TOPICSBOOK,DVD

現在最新作が劇場公開中の人気クレイアニメーション作品、「ウォレスとグルミット」ですが、1作目の「チーズ・ホリデー」が公開されて今年で20周年を迎えたそうなんですね。ということで、それを記念したファンブックが発売されています。

ウォレスとグルミット ザ・コンプリート・ブック
[本]ウォレスとグルミット ザ・コンプリート・ブック(amazon)

講談社 2009.7.15発売 1575円
ISBN:978-4-06-215480-2

内容は、これまでの作品の解説のほか、制作スタジオのアードマン・アニメーションズの新オフィスの紹介や、シリーズ生みの親のニック・パーク監督へのインタビューなどが収録されています(ページ数は64ページとちょっと少なめ)。

また、同日に初期3作品に特典映像ディスクを付けたDVD-BOXも発売されています。

ウォレスとグルミット 20周年記念DVD-BOX
[DVD]ウォレスとグルミット 20周年記念DVD-BOX(amazon)

ポニーキャニオン 2009.7.15発売 定価7875円
品番:PCBX-61001

クレイアニメーションでここまでメジャーで、ずっと続いているっていう作品は他にないですからね。CGとかの作品もいいけど、一辺倒になっちゃうとつまらないし、やっぱりこういう作品がないとダメですよね。これからも続いていってほしいシリーズの1つです。

ウォレスとグルミット(公式サイト)
アードマン・アニメーションズ(公式サイト・英語)
ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢…7/18から公開中の最新作。

[本]ウォレスとグルミット ザ・コンプリート・ブック(出版社の紹介ページ)
[DVD]ウォレスとグルミット スペシャル DVD BOX(販売元の紹介ページ)

「ウォレスとグルミットのおすすめ生活」上映イベント開催(2002.11.21)…前に取り上げたのって、こんなに前かー。

COLUMN

昨日、こんなニュースが大きく報道されました。

ひこにゃん悩ますそっくりキャラ なんと同じ原作者(朝日新聞 2009.7.28)
ひこにゃん、困ったにゃん そっくりグッズ流通で(47NEWS 2009.7.28)

これ、彦根市はもう諦めて無視してるのかと思ったら、やっぱり問題にしていたんですね。うーん。この件って、法律的にはどうなのかっていう話はひとまず置いといて、原作者の考え方にはちょっと解せないところがあるんですよね。

そもそも、ひこにゃんって地域振興のために生まれたキャラクターですよ。んで、当初は市の管理っていうのかな、勝手にイラストが増えていったり、ないはずのしっぽがついたり、肉が好きっていう設定が付け足されたりっていう、杜撰な部分があって、おそらくその時のやり取りで作者の方は市に対して不審を抱くことになったんだと思うんですね。だから、感情的に溝が埋まらないっていうのはなんとなく理解できるんだけど、今、原作者がやってる「ひこねのよいにゃんこ」って、ひこにゃんのことも地域振興のことも何にも考えていない活動ですよね。「肉が好き」どころじゃない話ですよ。作者として、本当にこれでいいと思ってやっているのか、不思議だなぁって思います。

ひこにゃんって、たぶん市の人も作者も誰も予想していなかったくらい人気になったキャラクターだと思うんだけど、そうしたら、このチャンスを活かしてもっと地域振興に役立てたいと思うのが、キャラクターが生まれた経緯から考えて当然だと思うんですよね。でも作者さんは、イベントが終わったらキャラクターの使用を中止することを求めたって言うんでしょ。自分が生み出したキャラクターが大事なのは分かるけど、イメージを守るために地域振興のための活動を犠牲にしないといけないって本末転倒じゃないですか。ひこにゃんを考えるにあたって、最重要視しないといけないのが地域振興だと思うのに、作者サイドはその視点が抜けている気がするんですよね。そんなにキャラクターそのものが大事なら、公募なんかに出さなければよかったのに…と思ってしまいます。

今の市の管理体制って昔と違ってすごいレベルになってると思うし、今度こそどうにか素敵な方向で解決してほしいなと思います。ひこにゃんファンの方は作者さんのことをよく思っていない人が多いみたいだけど、それもどうかと思うし…。
今のところ「ひこねのよいにゃんこ」の存在によって、ひこにゃんのイメージがおかしくなるってところまでは行っていないと思うので、最悪、今くらいの状態で共存もありかなっていう気もするけど、この状態って本気(?)を出せば、”8頭身のひこねのよいにゃんこ”みたいな変なグッズだって作ろうと思えば作れてしまうっていう状況ですからね。やっぱり市としては気が気じゃないでしょうね。