第11回文化庁メディア芸術祭に行ってきた(その1)
今年もこの時期がやってきた! というわけで2/6~17まで開催されている「第11回文化庁メディア芸術祭」に行ってきましたよ。
このイベント、これまで恵比寿にある東京都写真美術館で行われていたんですが、今年からは国立新美術館に場所を移しての開催となっているんですね。国立新美術館と言えば昨年大活躍の上にお亡くなりになってしまった黒川紀章さんが設計した特徴的な外観を持つ建造物としてもおなじみです。前から1度見てみたかったので、そこにも期待しつつ行ってきたのでした。
ではさっそく見てきた作品の感想を書いていきますが、まずはアート部門。大賞を取った「nijuman no borei」は原爆ドームを写した膨大な写真を使った作品です。建設中当時のものから現在のものまで、あらゆる角度から撮影された写真がドームの位置を固定した状態で時系列に重ねられていく圧巻の映像作品でした。ただ、サイトの説明文を読んでイメージしたそのまんまの内容だったので、その点はちょっと押しが弱く感じました。優秀賞になっていた佐藤雅彦+ユーフラテスの作品もすごいと思ったけど、想像通りの印象。そんな中、奨励賞に選ばれていたドイツ在住の台湾人の方の作品「Super Smile」は面白かった。これもイメージ通りの作品といえばそうなんだけど、普通に部屋の中で暮らしているだけの映像が、被撮影者が常に笑顔でカメラ目線の状態になるというだけでここまで異様で笑えるものになるとは予想外でした。
続いてエンターテインメント部門。大賞は任天堂のゲームソフト、「Wii Sports」が受賞。まあ、これは受賞しなければ嘘でしょ、という話ではありますが。
この部門では審査委員会推薦作品に目を引くものが多かったです。噂では聞いていましたが、今の時代になぜか1からファミコン用ソフトを手作りしてしまった「ミスタースプラッシュ!」という作品。プレイヤブル展示されていましたが、本当にファミコンゲームでした。この情熱はすごいね。
あとはソフトクリームのキャラクターが潰れつづけるだけという短編アニメーション、「ソフトさんの悲劇」。この作品がアニメーション部門ではなくエンターテインメント部門として分類されていると言うことは、アニメーションというより「ソフトさん」というキャラクターが作品としての評価対象となっているということなんでしょうね。キャラクターサイトの管理人としては今後に期待できそうな流れですよ。うん。ソフトさんの作品自体はきちんと作られた完成度の高い作品で、「きっと頭のいい人が作ったんだろーなー」っていう印象を受けました。ただ、僕的には「これ作った人狂っとるな」くらいに思わせて欲しかったような気もしたんたけど、そのへんは好みの問題かな。
あと「サウンドキャンディ」という作品もちょっと気になったけど調整中でした。残念。
そしてアニメーション部門、マンガ部門へと続いていくんですが、書いているうちにやたら長くなってしまいましたので、ひとまず今日のところはこのへんで一区切りにしておきます。ではお休みなさい。
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