TOPICSキャラ絵本

黒と白、見た目も性格も違う2匹の子猫、「ゲンコ」と「ひょう太」が下町の銭湯を舞台に繰り広げるストーリーのキャラクターブックです。僕は知らなかったんですが、東京メトロ(地下鉄)の中吊り広告で不定期連載されていたりするそうなので見たことある人もいるかもしれません。

ゲンコとひょう太
[本]ゲンコとひょう太/スプーキー グラフィック(amazon)

メディアファクトリー 2011.3.18発売 998円
ISBN:978-4-8401-3867-3

本の帯には「最近うれし泣きしましたか?」なんて書かれてあって、ああそういうのを売りにしたおはなしかぁ…なんて冷めた気持ちで読んでみたんだけど、ものの見事に泣きました。もうなんなの? っていう(笑)。

オカマ犬のババコをはじめ、個性豊かなサブキャラクターも魅力ですが、特に愛らしいのはやっぱりゲンコとひょう太です。いつも天の邪鬼なゲンコと、やたら素直でちょっと甘えん坊なひょう太という対照的な性格の2人ですが、そういう感情って誰もが心の中に持っているものだから心に来てしまうのかも、なんて思ったのでした。

ゲンコとひょう太(公式サイト)…初版分の著者印税を全額寄付されると発表されています。
Spooky graphic(公式サイト)…NHKで放送されている「リトル・チャロ」(1期)のキャラクターデザイン、アニメーション制作を担当していたデザインチームです。
[本]ゲンコとひょう太(出版社の紹介ページ)

TOPICS絵本

その名のとおりですが、内臓をモチーフにしたキャラクターが登場する絵本です。

ナイゾーくん
[本]ナイゾーくん/さいとうゆうき・作、さかいおさむ・絵(amazon)

幻冬舎エデュケーション 2011.3.10発売 1365円
ISBN:978-4-344-97572-9

心臓や腎臓、脾臓に肝臓など、体の中にはいろんな臓器がいて一生懸命働いているんだなぁ~ということが遊びながら読み進めることで理解できるようになっています。ただ、幼い子向けだからか、それぞれの臓器がどんな働きをしているかといった詳しい説明は特にないので、学習絵本のつもりで買うと物足りないかもしれません。

臓器の特徴がちょっとずつ姿などに反映されているので、「スイゾーくんにはこんな役割があるんだよ」なんて説明しながら読んであげるといいのかな? でもよく考えたら、各臓器の役割なんて人に説明できるほどよく知らなかったり…。いい大人なんだから、ちゃんとした本を読んで勉強しておかないとダメですね(笑)。

kinpica(坂井治公式サイト)…斉藤さんも坂井さんも、映像制作プロダクションROBOT所属のクリエイターです。
[本]ナイゾーくん(出版社の紹介ページ)
[本]げんそじん 元素キャラクターBOOK(amazon)…こちらは113種類の元素をキャラクター化した絵本です。

TOPICSキャラ絵本

「カピバラさん」でおなじみのトライワークスが手掛ける新キャラ「ろっぷん」の絵本が発売されました。

ろっぷん―森のゴロゴロ生活
[本]ろっぷん―森のゴロゴロ生活/TRYWORKS(amazon)

主婦と生活社 2011.3.11発売 880円
ISBN:978-4-391-14035-4

カピバラさんを除くと、トライワークスのキャラクターで絵本化されるのはろっぷんが初、だよね。ロップイヤーという耳の長い種類のうさぎさんです。しかもただ長いだけじゃなくて、自在に操ることができるという特殊能力を持っていたりします。でも、その能力を世の役に立てようという気はないようで、本の中ではサブタイトルどおりゴロゴロとした日常が4コマ形式で描かれています。

一応、ろっぷんには森のコックさんという設定もあるんですが、あまりそういうシーンも出てこないのと、登場キャラがことごとく天然ボケ系のキャラで固められてるのがちょっと新しいなぁと思いましたです。そんな中、唯一の常識人っぽいキタリスのピスタの振り回されるさまがかわいいです。

ぱらぽぺった(公式サイト)…ろっぷんは「ぱらぽぺった」というソネットが運営する”食生活連動型ケータイゲーム”のメインキャラクターです。食べ物の写真を送信してろっぷんたちを育てるというゲームです。
ろっぷんbot(Twitter)…オムライスが写ってる写真をリプライするとろっぷんが返事をしてくれる写真判定bot。原理はよく分かりませんが、東京大学が開発したFoodLogという画像認識技術を使っているそうです。

MEMO

写真とメールが物語る、黙して語らぬ自衛隊員の姿
自衛隊、すごいですね。感謝するしかありません。そういえば僕の父親も昔陸上自衛隊員だったらしいんですが、その頃の話ってあまり詳しく聞いたことがないな…。小さい頃よく防衛大学に行けって言われてたのは覚えてるんだけど。その度に「絶対に無理だから」と返していました。
 

スティーブン・キング作品を原作とした映画のベスト5&ワースト5(GIGAZINE)
この中では「ミザリー」と「スタンド・バイ・ミー」しか見たことがないけど、どちらも僕の中では特別な映画です。

先月、ようやく前から見ようと思っていた「ショーシャンクの空に」をレンタルしてきたのですが、途中で再生が止まってしまったのでした。ディスクがおかしいのかと思ったんだけど、再生していたPS3の方の故障でした。しかもレンタルしたのがDVDではなくブルーレイディスクだったため、他に再生環境がなく、返却するしかない状態に…。
修理に出そうとしていたところ、一関市にある修理センターが被災のため閉鎖してしまったため送れずにいたんですが、昨日復旧したようで受付再開されました。うちのPS3はtorneで地デジレコーダーとしても活躍中なので素早い再開はありがたい限りです。でもしばらくは混みそうなので少し待ってから送ろうかな。

MEMO

■今日でニンテンドー3DSが発売されて1ヶ月たちました。発売日に買ったのですが、まだソフトを買ってないんですよね…。「スティールダイバー」はちょっと気になっていたけど延期になりましたし。おとといに僕の好きなラビッツのゲームが出たのでそれにしようかなとも思ったけど、「1本目に選ぶほど好きだったか?」という疑問がよぎり、今ひとつ踏み切れません。とりあえずもう少し待って、安くなったのを買おうかな…。
Wiiのときは発売と同時に4本もソフトを買ったのに、今回はなんだかテンションが上がりません。
 

■さて、24日に作業員被曝のニュースがありましたね。

作業員3人被ばく、2人搬送=建屋地下で放射線やけど-復旧作業中・福島第1原発
保安院「作業のやり方十分ではなかった」 作業員被曝
被ばく量は2~6Svか=汚染水で皮膚に、内部被ばくも-作業員3人、週明け退院へ

とうとう作業員に内部被曝者が発生。記事を読む限り、管理がずさんだったとしか思えないですね…。

原発、過酷な現場 食事はカロリーメイト・椅子で睡眠

この記事では現場の過酷さが綴られていますが、こんな環境だと作業員も朦朧としていたのかもしれませんね。一刻を争う状況なのは分かりますが、命に関わる現場だけに睡眠だけは十分にとってほしいな。心配です。

あと、今回被曝した作業員は3人とも協力会社の社員でしたが、原子力安全・保安院がまとめた地震被害情報によると、それ以前に100ミリシーベルト以上の被曝が確認された作業員14人は全員が東京電力社員とのことです。
 

ホリエモン「まだ原発で死者は無いのに、こんな批判されるのはおかしい。車の方が人を殺しまくってる」(痛いニュースさん)

ありゃ、ホントに原発と車を比較する人もいるのか、と思ったら堀江さんか。なら納得。でも純粋に死者数という点で見るなら堀江さんの言うとおりで、原発なんてほっといて今すぐ車の安全について考えた方が生き残る人は増えると思います。じゃあなんで原発だけが過剰に危険視されているのか。その答えについても堀江さんがツイートしています。

皆が原発を怖がるのは放射性物質が見えない恐怖だからだろう。見えないものを怖がるのは科学を勉強していないからだ。理論物理学者は見た事もない事を想像して論文を書いている。

これについても確かにその通りなんだと思います。ただ、この文面だと科学の勉強を怠ってきた人達が悪いかのように取れますが、問題はその逆です。科学を勉強してきた人達がそうじゃない人達へ、原子力というものを「車にぶつかると危険」というレベルに分かりやすく、見えるものとして説明できなかったという点にあるんじゃないかと。それができないと、今回のような世界規模での”風評被害”も絶対になくならないと思いますし。

原発推進の動きに後退みられず=保安院の西山審議官

保安院の方によると今回の事故は原発推進の動きには影響を与えないようです。本当にその通りにいくのか、今後世論が反原発に向かうのかどうかは分かりません。ただ、極端な方針転換はそれはそれで危険です。

もし今日から原発廃止! なんてことになったら、経済停滞→失業→自殺者増加の流れは目に見えてますし、夏には各地で熱中症による死者も激増するでしょう。

もし最初から電気というものがなかったら…、家族が熱中症で亡くなっても、納得はできなくても諦めはつくと思います。相手は自然ですから。
でも、電気さえあれば死なずに済んだんじゃないか、となったら話は別です。「東電が事故さえ起こしてなければ」「原発反対派さえいなければ」と言った恨む対象ができてしまいますもんね…。

じゃあこれからも原発に依存するしかないのか…、となりますが、やっぱりそこは、徐々に脱原発に向かうべきだと僕は思います。だって、世の中の人に対して、原発を「見えるもの」としてあまねく理解してもらう手段がないんだもん。

政府は2020年までに原発による発電の割合を現在の30%から40%にするという目標を掲げているそうですが、これは一旦棚に上げて、代替発電に関する研究を加速させ、徐々に移行していくのがいちばん現実的な路線なのではと思います。

MEMOレポート

■3/14に阿佐ヶ谷ロフトAで開催された「蒐集原人の夜」というイベントを見に行ってきました。ゲームデザイナーのとみさわ昭仁さんとミュージシャンの石川浩司さんという異色の組み合わせによる、コレクションをテーマにしたトークイベントだったんですが、熱くてすごい世界が広がっていましたです。

コレクションと言ってもお2人の集めているものというのは、希少価値があって高値で取引されている…といった類のものではないんですね。言ってしまえば、「なんでそんなもの集めてるの?」というものばかり。でも、それがいいんですよね。

石川さんはドリンク缶コレクションについてVTRを見ながら、とみさわさんは謎の多い有名人トレーディングカードなどについて語ってくれました。とみさわさんはカードの他にもいろんなコレクションがあるらしいんですよね。その辺の話ももっと聞いてみたかったです。

他にゲストとして「ミキジ自己満足ページ」の管理人でデザイナーの永井ミキジさんも参加されていたんですが、やたらトークが上手くてエピソードの1つ1つに聞き応えがありました。ミキジさんが披露したのは「顔ジャケラーメン」というコレクションだったのですが、これ、店主の顔がプリントされているカップラーメンのふたのことなんですね。しかもただ集めているだけじゃなくて、細かなジャンル分けや分析があって驚きました。

ミキジさんの話を聞いて、コレクションって自分だけの視点を発見することと、そこに歴史を紡いでいくことに面白さを見いだせるかが大切なんだなと思いましたです。

あとみんな声を揃えていたのが、テレビなどでこういうタイプのコレクターを扱うときに”奇人変人”的なポジションを求められるのをなんとかしてほしいと。確かに、変なヤツを見下して笑おう、みたいな薄っぺらい趣旨が見え見えの企画って多そうですもんね。
一見くだらないものの奥にある高尚さに気づけるかどうかって、大切ですよね。それだけで世界の見え方が違ってくるような。でもやっぱりくだらないんですけどね。高尚なくだらなさとでも言うか。表面だけ見て笑うんじゃなくて、ちゃんと分かった上で笑える側でいたいなと思いました。

そしてイベントの最後には石川さんが歌まで歌ってくれたのですが、これがすごくよくて痺れました。「秋の風」と「オンリー・ユー」という2曲だったかな。いいものが見られました。
 

■ちなみに阿佐ヶ谷ロフトAってできて4年くらい経つのかな? 前はよく通りますが、行くのははじめてでした(新宿のロフトプラスワンなら何度もあるんですけどね)。あの場所って、前はブックギルドっていう古本屋さんだったので、「あそこがこんなになったか~」なんて思いながら眺めてしまいました。

交通機関が混乱中の最中、自粛ムードに流されず、しかも照明を落とすなど電力にも気を遣いながらイベントを決行する、その気概にも感動しましたです。