任天堂からWii U向けに期待の新作「Splatoon(スプラトゥーン)」がついに発売されました~。
[Wii U]Splatoon(スプラトゥーン)(amazon)
任天堂 2015.5.28発売 5700円+税
このタイトルは昨年6月のゲームイベント「E3」にて電撃的に発表され、多くのゲームファンの心を一瞬で鷲づかみにした待望の作品だったんですが、発売後の評判もなかなかいいみたいで(鷲づかみされた1人としても)嬉しい限りです。
この「Splatoon」というゲーム、任天堂にとっては新しい試みがいくつかあるんですよね。ひとつはTPS(三人称視点シューティング)というジャンルのゲームだということと、もうひとつはオンライン対戦がメインコンテンツだということ。この手のジャンルは兵士になって戦場で銃を撃ち合う、みたいなシチュエーションのゲームが多く、更にオンライン対戦ともなるとどうしても殺伐としてしまいがちで、初心者には手を出しづらいタイプのゲームがほとんどだったりします。
そんな中、殺伐となりそうな要素を丁寧かつ徹底的に排除することで、TPSを手に取りやすいゲームに仕上げたのが「Splatoon」の最大の魅力と言ってもいいでしょう。
分かりやすく大胆なゲームシステムとともに、その”手の取りやすさ”に最も大きく貢献しているのが世界観です。ストリートカジュアルに身を包んだ”イカキッズ”たちが、街中でインクを打ち合うという”ごっこ遊び”的なシチュエーションと、ビビッド・カラーのインクにまみれるプレイ画面。
この明るくポップな世界観は、ダークで写実的な世界観を追い求める昨今のゲームタイトルの中ではひときわ異彩を放って見えます。
ちなみにこのゲーム、任天堂の花形部署でもある情報開発本部が開発したんですが、キャラクターや世界観が完全新規に作られた作品としては、2001年発売の「どうぶつの森」や「ピクミン」以来、14年ぶりのタイトルなんですよね。マリオやゼルダといった人気作の続編や、Wii SportsなどのMiiを使った作品の制作に手一杯だったとしても、あまりにも…、あまりにも期間が空きすぎだとは思いませんか!?
そのおかげなのかなんなのか、開発者が全力で楽しみながら制作しているなっていうのがゲームの端々から伝わってくるんですよね。もうなんか、フラストレーションが爆発して全部このタイトルに注ぎ込まれているんじゃないかっていうくらいに。
なんで任天堂が完全新規のキャラクターを立ち上げるのにそんなに慎重なのかっていうのにも考えがあって、それも非常に分かるんだけど、やっぱりたまには開発者の好きなように作らせてあげないと駄目なんじゃなイカ? なんて思っちゃったりしたのでした。
とにかく今年の後半はこのゲームで遊びまくりますよ。ドラクエ10とどう両立していけばいいのかだけが悩みです。
→Splatoon(公式サイト)
→社長が訊く『Splatoon(スプラトゥーン)』…開発秘話が語られているんですが…必読です。開発途中のキャラクター案が公開されるのは異例なのでは。「なぜイカなのか?」 という疑問にも、「なぜマリオはオーバーオールを着たヒゲオヤジなのか」という疑問と同様に、ちゃんとゲームシステム上からの必然性を伴う答えがあるのがやっぱり任天堂です。
→amiibo トリプルセット[ガール/イカ/ボーイ](amazon)…Wii Uのゲームパッドにかざすことでちょっとした追加コンテンツを楽しむことができるフィギュアです。こちらはセット品ですが単品(ガール/ボーイ/イカ)もあります。ただどれも品切れで転売屋が跋扈してますのでAmazonにリンクしてもあまり意味ないかも(ついでにソフトも品薄っぽい)。なお、メーカー希望小売価格はセットが3000円+税、単品が各1200円+税です。僕はセットを買いましたが文句なしのクオリティですよ。まだ未開封ですが。だってパッケージを破くのに抵抗が…。