[本]B・B Photo Book RUN

TOPICSBOOK,マスコット

今月はドアラにつば九郎にとプロ野球マスコットの本がいろいろ発売されたんですが、これもその中の1冊です。

B・B Photo Book RUN
[本]B・B Photo Book RUN/B・B(amazon)

北海道新聞社 2009.3.6発売 1050円
ISBN:978-4894534957

北海道日本ハムファイターズマスコット、B・Bの本なんですが、ドキュメンタリー写真集と銘打った作品になっています。
B・Bと言えば公式サイトで長文のコラムを執筆していることでもお馴染みですが、そのコラムの中でこの本のことを「二番煎じ」というちょっと自虐的なタイトルを付けて綴っているんですね。でも実際には二番煎じどころか他のマスコット本とは一線を画すコンセプトの元に作られていることが中を見るとわかります。

最近はゆるキャラブームとかでキャラクター全般に対して「ゆるさ」というものが求められるようになっています。球団マスコットの世界でもそれは例外ではなく、中でもドアラがその波に乗ってブレイクし、象徴的な存在として支持されています。そこへ行くとこのB・Bの本はと言うと、そんな状況を無視するかのように、ゆるさなんて微塵もないどころか、渋さすら感じさせる作りになっているんですね。まさにプロスポーツの現場で働くもう1人のプロという言葉がぴったりくるような、格好良さが詰まった1冊になっています。

売れることだけを考えれば、本当はもっとゆるく売り出した方が手っ取り早いはずなんですが、ドアラがドアラにしか進めない道を歩んでブレイクしたように、B・BにはB・Bにしか歩めない道があって、それを信じて進むんだっていう、決意のようなものがこの本からはひしひしと伝わってきます。
見る人によれば不器用にも思えるのかもしれないけど、僕はやっぱりB・Bのそう言うところが好きだなぁって思うし、マスコットはゆるいだけじゃなくていろんな一面があるんだってことを広める意味でも、その道は絶対に間違っていないと思います。

B・Bは第2弾としてコラム集を出版したいという夢があるそうですが、B・Bの情熱があればきっといい本ができるんじゃないかなと思います。これからもオンリーワンの存在感を見せつけてほしいです。

[本]B・B Photo Book RUN(北海道新聞社 紹介サイト)
B・B DIARY(公式サイト)…札幌での出版記念イベントの様子なども公開されています。
ブリスキー・ザ・ベアー(Wikipedia)…B・Bの誕生からこれまでの活躍について詳しくまとめられています。そうそう、最初の頃はデザインが馴染めないって散々な言われようだったんですよね。それを考えると本当にすごいと思います。

B・Bが”マスコットの人権”を呼びかけ(2004.8.29)

Posted by CHARA PIT