おいおい、もう年明けて1ヶ月たちますよ、と言われそうですが、とにかくこの企画をやっておきましょう。厳密に言うとキャラクターで振り返るというよりも、キャラピット的に振り返るといった感じなんですけどね。
長いので今回も昨年に続いて前後編に分けました。「あ、こんなことあったな~」なんて2010年を振り返って頂けると幸いです。まずは前編として選んだ11の話題をどうぞ。
●キデイランド原宿店、建替えのため閉店(8/31)
玩具・キャラクター界のトレンド発信基地とも言われるキデイランド原宿店ですが、なんと建物の老朽化のため閉店することになりました。2012年夏には同じ場所に新生キデイランドがオープンする予定ですが、それまでの間、少し離れた場所で仮店舗(原宿キャットストリート店)での営業を行うことに。仮店舗だけにやはり少し狭く、早く新しい店舗が完成してほしいと願うのでした。
一方でキデイランドでは「キャラパーク」と呼ばれる複合的な店舗を3/19に福岡・天神、10/15に東京・吉祥寺と相次いでオープンし、キャラクターショップとしての新たな展開にも踏み出しています。
→キデイランド原宿店、建替えのため8月末で閉店(2010.6.13)
→吉祥寺に人気キャラクター専門店集結、「キャラパーク」が関東初登場(Narinari.com 2010.8.27)
→3月19日(金)「天神キャラパーク」オープン(PR TIMES 2010.2.18)
●「うさこちゃん」の絵本シリーズ、誕生55周年を機にリニューアル(4/1)
福音館書店から発売されている「うさこちゃん」の絵本が誕生55周年を機に新装版へとリニューアル。全巻を最新のブルーナ・カラーで統一したほか、トータルデザインを担当したブックデザイナーの祖父江慎さんが新たに作り出した「ウサコズフォント」と呼ばれる書体が採用され、話題を呼びました。
→うさこちゃん(福音館書店)
→祖父江慎さんがつぶやく、ディック・ブルーナ「うさこちゃん」について(Togetter 2010.3.1)
●ガチャピン&ムックが「笑っていいとも!」に出演(4/5)
フジテレビで放送されている「森田一義アワー 笑っていいとも!」の人気コーナー、「テレフォンショッキング」。人気芸能人への登竜門とも言われる同コーナーにキャラクターとして初めてガチャピンとムックが登場! 長寿番組の歴史にその名を刻むこととなりました。また、4ヶ月後の8/17には2例目としてキティちゃんもデザイナーの山口裕子さんとともに出演しています。
→ガチャピン&ムックが『いいとも!』出演 タモリから「メタボだよ!」と指摘される(ORICON career 2010.4.5)
→ハローキティ、『いいとも』初出演 タモリの追い込みにたじろぐ(ORICON STYLE 2010.8.17)
●サンリオ創業50周年(8/10)
キティちゃんをはじめとする多くのファンシーキャラクターでお馴染みのサンリオが、創業50周年を迎えたのもこの年でした。それを記念してニューヨーク証券取引所にキティちゃんが登場したり、お台場でのイベントを開催したりと、アニバーサリーイヤーにふさわしい1年になりました。
ちなみに創業者の辻信太郎さんは会社設立から現在に至るまでずっと社長として会社を率いているんですよね。そのバイタリティに敬服です。
→サンリオ50周年スペシャルサイト
●ついに完結! 「トイ・ストーリー3」公開(7/10)
ピクサーの名を世界に轟かせた名作、「トイ・ストーリー」シリーズがついに完結! 世界興行収入は10億ドルを超え、これまでドリームワークスの「シュレック2」が保持していたアニメーション映画歴代1位の記録を塗り替える超ヒットとなりました。
そんなドリームワークスも、これまでの作風とはまた違った「ヒックとドラゴン」を公開。分かりやすくも奥深いストーリーと迫力のある3D表現が評判となり、「トイ・ストーリー3」にも負けない高評価を獲得したのでした。
→トイ・ストーリー3(公式サイト)
→ヒックとドラゴン(公式サイト)
●「チェブラーシカ」、日本で映画化(12/18)
ロシアの人気キャラクター、「チェブラーシカ」が中村誠監督の手により日本で映画化。2009年にも「チェブラーシカ あれれ?」というタイトルで2Dのテレビアニメが制作されましたが、今回は当時のロシアの空気感が漂う本格的な人形アニメに仕上がりました。当初は日本での制作に難色を示していた原作者のウスペンスキーさんも映像を見て絶賛したとか。
→映画「チェブラーシカ」「くまのがっこう ~ジャッキーとケイティ~」公式サイト
●コボちゃんに妹が誕生(6/14)
植田まさしさんの手により読売新聞朝刊にて連載中の4コマ漫画「コボちゃん」が連載1万回という偉業を達成。それにあわせたかたちでコボちゃんファミリーにも妹、みほちゃんが誕生することになりました。更に、永遠の幼稚園児かと思われたコボちゃんが今年には小学生へと進級することも判明。連載30年目にして突如時間の歯車が動き出したコボちゃんワールドに今後も注目です。
→コボちゃん妹の名前は「ミホ」ちゃんに(読売新聞 2010.6.16)
→コボちゃん、連載29年目に幼稚園を卒業!ついに小学生に(コミックナタリー 2010.12.13)
●はやぶさ君が帰ってきた!(6/13)
小惑星探査機「はやぶさ」が7年という歳月を経て無事地球へと帰還し、何かと暗いニュースが多かった日本に明るく大きな話題を提供してくれました。JAXAでは「はやぶさ君」というキャラクターを使って活動を分かりやすく報告するサイトを作成していましたが、ネット上でははやぶさを独自に擬人化したイラストを公開する人が続出。萌えキャラになったり、歌が作られたりして盛り上がったのでした。
また、年末には金星探査機「あかつき」とともに打ち上げられた宇宙ヨット「IKAROS」をキャラクター化した絵本も発売されています。
→お帰りなさい、はやぶさ!(ITmedia 2010.6.13)
→[本]イカロス君の大航海(2010.12.26)
●成人式で配られたDVDがひどい件(1/11)
成人式と言えば責任のある大人としての自覚を新たにする記念すべきイベントですが、そんな新成人の出鼻を挫く、恐るべきDVDが配布されていたことがニコニコ動画へのUPにより判明したのでした。DVDには選挙推進協会が制作した、選挙への参加を啓発するアニメーションが収録されていたのですが、その内容は誰がどう見てもちびっ子向けのような脳天気な仕上がりになっていたのです。
アニメーションを制作したのは「おしりかじり虫」でもおなじみのうるまでるび。その賛否はともかく、動画中に何度も流れるテーマ曲の中毒者が続出し、ムーブメントを巻き起こすに至ったのでした。
→せーんきょ、せんきょ、あかるいせんきょー(2010.1.23)
→学校で配られたDVDがひどい件(ニコニコ動画)…ちなみに今年も続編が配られたそうです。恐るべし!
●ひこにゃんファンクラブ発足(10/1)
ゆるキャラ界のスーパースター、彦根のひこにゃんは2010年も大人気でした。5月にはこれまで無料だった商標使用料を有料制に移行しましたが人気は衰えることを知らず、10月には「ひこにゃんファンクラブ」が発足。ふるさと納税制度を使った「みんなのひこにゃん応援事業」に5000円以上の寄付をした人を対象に会員証の発行などを行いました。
→ひこにゃんファンクラブ(ひこにゃん公式サイト)
→「ひこにゃん」キャラ使用有料化 契約申請続々で市職員てんてこ舞い(J-CASTニュース 2010.5.28)
●ゆるキャラ界に大型新人!? 東京スカイツリーの「ソラカラちゃん」誕生(10/28)
2011年の地デジ化完全移行とともに、テレビ放送に関わる巨大事業として建設中の「東京スカイツリー」ですが、その竣工を前に公式キャラクター「ソラカラちゃん」がお披露目されました。
テレビでも大きく取り上げられるなど注目度は抜群ですが、気になるのは東京タワーの「ノッポン兄弟」と仲良くできるのか、というポイントです。地元商店街で活動する「おしなりくん」とは既に打ち解けている様子ですが、ノッポン(特に兄)は一癖あるキャラだけに、今後顔を合わせる日が来るかどうかにも注目です。
→東京スカイツリーの公式キャラ「ソラカラちゃん」(2010.10.29)
→東京スカイツリー「ソラカラちゃん」と地元キャラ「おしなりくん」が意気投合!(Walker Plus 2010.11.15)
→ノッポンに直撃!「ぶっちゃけソラカラちゃんのことどう思ってる?」(Walker Plus 2010.12.23)
後編はこちらです。
◇キャラクターで振り返る2009年(前編)(2010.1.20)
◇キャラクターで振り返る2009年(後編)(2010.1.21)