昨日、こんなニュースが大きく報道されました。
・ひこにゃん悩ますそっくりキャラ なんと同じ原作者(朝日新聞 2009.7.28)
・ひこにゃん、困ったにゃん そっくりグッズ流通で(47NEWS 2009.7.28)
これ、彦根市はもう諦めて無視してるのかと思ったら、やっぱり問題にしていたんですね。うーん。この件って、法律的にはどうなのかっていう話はひとまず置いといて、原作者の考え方にはちょっと解せないところがあるんですよね。
そもそも、ひこにゃんって地域振興のために生まれたキャラクターですよ。んで、当初は市の管理っていうのかな、勝手にイラストが増えていったり、ないはずのしっぽがついたり、肉が好きっていう設定が付け足されたりっていう、杜撰な部分があって、おそらくその時のやり取りで作者の方は市に対して不審を抱くことになったんだと思うんですね。だから、感情的に溝が埋まらないっていうのはなんとなく理解できるんだけど、今、原作者がやってる「ひこねのよいにゃんこ」って、ひこにゃんのことも地域振興のことも何にも考えていない活動ですよね。「肉が好き」どころじゃない話ですよ。作者として、本当にこれでいいと思ってやっているのか、不思議だなぁって思います。
ひこにゃんって、たぶん市の人も作者も誰も予想していなかったくらい人気になったキャラクターだと思うんだけど、そうしたら、このチャンスを活かしてもっと地域振興に役立てたいと思うのが、キャラクターが生まれた経緯から考えて当然だと思うんですよね。でも作者さんは、イベントが終わったらキャラクターの使用を中止することを求めたって言うんでしょ。自分が生み出したキャラクターが大事なのは分かるけど、イメージを守るために地域振興のための活動を犠牲にしないといけないって本末転倒じゃないですか。ひこにゃんを考えるにあたって、最重要視しないといけないのが地域振興だと思うのに、作者サイドはその視点が抜けている気がするんですよね。そんなにキャラクターそのものが大事なら、公募なんかに出さなければよかったのに…と思ってしまいます。
今の市の管理体制って昔と違ってすごいレベルになってると思うし、今度こそどうにか素敵な方向で解決してほしいなと思います。ひこにゃんファンの方は作者さんのことをよく思っていない人が多いみたいだけど、それもどうかと思うし…。
今のところ「ひこねのよいにゃんこ」の存在によって、ひこにゃんのイメージがおかしくなるってところまでは行っていないと思うので、最悪、今くらいの状態で共存もありかなっていう気もするけど、この状態って本気(?)を出せば、”8頭身のひこねのよいにゃんこ”みたいな変なグッズだって作ろうと思えば作れてしまうっていう状況ですからね。やっぱり市としては気が気じゃないでしょうね。