MEMO

フリー編集者の川勝正幸さんが火災で死亡 サブカルチャーの著作多数

TV Bros.の連載「Too Old to ROCK’N’ROLL Too Young to DIE.」でもおなじみだった、川勝正幸さんが亡くなられたそうです。

僕の中では「コーネリアスの惑星見学」の記録係+編集の人でもありました。というか昨日も久しぶりに「STAR FRUITS SURF RIDER」を聴きながら、そういえば惑星見学で名曲喫茶に押しかけてCDをかけてもらうっていう企画があったなぁ…、「たわむれにビートルズ」とか言われて、びびってる一行が面白かったなんて思い出していたところだったので、突然の訃報に驚きました。

もう一度読み返してみるか…。

COLUMN

中途半端な時期に1年を振り返るこのコーナーが今年もやってきました。一応趣旨を説明しておきますと、昨年1年をキャラクターの話題を絡めて振り返ってみようかなというふわっとした企画です。そういえばそんなこともあったねと思って頂ければ幸いなんですが、昨年に限ってはそうも言ってられないことがいろいろ起こってしまったのでちょっと複雑だったりもします。
今回も前後編に分けてみました。まずは前編からどうぞ。
 

●てをつなごう だいさくせん(3/23)

2011年を振り返る上で避けて通れないのが3月11日に発生した東日本大震災です。まだ不安な日々が続く中、アニメーション作家の合田経郎さんが1つのプロジェクトを始めました。そこには日本や世界の、いろんなキャラクターたちが手をつないでいるという、今まで見たことがない光景がありました。
「こんなことができるんだ」という、一つの形を見せてくれた気がします。
てをつなごう だいさくせん(公式サイト)
てをつなごう だいさくせん(ごーだのらくがきつうしん)
 

●あいさつの魔法。

震災関連といえば、これも忘れることができません。発生からしばらく、テレビではACジャパンのCMが繰り返し放送されるという状況になり、その中のこのCMに洗脳され、無意識のうちに「ポポポポ~ン!」とつぶやいてしまう人が世代を超えて続出してしまったのでした。
ネット上では二次創作作品を発表する人が相次ぎ、派生キャラを描く人、フィギュアを作る人、戦隊ロボに変身させる人、ボタンを作る人などが登場、大きな反響になりました。
ACジャパンにはしつこいと苦情が来ることもあったそうですが、予断を許さぬ状況の中、このCMにほっとできた人も多かったのではないでしょうか。
あいさつの魔法。(Wikipedia)
あいさつの魔法。(2011.3.16)
 

●地デジ化、完了!(7/24)

テレビの世界ではアナログ放送が終了し、地上デジタル放送に一本化されるという大きな変化が起こった年でもありました。PRキャラクターの地デジカくんも一時は見ない日はないくらい、いろんな番組に出演して大活躍! でも地デジ化後はすっかり見なくなり、年末の笑ってはいけないスペシャルで久々に見たときは思わず「懐かしい」って思っちゃったり。
そんな地デジカくんですが、宮城、福島、岩手の3県ではアナログ放送が今年の3月31日まで延長されているので、実はまだお仕事中だったりします。もうひと頑張りです。
地デジカ(公式サイト)
 

●藤子・F・不二雄ミュージアムオープン(9/3)

「ドラえもん」や「キテレツ大百科」などの国民的作品で知られる藤子・F・不二雄さんのミュージアムが川崎市にオープン! 展示物だけではなく、館内の案内や建物の外観に至るまで、思わずニヤッとしてしまうような遊び心がそこかしこにちりばめられている素敵な施設になっています。 
藤子・F・不二雄ミュージアム(公式サイト)
 

●バファローベル大人気

1月、オリックス・バファローズのマスコットだったネッピーの引退に伴い、そのあとを受け継ぐ形で兄弟ロボのキャラクター、バファローブルとバファローベルが誕生しました。その後、女の子キャラのバファローベルに対し、造形やしぐさなど、マスコットとしての完成度の高さに注目が集まるようになり、ついには写真集まで発売されたりと、人気がヒートアップしていきました。
女の子のマスコットがこういった注目を集めるのは意外と珍しい現象だと思うので、今後の展開にも注目です。 
[本]バファローベル公式フォトブック ベルがいっぱい(2011.10.22)
マスコット紹介(オリックス・バファローズ)
燕太郎 キモキモ動画(YouTube 東京ヤクルトスワローズ公式チャンネル)…ちなみにバファローベルが注目されるきっかけとなったのがこちらの動画なんだけど、正直この燕太郎はギリギリアウトだと思う(笑)。
 

●スライム肉まん、100万個が消えた!(11/29)

日本を代表するゲームソフト「ドラゴンクエスト」の25周年ということで、人気モンスターのスライムをかたどった肉まんが販売されました。食べ物としては異例の真っ青な色がインパクトとなり、出荷された100万個がまたたく間に完売となったのでした。
中には買ってきた肉まんにアレンジを加えて、別のスライムに変化させてしまった人や、自作のスライム肉まんを作ってしまう人なんかも登場。さすが国民的ゲームといった盛り上がりを見せてくれました。
「スライム肉まん」をさらに進化させる痛ましい事件が発生しています(ねとらぼ 2011.11.29)
全国の勇者たちは錬金術で自らスライム肉まんを作り出していた(ねとらぼ 2011.12.2)
「スライム肉まん」100万個出荷完了 そして全滅へ(ねとらぼ 2011.12.6) 
 

●くまモン大活躍

九州新幹線を通して熊本県をPRするため2010年に誕生したゆるキャラ、くまモン。3月に全線開通したことをきっかけにその知名度をどんどん全国区へと広げ、「ゆるキャラグランプリ」の1位に選ばれるなど、人気キャラへと成長していきました。
くまモンは「くまモン体操」でのダンスなど、機敏で激しい動きを見せてくれるのが楽しいんですよね。これからもゆるキャラ界の新しいスターとして活躍していってほしいです。
くまモンオフィシャルサイト
ゆるキャラグランプリ…3位のにしこくんもその前衛的な姿に注目が集まりました。
九州新幹線全線開業CM 特別篇180秒(YouTube)…全線開業のCM、震災の影響で予定通りには放送されなかったそうですが、幻のCMとして話題になりました。
 

●子供が狂乱! スポンジ・ボブのCMがすごい!

マクドナルドのハッピーセットに「スポンジ・ボブ」のグッズが登場、ということで放送されたCMなんですが、YouTubeにUPされるや否や世界中から視聴されるほどの注目を集めました。その理由は実際に動画を見てもらえれば分かって頂けると思うんですが、CMに登場する子供たちのはしゃぎっぷりが尋常じゃないんですね。一体どんな演技指導をすればこんなことになるのやら。
これを見た外国の方々からは「やっぱり日本はイカれてる」なんて反応があったようですが、とりあえずアメリカの人には言われたくないような。マクドナルドもスポンジ・ボブもあなたのとこのものなんだからねっ。
ハッピーセットCM スポンジ・ボブ「ハチャメチャびっくり」篇(YouTube)
子供が狂喜するマクドナルドのCMを観た外国人たちのコメント(誤訳御免。さん) 
 

●Nyan Cat、日本人の知らないところでブレイク

YouTubeと言えば、ドット絵で描かれたネコのキャラクターが空を飛んでるGIFアニメを元にした動画が海外のネットユーザーの間で大人気になっているという話もありました。動画は4月に投稿され、年末までに5000万回(現在は6000万回以上)を超える再生回数を記録したというから驚きです。
しかも、バックで流れている曲は日本人が制作し、ニコニコ動画で発表した作品がそのまま使われているんですね。歌詞が「ニャン」だけで繰り返される中毒性の高さが人気の様子ですが、当の日本のネットユーザーからは「なんでそんなに受けてるの?」という反応で、若干蚊帳の外状態になっているという変わった現象が起きています。
YouTubeで1000万の衝撃!日本のカワイイ「Nyan Cat」(ASCII.jp 2011.6.4)
Nyan Cat [original](YouTube)
Nyan Cat(ニコニコ大百科)
Nyan Cat / daniwellP feat. 初音ミク、桃音モモ…2/1にCD化するそうです。 
 

●フランス発、付箋アートがブームに 

海外でブームと言えばこんなこともありました。フランスのゲーム会社、ユービーアイソフトの従業員が窓に付箋を使ってゲームキャラクターを描いてみたところ、向かいのビルで働く人達からも付箋アートで反応が! 以降、付箋アートの応戦はどんどんエスカレートし、ついにはパリ中の街角で見られるようになったんだとか。
なにその素敵エピソードは、って感じですよね。こういうことのできるゆとりが羨ましいなぁと思います。あと最初に描かれたキャラクターが僕の好きなラビッツというところも個人的にポイント高しです。
ビルの窓越しに付箋アート対決、フランスの会社間で“戦い”広がる。(Narinari.com 2011.8.11)
Post-it War…こちらのサイトで作品の数々がまとめられています。

前編はここまでです。後編はこちら

キャラクターで振り返る2010年(前編)(2011.1.27)
キャラクターで振り返る2010年(後編)(2011.1.28)

MEMO

新宿御苑1

昨日、新宿御苑に行ってみました。これまで何度か春に来たことはありましたが、冬の御苑もなかなかよいのではと思いまして。前日に雪が降って、一面真っ白。きれいでした。  

新宿御苑2
新宿御苑3
新宿御苑4
新宿御苑5
新宿御苑6
新宿御苑7
新宿御苑8
新宿御苑9
新宿御苑10

新宿御苑11
▲休憩所の中から撮ったら、ちょうど屋根から棒状の雪が落ちてきた。

新宿御苑12
新宿御苑13
新宿御苑14
新宿御苑15
新宿御苑16

以上です。他にも人がちらほらいましたが、みんな決まったように高そうな一眼レフを携帯していて、コンパクトデジカメの人は僕以外にはおばあちゃんくらいしかいませんでした(笑)。

しかも、SDカードをさしてくるのを忘れてることに気がついて、せっかく来たのに馬鹿じゃんって思ったけど、そういえばすれ違いのために持ち歩いている3DSの中にSDカードがささっていることを思い出し、無事撮影することができたのでした。持っててよかった3DS!

TOPICSレポート

1/18~1/23まで松屋銀座にて「キヨノサチコ絵本原画の世界 ノンタン展」が開催中です。ノンタンと言えば小さい頃すごく好きだった絵本ですよ。ということで見に行ってきました。

ノンタン展
▲会場入口では立体ノンタンがお出迎え。

展示物のメインとなる絵本の原画だけでもかなりの点数があり、見ごたえ十分でした。中でも注目はノンタン誕生の前に描かれた「あかんべぎつね」の原画。全編初公開だそうです。
この作品を持ち込みしたところ、出版社の人に主人公はきつねよりももっと身近な動物の方がいいと言われ、描き直して生まれたのがノンタンだったそうです。「あかんべぎつね」と「あかんべノンタン」、見比べてみると絵の感じもおはなしの内容もほとんど同じなのに、受ける印象はかなり違うんですよね。これがノンタンのキャラクター性(見た目や、名前の響きの可愛らしさ…など)の差なんでしょうか。不思議です。

キヨノさんの創作ノートなども展示されているんですが、その中に混じって漫画雑誌の「少女コミック」も展示されていました。1960年代の号で「ララとドラ」という漫画が掲載されているページなんですが、作者を確認するとキヨノさんのお名前が。絵本作家になる前は漫画家としても活動されていたんですね。知りませんでした。
(ちなみに、前夫のおおともやすおみさんも1950年代の貸本漫画時代にオオトモヨシヤスという名義で漫画作品を多数発表されていたそうなので、実は漫画家夫婦だったようです)

場内では、2000年代に入って制作された3DCGアニメーション「げんき げんき ノンタン」も上映されていましたが、僕の中でのノンタンのアニメといえばやっぱり「ウゴウゴルーガ」の中で放送されていた「ノンタンといっしょ」の方ですよ。当時毎日見てましたもんね。
このアニメ、デビューしたばかりだったタレントの千秋がノンタンの声を担当しているんですが、びっくりするくらいイメージにぴったりなんですよね。その後知ることになる千秋の性格もわがままで自分勝手そうなところがノンタンそっくりで2度びっくりでしたし(←あくまでテレビ越しのイメージですよ)。
新しい方は別の声優さんが担当されていますが、やっぱり千秋のノンタンをもう一度見たいなと思ってしまいました。

会場を出たところのノンタングッズ売り場には、ぬいぐるみや文房具、子供向けの生活用品などたくさんのグッズが並べられていて驚きでした。こんなに点数あるんだと。デビューから35年たってもこんなに人気ってすごいです。
残念ながらキヨノさんは数年前にお亡くなりになりましたが、ノンタンはこれからもずっとずっと愛される作品として残り続けていくんだろうなと思いましたです。

MEMO

NOVAうさぎのうた(amazon)

■びっくりするくらい今更ですが、「NOVAうさぎのうた」のCDを中古で買ってみました。…懐かしい気持ちになりました。

なんだかこの頃、「ちょっと前」のものに触れるとほっとした気持ちになります。なぜでしょうか。もう前を向いていたくないってことなんでしょうか。

この歌を歌っていたOUR HOURってこれを最後にCDリリースしていないようですが、もう歌手活動はしていないんでしょうかね? ちょっと気になりました。

あと歌詞カードのクレジットを見て気がつきましたが、このCDってゲーム会社5pb.(現MAGES.)の社長を務める志倉千代丸さんがプロデュースされてるんですね。サイトロン・デジタルコンテンツ時代に。この人もなんか、謎の多い経歴の人ですよね。見た目が若くてかっこいいのが更に謎だし。なんなんだろ。

TOPICS雑誌

主婦と生活社が発行している”親子で楽しむ絵本雑誌”の「ね~ね~」ですが、昨日発売の最新号で創刊100号を迎えました。

ね~ね~100号
[雑誌]ね~ね~ 2012年2・3月号(amazon)

主婦と生活社 2012.1.14発売 780円

記念特大号ということで、「ね~ね~」に連載を持っているキャラクターからのお祝い4コマが掲載されていたり、過去に連載されていたキャラクターのページがあったりと、盛りだくさんの内容になっています。ちなみに付録はリラックマのペンポーチです。

100号分の表紙も掲載されていますが、どの表紙も「ね~ね~」だなぁっていう、変わらないものを感じます。初期の頃のコニーちゃんの印象も強いけど、実際に僕が中を見るようになったのは、ちょうどコニーちゃんが表紙に出なくなった1999年頃だったと思います。アランジアロンゾ全盛期ですね(今号にも4ページ載ってます!)。その後、若干サンエックス色が濃くなって今に至るという感じでしょうか。その中でも今回の表紙にもなっているリラックマは雑誌の顔的な存在になっていますね。とりあえずリラックマ人気が続いている間は「ね~ね~」も安泰、という感じなのかもしれません。

ところで「ね~ね~」って付録が付いている関係もあってか、バックナンバーを入手する機会が少ない上、連載作品が単行本化されることもあまりないので、後で作品を見直したいと思っても、なかなか難しかったりするんですよね。もっと単行本化されるといいのになあって思います。
こういったいろんなキャラクターのおはなしが読める雑誌は貴重ですので、今後も200号、300号と末永く続いていってほしいです。

ね~ね~(出版社の紹介ページ)…目次があります。
ね~ね~パーク(公式サイト)
「ねーねーキャラプレゼント100!」キャンペーン…100号を記念してTwitterを使ったキャンペーンが開催中です。

[雑誌]ね~ね~2005年10・11月号「秋のリラックマまつり」(2005.9.15)