それでも夏は来る
■シーベルト、ベクレル、圧力容器、MOX燃料、内部被曝、暫定規制値、半減期…。聞き慣れない言葉が飛び交う原発関連の記事ですが、時間を掛けていろいろ読んだおかげで、当初抱いていた漠然とした不安はある程度払拭され、いちばん気になっていた「現場で働く人の安全」についてもきちんと担保されている(らしい)ことが分かり、ひとまず安心できました。もちろん楽観できるものではないので、原発近くの町で暮らしている人達のこと、農作物の風評被害のことなどとあわせて、今後の動向にも注目していこうと思います。
そしてもうひとつ、原発関連で考えておいた方がいいのは今後の電力供給に関する問題ですよね。これはただ「関東の人は節電しましょう」という話ではなくて、日本の経済にこれまでにはない大きな影響を及ぼす可能性のある話だと思っています。
・キュゥべえ@QB0さんの語る「震災事故と、日本のこれから」(Togetter)
そんな中、なるほどと思ったのがこちら。「今回の復興がかつての状態の回復にはもうなり得ないだろう」という言葉の指す意味は、非常に重要になってくると思います。
そこで思い出したのは、「今は不況だからみなさんお金をたくさん使って景気をよくしていきましょう」みたいな呼びかけのこと。その一方で、「時代はエコだから資源の無駄遣いをなくそう」といった呼びかけもありますよね。これって矛盾してるよなぁ…と前から思っていたんですが、今ってまさにこの2つの取り組みを強制的に同時進行させなければいけない状況に追い込まれているんだと思います。
そんなことって可能なんでしょうか。僕にはさっぱり分かりませんが、電力という資源にリミットがある以上、キュゥべえさんの言うようにひとまずまとまった人を関東圏から他地域へ移動させるか、さもなくば消費経済そのもののあり方を見直すしかなさそうな気がしてきます。
消費経済そのもののあり方…って自分で書いといてなんだかすごいワードですが、それってもしかしたら「コンビニの廃棄弁当」や「夏場のスーツ着用」のような当たり前に存在している細かい無駄を一斉になくすようなシステムのことなのかもしれないし、もっと根幹に関わる壮大な何かなのかもしれません。が、ホントに分からないのでここはひとまず投げっぱなしのまま終わることにします。
ともかく今年の夏はのんきには迎えられなそうです。
ディスカッション
コメント一覧
サービスとか情報にお金を使おう、ってことでしょうか。
1000円QBカットじゃなくて10000円の美容院。
80円のハンバーガー、カップラーメン、240円の牛丼じゃなくて1000円のハンバーガー、ラーメン、1000円の牛丼。
ただの紙製品じゃなくて、ディズニーかなんかのキャラクターの付いたちょっとお高い製品。
軽自動車をランボルギーニ・フェラーリに買い替えるより資源もちょっとしか余分に浪費しないし、お金はちょっとずつ余分に。
考えを整理しないまま書いてしまってるので
自分でもよく分かってなかったりするんですが、
サービスや情報にお金を使おうと言うよりも、
消費者が使うお金が減ってしまうのは避けられないという前提で、
そのままだとお金のまわりが悪くなるので不景気になるところを、
無駄を省くことで穴埋めできないかな?
ということを書きたかったのかもしれません。
で、そのためには「便利な生活」というのを
見直さないといけないのではないかと。
コンビニの弁当を例にすると、
棚に弁当が1つもない状態が長く続くと
不便なコンビニと見なされて客足が遠のいてしまいます。
そこで、いつでも棚に弁当がある便利な状態をキープするために、
余計に多く仕入れてたくさん廃棄を出すっていうのが
現状のシステムだと思います。
でも、本当は確実に売れる数だけを仕入れた方が
廃棄する分のマイナスを抑えられるわけだし、
余計な弁当を作る資源や電力を使わずに済みます。
世の中ってこういう廃棄弁当の他にも、
ただ便利だからというためだけに存在していて、
結局誰かが損をかぶっている無駄って多いと思うんですよね。
もちろん実際には別のところにしわ寄せが来るし(今回の例だと弁当業社とか)、
そんなに単純な話ではないとは思いますが、
今まで放置されていた問題を
変えるきっかけにはなるんじゃないかなという気はしています。