「Body Feels EXIT」以降、産休を経ても続いていた小室哲哉プロデュース時代の最後を飾る作品です。2000年に発売されたアルバム「break the rules」の収録曲でしたが、年をまたいでシングルカットもされました。
産休後の小室作品は安室さんの人気が徐々に落ち着いていく時期に当たるために、世間的にはそんなに強い印象がないかもしれませんが、TLCのプロデューサーだったダラス・オースティンと小室さんがタッグを組んで発表した「SOMETHING 'BOUT THE KISS」や影のある世界観を表現した「LOVE 2000」、安室さんの希望でロックな曲に仕上がった「PLEASE SMILE AGAIN」、ポケモン映画の主題歌になった「toi et moi」など、それぞれ違った安室さんの魅力を引き出した曲が並んでいて、個人的には好きな時期です(元々小室好きというのもあるんですが)。
「no more tears」は抑えめで少しウィスパー掛かったボーカルに、今までにない新たな一面を感じました。曲調からは少し寂しい印象も受けるんですよね。小室さんは何を思ってこの曲を作ったのかな…、とか、想像してしまいます。
shine more (2003)
作詞:H.U.B. 作曲:Paul Taylor, Scott Nickoley, Sandra Pires
この頃の安室さんは、数年前の不安な状況が嘘だったかのように歌って踊れるカリスマとして大復活を遂げつつありました。しかもそこには特に派手な戦略があったわけではなく、地道な活動の積み重ねがあるだけなんですよね。本当にすごいことだと思います。
潜在的な期待感が高まりつつあったタイミングで発表されたアルバム「Queen of Hip-Pop」はその期待を遙かに上回る作品に仕上がっていました。
そんなアルバムを象徴する楽曲と言っていいのが「WoWa」です。MVでのローラースケートを履いたチアガール姿で踊る安室さん! ダークでカッコいいイメージを推し進めていたところでこのかわいさ爆発のMVを投入してくる振り幅にやられたファンも多かったんじゃないでしょうか。
ちなみにこのMVではピンクパンサーとのコラボという今までになかった試みにもチャレンジしています。キャラクターとのコラボということで、このサイトでもトピックスとして紹介したこともありました(→#569 安室奈美恵、ピンクパンサーとコラボレーション 2005.7.22)。
この後、ポップカルチャー方面とのコラボというのがちょっとした恒例になり、「The World of GOLDEN EGGS」やガンダム、初音ミクなどとのコラボも行っています。
FAST CAR (2009)
作詞・作曲:TIGER, Anne Judith Wik, Ronny Svendsen, Robin Jensen, Nermin Harambasic, Chris Young
MV ディレクター:久保茂昭