MEMO

今年ももうすぐ終わりですね。早いなー。ということで1年を振り返ってみたいと思います。

イラストレーターさんの個展は今年もいろいろ行きました。前にこのブログでも触れたobakさんや、ヒダカナオトさん、一昨日行ってきたばかりのAC部とか。田中六大さんの個展もよかったな~。
田中六大さんの絵
▲日常と幻想の混ざり具合がよかった…。

あとはMISSISSIPPIさんの『よなかのこうえん』という絵本の原画展にも行きました。おばけの絵がかわいかったな。

寺田てらさんの展覧会も新鮮で楽しかったです。他には、岩井俊雄さんの展覧会や、「『MOTHER2』のひみつ。」なんてのもありました(そういえば本まだ買ってないな)。

音楽ライブは数えたら1年で22回行ってました。イメージ的には月1程度がペース的にはいいなと思ってるのにほぼ倍ですね…。僕はアルバムという塊が好きで、いまだにアルバムを1曲目から最後まで順番に聞くのが好きなのですが、そんなアルバムの世界を補完したいためにライブに行ってるというところがあるんですよね。なので、ワンマン・レコ発ライブが基本なのです。だけども今年は周年ライブが多かったなー。

10周年を迎えたTempalay、SLENDERIE RECORD、20周年のRAM RIDER、25周年のKIRINJI、30周年のCornelius、奥田民生(ソロ)、35周年の電気グルーヴなどなど。

どれもよかったけど、中でも日本武道館で開催されたTempalayの「惑星X」は最高のライブでした。人生の中でも5本の指に入れていいくらい。会場公表前にチケット取った甲斐がありましたよ。『((ika))』のライブもよかったし、今年はTempalayの年って感じでしたね。

他にはgroup_inouとパソコン音楽クラブの2マンライブに行けたのも嬉しかったなー。チケット取れると思ってなかったし。

あとはHave a Nice Day!のライブには4回も行きました。来年は久しぶりにアルバムが出るとのことでむちゃくちゃ楽しみにしています。

ライブと言えば、お笑いライブにも何度か行きました。

夏にあったニューヨークの単独ライブ「そろそろ、」は最高でしたね。いちばん好きなオリラジをネタにした漫才はテレビ(ENGEIグランドスラム)でも披露してくれたのでしっかり録画保存しましたよ。

ニューヨークはYouTubeも面白かったなー。もうすっかり生活の一部な感じです。屋敷さんが売れてない芸人の話を嬉々としてはじめるの、ほんとに好きです。あとむ・バイダンのラフレが~、とか小虎りょうのみぞみぞするラジオが~などと話し始めると「きたきた!」って思いますもん。和菓子屋のバイトの話や、桜上水ハウスの回も大好物でした。そんな中でいちばん面白かったのが、いちばんかわいいをゲストに迎えた30分トーク。にこにこーちゃんの元相方が元赤もみじの阪田ベーカリーさんだったと判明するところ、面白すぎて15回くらい見返しましたもん。そんな意味不明な伏線回収がある現実って素敵。

他には去年に続いてみなみかわさんの単独ライブにも行きましたし、鬼越トマホークが7年ぶりに開催した単独ライブにも行きました。どちらもテレビではネタを見ることはほぼない人達なので、ライブならではですよね。鬼越はさすがのセンスというか、お笑い能力の高さをまじまじと見せつけられる内容でした。

YouTubeの話に戻しますが、今年もさらば青春の光のYouTubeは圧倒的な面白さでしたねぇ(さらばの単独もいつかは行ってみたい)。今年いちばん面白いなと思ったのが「第2回馬狼ゲーム開催!!・・・のはずが」の回。元となる馬狼回自体もあり得ないくらい面白い回でしたが、森田さんをはじめとする芸人さん達のアドリブ力がこれでもかと発揮されて予想もつかない結末を迎える様は面白さを超えて神々しさすらありました。

話は変わって、今年は映画館で映画を見た回数が例年より少し多かったです。と言っても6回か。
・リンダはチキンがたべたい!
・ユニコーン・ウォーズ
・インサイド・ヘッド2
・化け猫あんずちゃん
・ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち
・ロボット・ドリームズ
全部アニメーション映画です。少し前から、「キネマ旬報」で連載している土居伸彰さんのコラムを読んで面白そうな作品は見に行くようにしていることも影響しています。『ユニコーン・ウォーズ』はテディベアが主人公の戦争映画なのですが、テディベア社会では誰よりもかわいいとされることが男としてのかっこよさに直結している風な描写があり、そういう細かいところも面白かったなー。『ロボット・ドリームズ』は刺さりすぎて気楽に観に行ったことをちょっと後悔したくらい面白かったです。

テレビアニメの話としては、去年10月から今年の3月まで放送されていた『葬送のフリーレン』はむちゃくちゃはまりましたねー。いわゆる覇権アニメと呼ばれるような人気アニメを見るのは久々だったので、作品を起因とするネットミームへの理解度が爆上がりしてちょっと新鮮でした。最近になって、原作も読むようになり、つい先日最新回まで追いついてしまいました。うう、もっと先が知りたいよー!

1月から6月まで放送されていた『ダンジョン飯』もむちゃくちゃ面白かったですね。この作品は原作の1巻が出たくらいで話題になっていた頃から気になっていて、あとで読もうと思っているうちに10年近く掛けて連載終了した上でアニメ化されるという、あー、後回しにしてたら永遠に手に取ることはないんだな…と改めて自分のものぐさな部分に対して向き合わざるを得なくなった作品でもあります。こちらもアニメ終了後、ちゃんと原作を購入して最後まで読みました。2期でどんな描かれ方がされるのか楽しみです。

今見ているアニメとしては『ドラゴンボールDAIMA』がありますね。今のところ面白く見ています。

『ポケットモンスター』も毎週録画しているのですが、半年以上溜まってしまってます。アローラの時代から見続けてきたけどこの辺が限界か⋯⋯。

あとはWebアニメの『夜は猫といっしょ』も楽しく見てます。途中で妹のピーちゃんの声が『ダイの大冒険』のダイと同じ人(種崎敦美さん)だと気づいて驚いたことがあったのですが、フリーレン様も担当していると知りさらに驚愕しましたよ。全然声が違う! 声優さんってすごいです。

漫画の話としては、年末すごい連載が始まりましたね。清野とおるさんの『檀蜜』。思わずコミックDAYS課金して読みましたもん。いやー、面白かった! 続きも楽しみです。

今いちばん楽しみにしている漫画作品として挙げときたいのが坂月さかなさんの『星旅少年』。この作品は本当に大好きで、Webで最新話が読めるようになっているけど、読んでしまうのがもったいない⋯⋯。世界観、キャラクター、台詞、風景、建物や小物のデザインに至るまで繊細に構築されていて、工芸品を見ているかのような気分になります。最初に出会ったのは文化庁メディア芸術祭です。このイベント経由でハマった最後の作品とも言えるかも。

あとはまえだくんの『ぷにるはかわいいスライム』も毎回読んでいます。まえだくんといえば、『ヒャッハーだよ♪ふなっしー』でも衝撃的なギャグが度々バズっていましたが、ぷにるではいろんなジャンルの作品や出来事を元ネタにして繰り出されるギャグのバリエーションに磨きがかかっていてほんとすごいです。

今年読んだ漫画という意味では藤子・F・不二雄さんの『T・Pぼん』を全話読みました。Netflixでアニメ化されるということで読んだのですが、まだアニメの方は未視聴だったり。来年見ないとですね。

ここからはゲームの話を書いていきましょう。今年の大きなトピックとしてはあれか、PlayStation 5を購入したというのがありますね。今更感はあるし、そのお金でPCのグラフィックボードでも買い換えた方がいいとは思ったけど、やっぱり僕はコンシューマゲーム好きなので、ゲーム機を買う方がわくわく度は上だなぁと思ったのでした。それはそれとしてグラボもそのうち買い換えるとは思いますが⋯⋯。

ゲームソフトの話をすると、今年はあまりゲーム買わなかったですね。PS5とともに『ASTRO BOT』を買いましたがまだ遊んでないですし。『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』面白そうだけどまだ買ってない⋯⋯。『ドラゴンクエスト3』のリメイクも楽しみにしてたのにまだ買ってない⋯⋯。その代わりといっては何ですが、最近『ドラゴンクエスト10』のオフライン版を遊んでいます。何回この作品で遊ぶのかという感じですが、NPCが仲間になったりしてまた違う新鮮さがあって楽しいです。

インディーゲームでは『The Plucky Squire〜ジョットと不思議なカラクリ絵本』が楽しかったですね。こういう新鮮なプレイ感覚のゲームは大好きです。

あとは『ポケモンスリープ』か。今も続いています。が、厳選とかよく分からないのでふわっと遊んでいるだけですが。最近はポケポケが話題らしいですが、そっちはやっていません。

2025年は任天堂のSwitch後継機が発売されるのが楽しみですね。ただ、ハード的な目新しさはなさそうな感じなのが少し残念ですけど。それだけプラットフォーマーとして自覚的になると言うことなんでしょうかね。

今年はだらだら振り返ってみましたが、そろそろ今年も終わりの時間になるようです。来年の抱負というわけではないですが、最近全然見ていなかったドラマを何本か見られればいいなと思っています。気になっているけど見ないままになっている作品が溜まっているのでね。

MEMOゆるキャラ

埼玉県羽生市で毎年開催されているご当地キャラが大集合するイベント、「第13回 世界キャラクターさみっとin羽生2024」に今年も行ってきました!
僕は2010年に開催された第1回と、新型コロナの影響で3年ぶりの開催となった2022年の第11回を除いた11回行ってますので、なんだかんだで思い入れのあるイベントとなりました。

体感では、昨年よりも来場者が増えている感じで、熱気がすごかったです。天気もすごくよくて、2日間オープニングからエンディングまでずっといるので何もしないと日焼けがすごいことになるんですよね。日焼け止め使うのこのイベントの時だけですよ(夏ですら使わないのに…)。

Twitter(Xとも言う)の方でもいくつか画像をUPしましたが、ここでも載せておきますね。1枚以外は別写真です。

1日目のオープニング
▲1日目のオープニング。今年はみきゃんが来てくれました。

しんじょう君とゆずがっぱ
▲いつもなかよしの、しんじょう君とゆずがっぱ。

コアックマとふにゃっしー
▲コアックマとふにゃっしー。

くまモン
▲くまモンが帰るところ。テントじゃなくて右奥の民家の中に帰って行ってびっくりでした。

ぐんまちゃん、みーみ、あおま
▲ぐんまちゃん、みーみ、あおま。みーみのポケットの中にはお菓子が入ってました。

さのまる、とち介
▲さのまる、とち介。

ふっかちゃん、さのまる、たかたのゆめちゃん
▲ふっかちゃん、凜々しいお顔のさのまる、たかたのゆめちゃんの人気者トリオ。

坂井ほや丸
▲坂井ほや丸。朝からご当地食材のPR頑張っていました。

わるにゃんこ将軍
▲ひこにゃんと共にやってきた、わるにゃんこ将軍。

かすみがうにゃ&つちまる
▲かすみがうにゃ&つちまる。かわいい茨城コンビです。

おがニャッピー
▲おがニャッピー。鹿の着ぐるみを着た猫のキャラクターです。

ジェイキーとずぼらちゃん
▲ジェイキーとずぼらちゃん。

ひろくま
▲ひろくま。でっかかったー。

みつどん
▲みつどん。顔がいい。

タボくん
▲常連のタボくん。

守犬
▲守犬。

ポテくまくん
▲ポテくまくん。

はねぴょん
▲はねぴょん。

こあぴょん、ニャジロウ
▲こあぴょん、ニャジロウ。秋田コンビですね。

中でも坂井ほや丸がちょっと気になるキャラでした。誕生してからまだ1年たっていないんですね。今新規にご当地キャラを立ち上げるって大変だと思うんだけど、すごく馴染んでいました。すごいなー。

MEMO

今月はベストセラー絵本『ぐりとぐら』の作者として知られる中川李枝子さんの訃報がありました。

僕は『ぐりとぐら』についてはなぜか子供の頃に触れる機会がなく、大人になってから読んだのでそこまで思い入れはないのですが、中川さんのデビュー作となる童話『いやいやえん』に関しては並々ならぬ気持ちがあるんですよね……。

『いやいやえん』は保育園に通う年少のしげるちゃんという男の子が主人公のおはなしが7編収録された童話集です。僕がこの本に触れたのは小学4年生の頃なので、かなり遅くして出会ったと言っていいかもしれません。

当時、休み時間だったのかな。教室の窓際にある自分の席に座って何をすることもなく佇んでいたところ、そのちょうど真横にあった本棚(学級文庫というやつですね)に見慣れない書籍を見つけました。

その本はひときわ異彩を放っていました。なぜなら、背表紙がガムテープでぐるぐる巻きになっていて、見るからにぼろぼろになっていたのでした。ガムテープには上からマジックで「いやいやえん」と書かれていました。

なんだこの不気味な本はと思いながら手に取り、おそらく冒頭のプロローグ的なおはなしである「ちゅーりっぷほいくえん」と、その次の「くじらとり」を続けて読んだんだと思うのですが、正直、自分の体に何が起こったのか分からないくらいの衝撃を受けたことを覚えています。

だってさっきまで、保育園で作った船で航海に出る年長さんたちを見送って、冒険の果てに無事帰ってきたところをお迎えしてたはずだったのに、本を閉じたらなぜか小学校の教室にいるではありませんか。このとき僕は「本の中に入る」という体験をはじめてしたんだと思います。

今になって改めて読むと、「くじらとり」は現実と空想がシームレスに繋がった構造になっていて、そこが現実と空想が明確に切り分けされていない幼心(というほど当時の僕は幼くないですが)に作用したのかな、なんて冷静に分析もできるのですが、当時の僕は何回読んでもこのおはなしのどこが不思議なのか、理解できていなかった気がします。

ちなみに、大人になって当時小1だった甥っ子に「くじらとり」を読み聞かせてあげたことがあったのですが、僕の読み方が下手だったのか、割とすぐに「あれ、このおはなしおかしくない?」と指摘を食らってしまいました。「いいからいいから」とむりやり最後まで読みましたが……。

いろんな果物がなる木が登場する「山のぼり」と、最後に収録されている表題作「いやいやえん」も大好きなおはなしです。この本を読んで、なんでこの本の作者はこんなに子供の気持ちが分かるんだろうと不思議に思った記憶があります。

僕の親は両親とも割と甘やかしの親だったので、厳しくしつけを受けたことなんて一切ないし、お金がかかること以外はなんでも言うことを聞いてくれるようなタイプでしたが、それでも「なんで自分がこう訴えているのか、全然理解してくれない」と常々思っていました。でもそれは自分の親だけではなく、世の大人にとって子供の言い分なんて取るに足らないようなことで、理解できないと言うよりもわざわざ理解するにあたらないことだと思ってるんだろうなと感じていました。

でもちゃんと理解してくれている大人もいるんだ。僕もこの本の作者のように子供の気持ちが理解できる大人になりたい。今の自分が抱いた感情を大人になっても忘れないでいられるようになりたいと強く思った記憶があります。

大人になって中川さんのサイン会に参加して直接お目にかかったときも、本当に実在してるんだと、素直な感動とは別に不思議な実感があったことを覚えています。
あれから、いろんな本を読んだけど結局「本の中に入る」体験は、あのときの1回だけだったなぁ。そんなわけで、中川さんにサインしてもらった『いやいやえん』はずっと僕の宝物なのです。

TOPICS絵本

僕の好きな絵本の傾向として、
・奇妙で突飛でかわいいキャラクターが
・見たことのない世界で冒険を繰り広げる
というのがあるのですが、まさにそんな好みをを具現化したようなタイトルと表紙の作品を目にしてしまい、思わず手に取ってしまったのが今回取り上げる「クニョニョのぼうけん」です。

クニョニョのぼうけん
[本]クニョニョのぼうけん/きもとももこ(amazon)
福音館書店 2024.6.20発売 1760円(税込)
ISBN:978-4-8340-8788-8

中央にいる黄色いキャラクターがクニョニョです。作中では"アップリン星に住む宇宙人"と紹介されているので、なにかの動物というわけではないようです。クニョニョは宇宙船に乗っていろいろな星に行くのが大好きだそうで、今回のおはなしも宇宙旅行の最中に不時着した「たまごぼし」という星が舞台になっています。

表紙の牧歌的なようでいて、なんとも言えない雰囲気を感じるイラストに胸騒ぎを感じつつページをめくったのですが、想像以上にぶっ飛んだ世界が繰り広げられていて心を掴まれました。

まず驚いたのが、冒頭のタイトルバックになっている見開きの光景。真っ赤な大地に「アップリン」という果物が木に実っているアップリン星の風景を描いたものなのですが、木に尋常じゃない量の実が等間隔でびっしりと描かれていて、集合体恐怖症でないけどギョッとしてしまいました。
福音館書店のInstagramで冒頭のページが公開されているので、ちょっと見てみてほしいです。

そしてなんと言っても衝撃的なのが、「たまごぼし」の王様の存在です。いろんな要素が渋滞しすぎていてすごいです。こんなむちゃくちゃな設定のキャラクター、なかなかお目にかかれるものではありませんよ。

そんなアバンギャルドな表現が詰まっている本作ですが、忘れてならないのが愛らしいクニョニョの存在です。ページごとにいろんな表情を見せてくれるのが楽しくて、この絵本が純然たる子供向けの作品だったことを思い出させてくれます。冒険の途中で手に入れる「靴」を最後まで履いているのもかわいいです。

今月の新刊エッセイ|きもとももこさん『クニョニョのぼうけん』(ふくふく本棚)

上記の作者、きもとももこさんのエッセイによると、宇宙をテーマにした理由として、自分の好きなものを好きなように描きたいという気持ちがあったとのこと。やはり頭の中のイマジネーションをいちばん大切にしながら創作されているんだなぁと感じました。
タイトルバックの絵にギョッとしたと書きましたが、おそらくこれも、びっくりさせたいというよりも、作者の美的感覚に逆らわず、忠実に描いた結果と考えた方がしっくりくるような気がしました。

この絵本を作るのに5年かかったそうなので、気軽に言えることではないかもですが、ぜひクニョニョが主人公の続編も見てみたいです。次はアップリン星を舞台にしてほしいかな。だって、「たまごぼし」よりよっぽど異世界感がありそうですもん。

クニョニョのぼうけん(出版社の紹介サイト)
 

 

これを機にきもとももこさんの他の作品も読んでみたのでおまけで紹介します。リンク先はAmazonです(「こいぬのくろちゃん」のみ出版社のサイト)。

うずらちゃんのかくれんぼ…デビュー作にしてベストセラーとなった作品。天皇陛下が皇太子時代に撮影したホームビデオの中で、愛子内親王殿下が読んでいたのがこの絵本だったため注目を集めました。風景の中に隠れたうずらちゃんたちを探すお遊び要素もある内容になっています。
ピーのおはなし…もうすぐ赤ちゃんが生まれるお母さんのために、いちごを探す冒険に出た犬のおはなし。
てぶくろチンクタンク…ベンチに忘れられた手袋が、所有者のたけちゃんを探しに行くというちょっと変わったおはなし。細かく描き込まれたリスが大量に出てくるシーン、迫力すごいです。
つるちゃんとクネクネのやまのぼり…あざらしのつるちゃんが、迷子になったナメクジのクネクネを家に届けるために、干からびそうになりながら山登りをするという、こちらもかなり変わった設定のおはなし。
うずらちゃんのたからもの…うずらちゃんの続編。こちらはお遊び要素はなく、純粋な母と子のストーリーとなっています。
かえるくんのおさんぽ…かえるくんがお散歩中にボールを穴に落としてしまったところから始まるおはなし。これまでの絵本に比べて絵柄に独創的な表現がやや増えています。
こいぬのくろちゃん…「こどものとも 0.1.2.」として刊行された作品。くろちゃんのいろんな表情がテンポよく楽しめます。前述のピーもくろちゃんも作者の飼い犬がモデルになっているそうです。
やもりのやもちゃん…Kindleで公開されている作品。家を探しているやもちゃんが変な住人ばかりが住む家を訪ねるおはなし。表紙からは想像できないような風変わりな内容になっています。子供が読んだら気味悪がりそう(笑)。

MEMO

8月はとんでもなく暑かったですね。去年まで、寝るときはエアコン切ってたんですが、今年はちゃんと付けるようにしました。じゃないと死ぬんじゃないかというくらい暑かったです。

8/15には最近ずっとはまってるお笑い芸人、ニューヨークの単独ライブ『そろそろ、』に行ってきましたよ。今回初参加でしたが、コントも漫才もむちゃくちゃ最高でした。

やっぱりニューヨークはネタなんですよね。唯一無二というか……。
YouTubeのラジオとかで屋敷さんが口癖みたいに「なんでそんなことになんねん!」みたいに言ってることがあるけど、人生って、自分としては最善の選択をしたと思っているのに、予想もしていないような、八方塞がりみたいな状況に陥ってしまうことってありますよね。そういう誰もが身に覚えがあるけど可視化できていなかったような悲哀とか悔しさとか、例えようもないような感情とかを、2人はネタとしてちょっとした悪意や偏見なんかを織り交ぜて笑いとして救い上げてくれるんですよね。不良親子のネタとか、絶対にニューヨークじゃないとできない内容ですよ。

ラジオを聞いていると、どういうところから着想を得てネタとして膨らませたのか、想像できたりするところもいいです。

僕はニューヨークは漫才よりもコントが好きなのですが、今回のライブでいちばん笑ったのは元事務所の先輩、オリエンタルラジオを題材にした漫才でした。あれテレビでも披露してほしいなぁ。

MEMO

もう終わっちゃいましたが、高円寺にあるCLOUDS GALLERY+COFFEEにて7/9-7/21まで開催されていたイラストレーターのobakさんの個展『CREAM』に行ってきました。

obakさんの個展1

obakさんの個展2

obakさんの個展3

obakさんの個展4

obakさんの作品でいちばん有名なものというと、NHK Eテレの『アイラブみー』のキャラクターデザインになるのかな。いい番組ですよね。

僕はimaiさんのアルバムジャケットでobakさんのことを知りました。

imaiさんのアルバム
▲全部持ってる。

会場ではobakさんも在廊されていておはなしもできました(むちゃくちゃいい人でした)。好きな作品を生み出す人に直接好きだと伝えることができて嬉しい限りです。

imaiさんといえば、運良くプラチナチケットをゲットできてgroup_inouとパソコン音楽クラブとの2マンライブにも行きましたよ。僕がinouにはまったのは活動中止直前だったのでライブは行けずじまいだったんですよね。はじめて生で2人が揃った姿を目撃できて感激でした。

inouの復活も嬉しいけど、imaiさんのソロも継続して発表してほしいな。そしてまたobakさんのジャケットも見たいです。

obakさんのZINE
▲個展の会場で購入したZINE(作品集)。サインまでいただいてしまいました。