MEMO

ミンティア
■以前、とある場所にあるコンビニをよく利用していたんですが、そこにいつからか妙に元気なおばちゃんが働き始めました。店に入ると大きな声で「いらっしゃいま~せ~?」と、妙な節をつけて挨拶されるので笑いそうになってしまうのです。ある日、思わず本当に笑ってしまったところ、それで打ち解けたと思われたのか、レジ打ちの途中で「いつもこれ買っていますよね」とか、「何のお仕事されているんですか」とか、”そんなことをコンビニの店員が聞いてくるか~?”ってなことを矢継ぎ早に尋ねられたのでした。その時は、戸惑い半分で生返事してやり過ごしたので、以降は質問されることはなかったのですが、それからも店を出る時には「今日も元気に行ってらっしゃ~い!」みたいな、ここは田舎の個人商店かと思わず突っ込みたくなるような掛け声を掛けてくるのでした。

正直僕は、ハートウォーミングすぎる人と人とのふれ合いとかって、どう振る舞っていいのか分からなくなるのでちょっと苦手なのです。おばちゃんには一切の悪気がないのは分かるんですが、お店の店員さんなんて無機質なロボットのように対応してくれた方が、逆にほっとするのです。

そんなおばちゃんですが、やはり都会のコンビニには合わなかったのか、1ヶ月ほどでぱったりと見なくなってしまったのでした。こうして再び自分が望んでいた”どこにでもある普通のコンビニ”に戻ったわけですが、それにも関わらず、ちょっぴり寂しくも思うのでした。わがままな話です。

とか思っていたら、それから1年後になんと近所のスーパーでレジ打ちしているおばちゃんに出くわしたのでした。しかもあの時のコンビニとは違って、すごく馴染んでいる様子でした。突然の再登場にびっくりしつつも、”うんうん、コンビニよりスーパーの方が似合ってるよ。ぴったりの場が見つかってよかったね”なんて心の中で思いながら、支払いを済まそうとしたところ、おばちゃんがこちらを見据えて不意に口を開くのでした。

「○○のコンビニによく来られていましたよね」

なんと、僕のことを覚えていたのでした。でもなんで無個性なただの客だったはずの僕のことなんかを覚えているのでしょうか。意外すぎる展開にちょっとパニックです。更におばちゃん、いつかの時みたいにマシンガントークがスタートですよ。

「今はここのスーパーで働いているんですよ」
「そうなんですかー」
「お住まいはこの近くなんですか」
「そ、そうですね」
「私、山本(偽名です)って言うんです」
「そうですかー」
「山本って言うんです」
「そうですかー」

このおばちゃん、自分にも名乗らそうとしていないか? と思うとなんだか急に怖くなり、返事もそこそこにすっ飛んで帰ったのでした。そしてこの一件で、さすがのおばちゃんにも拒否の姿勢が伝わってしまったのか、それ以降一切話しかけられることはなくなったのでした。

この話はこれで終わりですが、結局のところ「めでたし」としていいのかどうか、微妙なところです。僕も頑なですが、おばちゃんはおばちゃんでちょっと極端な気が。一体僕はどうすればよかったんでしょうか、キリンジの堀込高樹に激似なおばちゃん…。
 

マスカットとピーチ
■最近、ミンティアを食べるようになりました。口の中がさわやかになっていい感じです。ただ、なくなるともう1粒食べたくなり、止め時が分からなくなるのがちょっと難点です。しかも成分表示を見ると1粒で25kcalもあるとのことなので、5、6粒も食べればちょっとしたおにぎりレベルのカロリーを摂取したことになってしまうので注意が必要です。

そういえば、小さい頃にも「ハイレモン」っていうタブレット菓子(というかラムネ?)が大好きで、よく買って食べていたなぁと思って検索したら今もちゃんとあるみたいで安心しました。

明治製菓:ヨーグレット ハイレモン

サイトを見ると、なんとも僕好みのキャラクターがいるじゃないですか。名前はなんて言うんだろうと思って調べてみましたが、どこにもプロフィールが書かれていなかったので分かりませんでした。更によく見ると、ヨーグレットとハイレモンにはキャラクターがいるのに、姉妹品のピーチアップとハイマスカットなる商品にはどうもいないみたいです。ということで、せっかくなので自分で作ってみようと思い、絵柄を真似して描いてみたのが↑の絵……なんですが、やっぱり本物が持ってるかわいさには到底及びませんね…。完全に余計なことをしてしまいました。宇宙人の触覚みたいなのを真似してつけてみたらニコちゃん大王みたいになってしまったし。イラストレーターさん、ごめんなさいです。

MEMO

D-ポップ
■「トントントントン こぶじいさん♪」
というフレーズが頭の中でリフレインするので、こういう時はいっそのこと一度声に出して歌ってみた方がいいのではと思ったんですが、そんな勇気もないのでこの歌が聴けるサイトで聴いてみました。……うーん、なんだか懐かしい気持ち。というか、この歌が「ひげじいさん」というタイトルだったとは知りませんでした。更にこのサイトによると「作詞:不詳、作曲:玉山英光」とのことなので、作曲者の玉山さんとはどんな人なんだろうと検索してみましたがよく分からず。インターネットもまだまだですね。
 

■ミスタードーナツのメニューの中では「エンゼルフレンチ」が好きなんですが、「D-ポップ」も捨てがたい存在です。ただ、通常価格だと210円もするので100円セールで見かけた時しか買いませんけど。
D-ポップは普通のドーナツを作る時に生地をくり抜いた真ん中の部分で作られているという説がありますが、教えて!gooによると、できた経緯としては間違いないけど、今は専用の機械で作られている…らしいです。でも真ん中だと信じながら食べた方が若干おいしい気もします。
せっかくなのでD-ポップの絵を描いてみましたが、よく考えたらポン・デ・ライオンの仲間として公式にキャラクターが存在していました。失敗です。

MEMO

みかん

■包丁を買い換えてみました。今まで使っていたのはたぶん10年くらい前に100均で購入したもので、しかも手入れもほとんどしないので全然切れなくなっていたんですよね。今回は100均じゃなくてちょっとはまともそうなのがいいと思い、Amazonでも人気のヴェルダン三徳包丁というのにしてみたら、同じ包丁とは思えないほどによく切れるのでちょっぴり感動してしまいました。やっぱり新しい道具っていいですね。
 

■近所のスーパーで、「愛媛産グリーンハウスみかん」というのが袋に詰められて売られていました。はるばる地元からやってきたのか~、なんて眺めていたら思わず買ってしまいました。でも、みかんにしてみれば、せっかく東京までやって来たのに、結局地元から出てきた奴が買うのかよ、という気持ちなのかもしれません。買ったみかんを眺めながら、ちょっと申し訳なく思うのでした。
 

■夜中、ふと部屋の壁を見たら何やら黒い物体が。心の中で「ギャー」と叫びながら殺虫剤をかけてみたらすごい勢いで飛び回り始めたので、再び心の中で本日2度目の「ギャー」。でもおかしいと思ってよく見たら、ただのでっかい蛾だったのでした。
すっかり目が悪くなったんだなぁ…、と再認識しつつ再びパソコンの画面とにらめっこをはじめるのでした。

MEMO

「しんちゃん」作者の臼井さん、死亡確認 絶壁の岩場
事前の報道から覚悟はしていましたが、やはりショックとしか言いようがないです。今は楽しい作品を生み出してくれたことにありがとうと言いたいです。

MEMOレポート

■えーと、8/23に青山ブックセンター本店にて開催された「『にょにょっ記』刊行記念 穂村弘×フジモトマサル トークイベント」を見に行ってきましたのでその報告を書こうと思います。ただ、微妙に時間がたってしまった上に、ほとんど記憶のみで書いているので、内容についてはだいたいこんな感じだった、程度のものと捉えて頂き、発言などは正確なものではないことをあらかじめご理解頂ければと思います。

本題に入る前に、なんでこのイベントを見に行こうと思ったかについてから簡単に説明しておきますと、元々はフジモトマサルさん目当てだったんですね。生でトークを聞く機会なんてこれまでなかったし、これを逃すと2度とないのではないかと思ったので慌てて申し込むことにしたのでした。ただ、どっちかと言えば今回のイベントの主役は穂村さんの方です。なのに僕の中の穂村さんの知識は「にょっ記」と言う本を出している人というくらいしかなく、しかもそれもちらっと立ち読みして「ヘンな本だな…」と思っただけというありさまで、この状態でイベントに参加するにあたりあまりに失礼だろうと改めてちゃんと「にょっ記」を読んでみたところ、「なにこれおもしろい!」となりまして、俄然穂村さんに対する興味も高まったところでイベント当日を迎えたわけなのでした。

イベント会場に着くと、予想どおりでしたが9割以上女性のお客さんでした。僕は例によってひっそりとしていたので目立ってはいなかったかと思われます。が、近くに座っていた奥様グループの方たちがイベント開始前にスイーツ的なものを食べようとしたらしくスタッフの人に注意を受けていて、頭の中に映画館でたくわん食べようとした石井さんとこの奥さん(岡田あーみん「こいつら100%伝説」より)のことが浮かんできてしまい、笑いをこらえるのに必死になってしまいました。

やっとトークについてですが、内容はスライドを用いたイラスト解説コーナーと、質問コーナー、それから「にょにょっ記」朗読コーナーに分かれていてそれぞれ見どころ多かったです。

まず、「にょっ記」「にょにょっ記」双方の表紙に描かれている動物について。これはイタチだとか諸説あったそうなんですが、本当はヤブイヌとのこと。ヤブイヌは愛嬌のある顔と体型が印象的でちょっと気になる動物だったのですが、既にフジモトさんがイラスト化していたとは全然気づきませんでした。イラストは目つきが悪いですが、別に穂村さんをイメージしたわけではないそうです。あと本文中の挿絵の方向性としては、落語家の故・桂枝雀さんの「笑いには緊張と弛緩が必要」という言葉から、文章とあわせて緊張や弛緩が出るように心がけたとも。そういう心配りもあるんですね。
それから個別のイラストについての解説もあったんですが、そのうちの1つ、
穂村弘『にょにょっ記』P17より 
「足がつった」という吹き出しのある絵なんですが、これの元ネタがアンドリュー・ワイエスの「クリスティーナの世界」だといったことまで解説してくれました。フジモトさんのイラストってこういう小ネタがちりばめられてるんだろうなぁ…っていうことまでは薄々感じてはいるんだけど、実際に「これはあれだな」って気づくことはまずないんですよね~。教養がないのも考え物という話ですよ。ホント。

あともうひとつ。
穂村弘『にょにょっ記』P175より
この絵はロートレアモンの「マルドロールの歌」に出てくる一節が元ネタだそうです。こういうのぱっと見て分かる人が羨ましい…。

続いての質問コーナーは、イベントが始まる前に参加者が用紙に書いて提出していた質問の中から、穂村さんとフジモトさんが気になったものを選んで答えていくというもの。みなさん面白い質問ばかりだったんですが、なんと僕の質問も読んでもらえたんですね。「穂村さんとフジモトさんはプライベートでも仲良しですか? それともビジネス上のみのお付き合いなんでしょうか」という脱力系の質問だったのですが、なんでこんなことを質問したかという理由も一応あって、「にょっ記」のようにフジモトさんがイラストを担当しているブルボン小林さんの「ゲームホニャララ」と言うコラムの中で、フジモトさんと一緒にゲームをやって盛り上がったと書かれていたことがあり、そういう交流もあるんだと思ったのがきっかけなんですね。で、フジモトさんの回答としては「仲いいですよ」とのこと。なるほどー。
そして話は穂村さん主導で「友達になりやすい人、なりにくい人」といった話になり、これがまたすごく面白い話だったんですよね。いきなり「フジモっちゃ~ん」みたいにこられる人ってイヤでしょ? ってことで、波長があう人とそうでない人がいるみたいな話だったんですが、でもそういうデリカシーがないような人の方が仕事がバリバリできて会社で部長とかになっている人が多いと。ただそういう人にも独特の察知能力があって、人に突かれたくない瞬間を不意に突いてきたりする、みたいな、「あーなんかわかる」っていう話が展開されていきました。

その他で興味深かったのが、穂村さんが語った”因果律”の話。ある日、駅前で自転車を背中に抱えて歩いていた外国人とすれ違って、「ついにきた!」と思ったと。でもしばらく歩くと、接触事故か何かの現場があって、なんだそういうことかと、原因があったのかと思ってちょっとがっかりしたという話だったんですが、これは不意に何の因果も脈絡も感じない光景を目撃したらちょっとテンションが上がるという話なんだと思うんですが、「ついにきた」っていう表現が面白いなぁと。常日頃から世間をこういう見方で観察することができたら、「にょっ記」にあるような日常を送れるようになるんでしょうか。とにかく穂村さんの話はどれも予想外の視点から切り込んでくる話ばかりで全然飽きませんでした。

続いての朗読のコーナーは、穂村さんが日付を言って、その日が誕生日の人が名乗り出て「にょにょっ記」の該当日付の部分を朗読するというもの。だけど、何度日付を言っても誰も名乗り出ないまま終了してしまいました。人前で読むのはなかなか勇気要りますもんね~。途中でスタッフの人が穂村さんに、前後の日付が誕生日の人もOKにしてはと提案していたんですが、「意味がなくなる」と却下していたところに並々ならぬこだわりを感じました。

最後にはお二人にサインもして頂きました。いろんな面白い話が聞けて、行ってよかったです。
穂村弘さんとフジモトマサルさんのサイン

MEMO

“フォクすけ”が「Firefox」のツールバー上で走る拡張機能「走るフォクすけ」
これを入れてみました。走っていないときもページを眺めているような視線になっててちょっとかわいいです。
 

「はだしのゲン」続編を断念 作者の中沢さん、視力低下で
漫画家としては引退ということになるみたいですね。「はだしのゲン」は原爆の漫画っていうイメージがどうしても強くなるけど、そういう部分を抜きにしてもすっごく面白い作品ですよね。上京後のゲンも読んでみたかったけど、今の今まで出版に向けて頑張ってこられたということだけで十分というか、感謝したい気持ちになります。
 

クレヨンしんちゃんの作者が失踪、11日から
臼井儀人さんがまさかの失踪。臼井さんと言えばあれだけのヒット作を手掛けながらメディアには一切顔を出さない人だったので、実は近くに潜んでいたけど誰も気がつかなかった、とかいう話だったらいいんですが。無事でいてほしいです。