「崖の上のポニョ展」を見に行った

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7/19から公開中の宮崎駿監督作品の最新作、「崖の上のポニョ」ですが、池袋サンシャインシティでは映画公開前の7/17から7/30まで「崖の上のポニョ展」というのをやっておりまして、公開初日に映画を見たあと、続けて見に行ってきたのでした。

(以下の内容は若干ネタバレを含んでいる部分がある(+無駄に長い)のでたたんでおきます。続きは下の「続きを読む」をクリックしてください)

展覧会の内容の前に、映画についての感想も書いておこうと思ったんですが、これが難しいんですよ。巷では賛否両論あるなんて言われていて、僕的には断然「賛」なんですが、どのへんが賛なのか、言葉にしようとするとよく分からなくなってくるというか。非常にシンプルな内容ではあるんですが、オーソドックスな内容では決してないんですよね。童話的な世界観から「となりのトトロ」のような内容を期待していると痛い目に遭う可能性は高い気がします。どちらかと言うと前作の「ハウルの動く城」に似ているような。宮崎監督的には「ハウル」が分かりづらいと言われて、シンプルな「ポニョ」を作ったと言うことらしいんですが、なぜか、「ハウル」にあった”ただならぬ違和感”みたいなものが「ポニョ」にもそっくり引き継がれているような気がするんですよね。その辺も受け入れて(もしくは無視して)楽しめるかどうかで好き嫌い分かれるところなんじゃないかなと思います。

あと、アニメーションの雰囲気はすごくよかったです。いろんなものが見たことないような動き方をするし、手描き感のある背景とか。特に光の表現がいいなって思いました。ああいうあたたかみのある光って普通のアニメでは見ない表現ですよね。

そしてポニョについて。ポニョは強いキャラクターですよね。僕はほとんど事前情報を頭に入れずに見に行ったんですが、中盤のあのシーンでは「ええ、そうなるの~!?」って本当に衝撃を受けてしまいました。はっきり言って、僕が宗介だったら引くよ、あれは。「いやいや、そんなこと望んでないから」って。でも宗介(だけじゃなく、他の登場人物も)は素直に喜んで受け入れるんですね。そういうところが童話的と言われるところだとは思うんですが、同時に強いなと思う部分でもあります。

では前置きが長くなってしまいましたが、展覧会の話。「ポニョ」の映画自体はいろんな客層の方が見に来てたと思うんですが、このイベントは開催場所や時期など、普通に考えてもファミリー向けの企画なんですよね。そのへんをあまり気にとめずに1人で見に行ってしまったため、場違い度が想像以上に高くてちょっと焦りましたが、なかなか楽しい展示内容になっていました。内容は主に体験型の立体展示で映画の世界を表現したもの。それにプラスして設定資料的なものもの展示も少しあります。設定資料コーナーでは写真撮影禁止でしたが、それ以外はOKだったので、主な展示物を写真に撮ってきました。

フジモトの基地
▲フジモトの基地です。

岩を押す展示
▲岩を押すと反応がある展示。みんな楽しそうに触っていました。岩に穴があって覗くと中にいろいろいます。

くらげの海のカーテン
▲くらげの海のカーテン。

水面
▲地面に映る水面の映像に触れると反応します。

穴に触れると
▲穴に手で触れると中から何か出てきます。

乗っちゃうお子様
▲勢い余って展示物に乗っちゃうお子様も。

さかなたち
▲たくさんのさかなたち。

その上には
▲その上には…。

ウバザメ号
▲フジモトの船、ウバザメ号。でっかいです。

宗介とポニョ
▲宗介とポニョ。

アップ
▲ちょっとアップ。よくできてるなぁ。

ひまわりの家の人達
▲「ひまわりの家」の人達。

資料コーナーの展示はほとんどがイラストでしたが、作中に出てくるボートのレプリカも展示されていました。資料の中には構想中と思われるポニョのイラストもあったんですが、実際のポニョよりもずっと魚っぽくておもしろかったです。完成後に宮崎監督が映画を見て「ポニョがかわいすぎる」とダメ出ししたという話を聞きましたが、この絵を見るとちょっと納得かも。

あと、池袋サンシャインシティでは「サンシャイン国際水族館」の方でも「崖の上のポニョ水族館」というイベントが開催中です(7/17-8/31)。でもこちらは見に行かなかったのでした。入場料が高いしね…。

Posted by CHARA PIT