タレントの”ゆうこりん”こと小倉優子さんが、今月19日に開催されたゴルフのイベントに出席した際の囲み取材時に、報道陣から「こりん星にゴルフを教えてくれる人は?」との質問を受けて、こりん星のことを「2009年の年末でやめました」と返答したとのこと! ゆうこりんの「こりん星」にまつわるトークが大好きだった僕としてはショックの一言に尽きます。

せっかくなので「こりん星」とは何か? ということついておさらいしておきますが、これは小倉優子がテレビなどで自分のことを「こりん星」という星からやって来た「りんごももか姫」というお姫様であると自称しつつ発した一連の発言から構築されていった一種の世界観のようなものなんですね。

ところが、10代の頃ならかわいらしい妄想を話す女の子としてアピールポイントの1つにでもなるんでしょうが、20代も半ばになるのに一体いつまで”ももか姫”を続けるのかと事務所的にも問題視されるようになったらしく、3年前の2007年にはゆうこりんがテレビ番組に出演した際に「マネージャーから、そろそろこりん星を爆破したいと言われている」と告白。この時は”爆破”という衝撃的かつメルヘンの世界にそぐわないミスマッチな単語のチョイスが話題となり、そこそこのバリューを持つ芸能ニュースとして報じられたのでした。

しかしその後のゆうこりんは、僕たち視聴者の予想を上回るしたたかな立ち振る舞いをはじめます。なんと、自身がこれまで披露してきたこりん星にまつわる話を半ば自虐的に語ることで笑いへと転化するという荒技をやってのけ、新たに”方向性に行き詰まりを感じているのにやめられないキャラ”というポジションを開拓するに至るのでした。

それ以外にも事務所が始めた「焼肉小倉優子」などの事業により、事業家アイドルとしての顔も持つことになり、なんだかんだで順風満帆に見えたゆうこりんだったのですが、やはり「こりん星」についていちいち突っ込まれるのがめんどくさくなってしまったのか、ここにきて「やめました」発言が出てしまった、というわけです。

今回の発言でちょっと残念だなぁと思うのが、「こりん星」をやめるのはいいとしても、「やめました」という発言は完全な放棄になっちゃってるところなんですよね。対して3年前の爆破発言は、言葉としては物騒なものの、ちゃんとストーリーとして完結させようという姿勢が見られたという点で、今まで作り上げた「こりん星」という世界に対しての思い入れを感じさせてくれるものでした。

ただ、そういった思い入れがあるのかないのかよく分からない感じも、こりん星トークでは魅力の1つだったんですよね。例えば、「こりん星ってどこにあるの?」って尋ねられたときに、千葉県の茂原にあると言ったかと思えば、別の番組では東京の港区にあると答えたりして、かなりいい加減なところが笑いに繋がったりしていました。

こういうところはキャラクターデザイン的に見ても非常によくできていると思っていて、キャラクターの世界観ってガチガチに作っちゃうと独りよがりなものになって、他の人が興味を持ちにくくなってしまうんですね。そこへいくと「こりん星」の場合は突っ込みどころが多いから、いろんな疑問が浮かんでしまって、思わず「それってどういうこと?」って尋ねたくなってしまいます。
僕はキャラクターの世界観って細かく設定を作り込むのではなくて、いかに受け手に想像の余地を残すか、に掛かっていると思っているので、そういった観点から見た「こりん星」ってまさに理想の世界観だったんですよね。

なので本当は、今からでもゆうこりんには「やっぱりこりん星は続けます」って言ってほしいくらいなんだけど、ダメなのかなぁ。いい歳して自分のことを悪魔とか言って顔を白くしている人だっているんだから、こりん星くらいいいじゃん! って思うんだけどな~。

小倉優子、突然の“こりん星”終結宣言! 今後は等身大の自分で勝負(ORICON 2010.2.19)
ついに!小倉優子、「こりん星やめました」(時事ドットコム 2010.2.19)

小倉優子のこりん星のお食事って?(公式ブログ)
小倉優子ファンサイト ももか姫の☆星(ファンサイト)…こりん星についての詳細はこちらの「こりん星とは」が詳しいです。
[本]小倉優子photo & story book―りんごももか姫(amazon)…この写真集にりんごももか姫のストーリーが載っているらしいです。どんなんだろ。

TOPICSイベント,レポート

年末、実家へ帰るついでに神戸大阪あたりもふらっと見てくるかも、ということを書いていたんですが、実際に行ってきました。時間がなかったのでちょこっとですけどね。その中で梅田のキデイランドにも行ってきたんですが、ちょうど催事場でカピバラさんのイベントが開催中とのことだったので見てきたのでした。

ちょっと遅いんですが、せっかくなのでどんな感じだったのか報告です。

イベント会場全景
▲通路から撮影。

カピバラさんの顔出し看板
▲顔出し看板です。

カピバラさんぬいぐるみ 
▲スイーツなカピバラさん。

カピバラさん年表 
▲2009年ふりかえりコーナー。ふむふむ、いろんなことがあったんだねぇ。そして今年で5周年。なんかもっとたってた気がしてたのでちょっと意外。

カピバラさんおみくじ 
▲おみくじで今年の運勢も占ってきました。えーっと、なにが出たんだったっけ。忘れた(笑)。

カピバラさんスタンプ 
▲記念スタンプもゲット。

新年カピバラさん
▲新年コーナー。和風な感じも似合います。

小さいカピバラさん 
▲小っちゃいのもかわいいです。

カピバラさんチロルチョコ 
▲カピバラさん仕様のチロルチョコ。

カピバラさんもいいけど、カピバラと言えば本物派の僕でしたが、やっぱりこうやってカピバラさんに囲まれているとやっぱりかわいいなぁ~って思います。特にぬいぐるみの造形がいいですよね。目と鼻の離れ具合といい、ぼてっとした感じのフォルムといい。見てると「よしよし」ってなでたくなってしまいます。

カピバラさんのイベントは各地で開催されていて、今月21日までは東京・北千住マルイで開催していますのでお近くの人は要チェックです。

カピバラさん(公式サイト)…ちなみに、トライワークスのキャラクターはカピバラさん以外にもいます(→otherworks)。でもなんだかカピバラさんの影に隠れて地味な存在なんですよね。なんでなんだろ。

[本]カピバラさん2~のんびり一週間編~/トライワークス(2007.1.24)…フォトブックシリーズは現在2巻とも新装版が発売中。書籍は他に「マンガ カピバラさん」シリーズが3巻まで発売されています。

TOPICSGAME,イベント,レポート

先日ちらっと書きましたが、現在開催中の第13回文化庁メディア芸術祭で、功労賞を受賞した任天堂の宮本茂さんが出演するシンポジウムが開かれるというので行ってきました。

第13回文化庁メディア芸術祭の受賞者シンポジウムに宮本茂氏が登壇(ファミ通 2010.2.5)
文化庁メディア芸術祭、功労賞を受賞した宮本茂氏がシンポジウムに参加(GAME Watch 2010.2.5)
第13回文化庁メディア芸術祭で任天堂・宮本茂氏のシンポジウムが開催(MdN Design Interactive 2010.2.5)

2010.2.9追記:すごく詳しい記事が出てたのでリンク。
第13回文化庁メディア芸術祭「功労賞受賞者シンポジウム」レポート(4Gamer 2010.2.8)

詳しい内容は上記の記事のとおりですが、せっかく行ったのでここでも僕なりにもまとめてみようと思います。
ステージには宮本さんの他に、エンターテインメント部門の主査を務めたスクウェア・エニックスの河津秋敏さんが登壇されていました。河津さんが聞き手として進行していったんですが、多くの時間は事前に用意されていた「宮本茂 作品集」という映像に出てくるゲームについて宮本さんがコメントしていくという形で進められました。この映像はおそらく任天堂が用意したものだと思うんですが、宮本さんが関わったゲームの中からターニングポイントになるような作品をいくつかピックアップして時系列順に繋げたものになっていました。
この映像で取り上げられていた作品は以下のとおりです。

・ドンキーコング
・スーパーマリオブラザーズ
・スーパーマリオワールド
・スーパーマリオ64
・スターフォックス64
・ポケモンスタジアム
・ゼルダの伝説 時のオカリナ
・ピクミン
・ゼルダの伝説 風のタクト
・マリオカート ダブルダッシュ!!
・nintendogs
・Wii Sports
・ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス
・スーパーマリオギャラクシー
・Wii Fit
・マリオカートWii
・Wii Music
・Wii Sports Resort
・Wii Fit Plus
・New スーパーマリオブラザーズWii

映像を見ながら個々のゲームについての思い出話や、入社当時の話、ゲームの面白さに関する考え方、今後の展開について、メディアアートについてなど、いろんな話をしてくれました。覚えている範囲で書いてみます。
注:これは録音したものを書き起こしたのではなく、思い出しながら書いたものなので、正確な発言を記したものではありません。だいたいの意味合いは合っていると思いますが、もしかしたら解釈が間違っているものもあるかもしれません。

・ゲームにはよくできたゲームと面白いゲームがある。よくできたゲームというのは経験を重ねるとだんだん作れるようになってくるが、ファミ通のレビューで満点を取っても売れないということが出てきて、よくできたゲームと面白いゲームは違うものだと考えるようになった。

・(2Dマリオについての話で)変わらないことがいいということもある。変えたことで、以前のものを越えられるかと言えばそうではない。”最初になぜそう作ったか”を考えずに変えてしまうと、結局おかしなことになって、最初に作った人がやってきたことを辿っていく作業をしなければいけなくなってしまう。

・(2Dのマリオを作った理由を聞かれて)3Dで失ったものがあるのではないかという思いがあって、DSで原点シリーズをやろうと思った。
初めてゲームを遊ぶ人のことを考えて、「(ゲームに無関心だった)うちの嫁をゲームで遊ばせようプロジェクト」というのを始めた。おかげで今の嫁はレイトン教授をクリアしたり、勝手にWiiで好きなソフトをダウンロードできるようにもなった。

・(オンラインゲームについて)大勢で遊ぶのは面白いに決まっている。ただ、そういうものを作れる人はたくさんいる。だから自分はこれからもその場にいる人で遊ぶものを作っていこうと思っている。
対戦というかたちにするとなんでも面白くなってしまう。お椀とサイコロがあれば無人島にいても飽きないでしょ。対戦というかたちに逃げるのではなくて、対戦にしなくても面白いものを作るのがゲームデザインだと思っている。その上で対戦にすると更に面白くなるというようにしたい。

・人それぞれに面白さの感じ方には違いがある。例えばおじいちゃんなら、リモコンをさわっただけで(そのこと自体が)おもしろいかもしれない。それを従来のゲームの面白さと照らし合わせて「それは面白さの基準を満たしていない」と潰してしまうのは違うと思う。

・(ワールドワイドに売れるゲームの作り方について)特に意識したことはない。ただ自分が面白いと思ったものを素直に作っていくことが大切だと思う。まわりのものを越えようと思いながら作るよりも、自分の中にあるものを作ろうとした方が楽しい。
ただ、ゼルダを作っていた時は作品の中で差別、文化、宗教には触れないようにしようと意識した。が、それもあまり関係ない気がしてきた。
あと、日本で流行っているものとは基本的には組まない。そういうものを作っても海外では意味をなさないばかりか、逆に足枷になる場合もある。糸井(重里)さんと組んでMOTHERを作ったときも、(日本だけで通用する売れっ子コピーライターという肩書きと組んだのではなく)”糸井さんの物書きとしてのセンス”と組んだ。

・よくゲームのターゲットは? と聞かれることがあるけど、設定したことはない。「多いほどいい」と答えています(笑)。

・(nintendogsについて)ペンで何かと触れあえるゲームを作ろうと思い、それなら犬だと思った。でも人に言うと「育成ゲームですね」と言われる。全然違うのに。これは育成ゲームではなくて触れあいをテーマにしたゲームです。

・(Wii Musicについて)これは期待ほど売れなかった(笑)。それでも世界で300~400万本くらいは売っている。バンドでアドリブを楽しむのは本来なら難しいけど、これなら簡単に楽しめる。

・(スーパーマリオギャラクシーについて)当時ハムスターを飼っていて、部屋の中を縦横無尽に走っていた。同じようにマリオを走らせたいと思った。

・(Wii Fitについて)40歳になった頃から水泳を始めて、毎日体重を量ってグラフをつけていた。グラフをつけていない日に家族から、「今日つけてないんじゃないの」なんて言われて、そこからコミュニケーションが生まれるようになった。そういったコミュニケーションをゲームの中に持ってきたいと思った。
ちなみにWii Fit(バランスWiiボード)は世界でいちばん売れた体重計。1種類で2500万台以上売ってる。

・(ピクミンについて)いつもマリオやゼルダばっかりと言われるので、たまには違うキャラクターを作ろうと思い、「女子高生に受けるものを作ろう」と思った(笑)。結果としては歌が人気になってヒットした。ただあの歌は海外では意味が分からないと言われてしまった。フランス語バージョンも作って、これがすごくよかったんだけど、現地の人からはやっぱり意味が分からないと言われた(笑)。

・(Wiiの似顔絵機能「Mii」について)最初はまわりから「宮本さんは絵が描けるからいいけど、絵が下手だと似せることができないからダメだ」と言われたけど、似せる似せないが問題ではなくて、Wiiを買ったら家族の分のMiiを作ると思うけど、その時に孫がおじいちゃんのMiiを作ったら、おじいちゃんとしてはそれが似てなくても嬉しく思うだろうし、そこに生まれるコミュニケーションこそがいちばん大切だと思っている。

・(スーパーマリオブラザーズについて)これからディスクシステムに移行すると思っていたから、カートリッジ最後の作品として、ジャンプゲームの集大成として作った。マリオは自分で描いたけど、クッパは新入社員に描かせた。

・(次のゼルダについて)今度はWiiモーションプラスでリンクを動かすことになる。もっと体感的なものを作りたい。

・(メディアアートについて)メディアアートは好きで、岩井(俊雄)さんとも交流がある。メディアアート展にもよく行くけど、正直ゲームショーよりも面白い。ただ作家が作っているので「オレの作ったものを見ろ!」という感じがすごくする。こういう人にもゲームの仕事をしてもらって、人に使われるものにも取り組んでもらいたいと思っている。ゲーム、マンガ、アニメ、アートなど、ジャンルを作って分類するんじゃなくて、もっと繋がっていってお互いの良さを高めていけるようになっていってほしい。

以上、だいたいこんな感じでした。ちなみにこのシンポジウム、ほぼ満席のようでしたが、若干席が空いていたようでした。まあ平日だからだと思うけど、もっと注目度が高くてもいいのになぁ。

第12回文化庁メディア芸術祭に行ってきた(その1)(2009.2.15)…去年のイベント感想です。その2は結局書かずじまいでした。今回のイベント自体の感想はまた今度書こうと思います。

TOPICSDVD

今年はピングー誕生30周年ということで、スペシャルDVDが発売されるそうなので紹介です。

ピングー30周年 スペシャルDVDボックス「The Best of PINGU」
[DVD]ピングー30周年 スペシャルDVDボックス「The Best of PINGU」(amazon)

ポニーキャニオン 2010.3.17発売 定価5250円
品番:PCBX-60812

このDVDはピングーの全エピソード154話の中から、WEB投票により選ばれた上位30話を収録したというもの。更に映像特典として、1980年と1986年に制作されたパイロットフィルム、ピングー唯一の長編作品「しあわせな結婚式」が収録されるそうです。

選りすぐりの作品を見るにはよさそうなDVDですが、やっぱり全部揃えてしまいたいという人のために、以下に通常版DVDも紹介しておきます。リンクはAmazonにしていますが、どれもマーケットプレイスにしか在庫がないようなので公式のピングーマーケットに在庫があるものはそっちで購入した方がいいかもしれません。

[DVD]ピングー シリーズ1
[DVD]ピングー シリーズ2
[DVD]ピングー シリーズ3
[DVD]ピングー シリーズ4…以上4つの定価は各2625円。
[DVD]PINGU SERIES 6…価格は4095円(公式サイトでは2625円になってるけどたぶん間違い)。ぬいぐるみ付きの「PINGU DVD SERIES 6 SPECIAL BOX」(10290円)もあります。

以上のDVDは基本的に各シリーズごと全作品が収録されていますが、シリーズ4だけ日本で公開されていない作品が2話あるみたいで、それが抜けています。「シリーズ6」のDVD(両バージョンとも)には制作現場の様子を撮影した「ホット・アニメーション スタジオツアー」という映像特典も収録されています。

そして「シリーズ5」だけが2つのDVDに分かれて発売されていて、しかもタイトルが違っているという、ちょっとややこしい状態になっています。

[DVD]ピングー あたらしいおはなしシリーズ1
[DVD]ピングー あたらしいおはなしシリーズ2…各2625円。

シリーズ5は元々25周年の時に発売されたDVDボックスに収録されたのが最初で、↑の2つはその単品版として後に発売されたもののようです。

[DVD]ピングー25周年記念 ベリースペシャルDVDボックス…9500円。

ちなみに、なんで「あたらしいおはなし」と銘打たれているかと言うと、ピングーは元々スイスで制作されていた作品でしたが、「シリーズ4」制作後の2002年にイギリスのヒット・エンターテインメントがピングーの権利を取得し、それからは制作もイギリスのホット・アニメーションスタジオが手掛けることになったんですね。なので、前シリーズと区別するためにこうしたタイトルにしたんでしょうけど、結局ややこしいので次のシリーズではそのまま「シリーズ6」としたんだと思われます。

さらっとリンクするだけにしようかと思ったら、すごく長くなってしまいました。長くなったついでにもうひとネタ書いておくと、シリーズ1の最終話にあたる「ピングーの夢」という作品は子供が見るとトラウマになるとかで日本以外の多くの国では放送されていないらしいです。でも今回発売されるDVDには収録されているから、日本では人気が高いようです。それだけ強く印象に残っているということなのかもしれませんね。

ピングーオフィシャルサイト
ピングー30周年スペシャルサイト
Pingu Channel…YouTube上の公式チャンネル。
K & Chieko’s Pingu Gallery-J(ファンサイト)…ディスコグラフィーのコーナーに各エピソードのオリジナルタイトル、日本語タイトルがまとめられています。
[本]ピングーバイブル―公式キャラクターブック(amazon)…20周年時に発売されたファンブック。こういうのもまた発売してほしいな。

ピングーの新作がテレビ放送開始です(2004.4.11)…ちなみに現在はTV放送していないっぽいです。

TOPICS動画

なんてタイトルだという話ですが、こうするしかありませんでした。

事の発端は、成人式に財団法人明るい選挙推進協会という団体が配布したというDVDなんですが、その内容が1/15にニコニコ動画にUPされて話題になったんですね。

成人式で配られたDVDがひどい件(ニコニコ動画)

このDVD、おそらく新成人に向けて選挙の大切さを啓蒙するような目的で配られたんだとは思いますが、その内容が「おしりかじり虫」でおなじみのうるまでるびが制作した、いかにも”児童向け”な感じのアニメーションになっていたもんだから、「いくらなんでもバカにしすぎだろ」と物議をかもしてしまったんですね。

その後、ITMediaが同協会に問い合わせたところ、やはり内部でも表現が幼稚なのではと心配する声があったようなんですが、まじめな内容では手に取ってもらえないとの判断で、こうした内容にGOが出たそうです。
どのくらいのレベルでの意図や想定があったかは分かりませんが、結果的にこの判断は成功した、ってことですね。

成人式で配られた選挙啓発DVDが「幼稚」と話題 「幼稚と思う若者が多いのは心強い」と協会(ITMedia 2010.1.20)

でも僕がわざわざ取り上げたのは、そうした論争に注目したわけではなくて、その作品自体の方なんです。この動画、20分以上もあるので、最初は全部見るのは大変かと思っていたんですが、見てるとだんだん頭がぼーっとしてきて謎の多幸感に包まれてくるんですね。最後まで見終わると完全に洗脳されていて、気がつくと例のフレーズを口ずさんでしまっているんです(なのであんなタイトルにするしかなかったのです)。
正直言って、これはかなり危険な動画なので視聴には注意をした方がいいと思います。でももし既に見てしまったという方には、他にたくさんUPされている関連動画も見てみることもおすすめします。個人的には元動画をUPした方が別にUPした歌の部分だけをつなぎ合わせた動画をリピート再生するのがお気に入りです。

うるまでるびのGO!GO!選挙 第1話(YouTube)…ニコニコ動画が見られない人のためにYouTubeの1話にも貼っておきます。ちなみにこの作品、制作されたのはだいぶ前のようです。うるまでるびさんの活動はある程度チェックしていたのですが、話題になるまで全然知りませんでした…。キャラクターは真ん中がウサチェンコ、左がラクダッチ、右がブタモドキというそうです。

うるまでるびの展覧会「ア・ラ・モード」を見に行った(2008.3.4)