■夏の夜空に打ち上がった大きな花火を眺めているかのようでした。
・まんべくん『どう見ても日本の侵略戦争が全てのはじまり』→『炎上の後のペプシネックスは格別!』(Togetter)
・まんべくんのツイッターでの発言について(長万部観光協会BLOG)
・まんべくんの発言についてのお詫び(株式会社エム)
一昨日から昨日にかけて、ゆるキャラ界はまんべくんの話題一色でしたね。経緯としては上記リンク先の通りですが、簡単に説明するとまんべくんがTwitterで太平洋戦争について言及したところ、この件に関して町役場に問い合わせや苦情が相次ぎ、町はこれまでまんべくんの業務を委託していた会社(Twitterアカウントもこの会社が運営)へ今後のキャラクター使用を禁止することで、問題の収束を図ったという流れです。
で、結局のところこの話って何が問題だったんでしょうか。ぱっと思いつく限りだとこんな感じでしょうか。
・ゆるキャラ(町の公式キャラ)が戦争や政治について語るべきではない
・戦争についての解釈が偏っている、または間違っている
・その後の煽るような発言の数々
・今回に限らず、過去にも騒動を起こしすぎ(炎上マーケティング)
・とにかく調子に乗りすぎ
うーん…。でもこれらはきっかけであって、町の立場で考えると
・町の業務に支障をきたした
という点がいちばんの問題だったんでしょうね。まんべくんは長万部町の公式キャラクターですが、昨日までのような「存在」になったのは、町から委託を受けて運用していた会社の戦略があったからです。元々、町が推し進めた形ではなかったわけですし、もうこれ以上は面倒見切れなかったんでしょうね。
僕はまんべくんのTwitterはフォローしていなかったので、その内容は間接的に知るのみでしたが、過去にも過激な発言を多々していたようだから、中の人にはいつかはこういうことになるという覚悟もあったんじゃないのかな。
これまでの活動で、もう十分ゆるキャラ界に爪跡を残したとも思うので、このへんで潮時でもよかったんじゃないかなと思います。
今後のまんべくんについてですが、どうせなら”人が変わったかのように”おとなしいキャラクターになっていたら面白いのになぁと、個人的には思います。まあ、Twitterはもうやらないっぽいですが。
ちなみに僕は戦争を語るキャラクターがいても別にいいんじゃないかなと思うんだけど、やっぱり難しいのかなぁ。
我が国は、かつて植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。
上の文章は平成17年の終戦記念日に当時首相だった小泉さんが語ったいわゆる小泉談話というやつですが、今回のまんべくんの意見もおおまかにはこの談話の内容とそう変わらないように思えるので、いっそ一字一句違わないように引用しておけば、「町としての見解ですか」なんて問い合わせにも「町というか国の見解ですよ」と返答できていたのかもしれません。でもそれだと語ったうちには入らないかもしれないし、なによりキャラクターっぽさが出ないんだけどね。
このレベルで今回のような大騒ぎですので、これがもし「大東亜戦争は侵略戦争ではなかった」というような、談話とは真逆の論調だったらどうなっていたんでしょうか。それはきっとものすごい騒ぎになっていたんでしょうね…。