発売まで何をする?
MOTHER3発売まで……、まだまだたんと時間がありそうですね。
でも糸井さんは雑誌のインタビューにて
「本でも読みながら待っててください」
とお答えになってましたよ!
というわけで、ここでは糸井さんおすすめの本など、
マザーファンに関係の深い本を参考程度にいくつか紹介してみます。
(というか絶版の本ばかりになったので参考にならない気が…)
☆MOTHERの小説を読む!
MOTHERは有名文庫から小説が出ている大変珍しいゲームシリーズです。
まずはMOTHERの小説を読む!マザーファンならこれは間違いなく正しいです。
現在は入手困難なのが難点だけどね。
MOTHER -The Original Story-
久美沙織 著
新潮文庫
520円・絶版
MOTHER(1)の小説。女の子アナが主人公になっています。
ゲームでは金髪の女の子ですが、小説では漆黒の髪の少女です。
後半、アナに降りかかる悲劇の描写は強く印象に残っています。
MOTHER2 ギーグの逆襲
久美沙織 著
新潮文庫
640円・絶版
MOTHER2の小説。普通の文庫本の1.5倍くらいの厚さを誇る大作です。
ネス、ポーラ、ジェフ、プー、そしてポーキー、みんな出てきます。
どせいさんのしゃべる言葉はちゃんとどせいフォントです。
前作の男の子、ケンが結構ぐいぐいひっぱるタイプだったのに対し、
今回のネスはちょっとおとぼけた感じの性格で、そこが好きだったりします。
☆MOTHERの攻略本を読む!
MOTHERの攻略本の中には、非常に変わったものがいくつかあります。
ここで3つの本を紹介してみます。
ENCYCLOPEDIA MOTHER マザー百科
小学館
780円・絶版
「この本は何だろう??」僕が書店でこの本が平積みされているのを見て
最初に思ったことがこれです。
それは僕が知っている「ゲーム攻略本」の装丁とはあまりにもかけ離れていました。
本を買い、中を見たときの衝撃は今でも忘れることができません。
僕はこの本を「攻略本の枠から出た唯一の攻略本」だと思っています。
そしてこの本と出会ったおかげで僕は今でもマザーファンなんだと思います。
ちなみにこの本から、「任天堂公式ガイドブック」という名前で
シリーズ化されることになりました。
しかし、後から出たそれらのガイドブックはどれも
「攻略本の枠に収まった本」だったのが少し残念な気がします。
なお、復刊ドットコムというサイトで、マザー百科を復刊させようという
話があるようです。ホントに復刊できればいいんですがね~。どうかな。
任天堂公式ガイドブック MOTHER2 ギーグの逆襲
小学館
980円
こちらの本は残念ながら普通の攻略本なのですが、
それでも前作と比べさえしなければ、
なかなかいい本に仕上がっていると思います。
開発者インタビューがあるのも嬉しいです。
マザー2 ひみつのたからばこ
アスペクト
1200円
ある”プレイヤー”のネスが、あくまでネスの視点から
冒険の一部始終を語っています。それがこの本の全編です。
所々に写真やCGを挿入しているあたり、「マザー百科」を意識しているんでしょうね。
ネスしかいない時はダンジョンの地図が大雑把なのに対し、
ジェフが加わると彼が地図製作担当になったらしく、
図が妙に几帳面になっていたりしているあたりの細かさがなかなかいいです。
おまけの袋とじ、「MOTHER2 35の謎」では
「ブンブーンはなぜカブトムシなのか」「てつのタコは誰が置いたのか」
「どせいさんは宇宙人?」などという様々な謎について検証、考察し、回答しています。
☆久美沙織さんの本を読んでみる
MOTHER小説シリーズの著者である久美沙織さんの本を読んでみる
というのもいいと思います。
身近なところでは、ドラゴンクエストの小説も執筆されています。
あとは、「新人賞の獲り方おしえます」というシリーズも有名です(3部作だったかな)。
ここでは僕の好きな本を一冊紹介しておきます(もう絶版だけど…)。
石の剣 ソーントーン・サイクル1
久美沙織 著
新潮文庫
440円・絶版
MOTHER1の小説の後、新潮文庫で3部作として発表された
シリーズ1作目です。マザー小説シリーズとはまた違う面白さがある
正統派ファンタジー小説です。
見習い魔法使いのジリオンが、狼のマントを被った男に
大事な石を盗まれてしまうところから
狂ってゆく運命を描いています。
ちなみに2作目は「舞いおりた翼」、
3作目は「青狼王のくちづけ」(ともに絶版)というタイトルです。
☆糸井さんの本を読んでみる
実は糸井さんの本ってあまり読んだことがありません。
なのでろくな紹介しかできませんが、一応何点かリストアップしてみます。
(ちょっと妙なラインナップになったかも…)
詩なんか知らないけど
糸井重里 詩/中川いさみ 画/水内喜久雄 編
大日本図書
1200円
糸井さんが一番最近出した本です。
詩の本ですね。ほぼ日でも話題になりました。
家族解散
糸井重里 著
新潮文庫
320円・絶版
この本は小説です。糸井さんが書いた小説と言うのは
この一冊だけと聞いたことがありますが、違うかもしれません。
内容は…、読んでないので分かりません(^^;)。
誤釣生活
糸井重里 著
日本映像出版(文藝春秋)
1456円
これはバス釣りエッセイです。
「バス釣りは、おもつらい」そうですが、
僕はあまり釣りには興味がなかったので読んでませんねえ。
スナック芸大全
糸井重里 著
ごま書房 ゴマポケット
730円・絶版
糸井さんがはじめて書いた本というのがこれらしいです。
スナックでやるひまつぶし芸を網羅した本らしいです。
前に掲示板にも書いたけど、
「続・コーネリアスの惑星見学」という本で、
コーネリアスこと小山田圭吾の”ファミレス芸”と
糸井さんが対決しています。なかなかいい試合(?)でした。
夢で会いましょう
村上春樹 糸井重里 著
講談社文庫
320円・絶版?
これは村上春樹と糸井重里が、カタカナの言葉を適当に並べて、
それにかたっぱしから短い話(?)を作っていってできたという謎な本です。
実は糸井さんの本では唯一読んだことがあるのがこれです。
ひとつの話がかなり短いのでかなり読みやすいです。
僕は村上春樹のまえがきを読んだ後すぐに
糸井さんのあとがきを読んでしまったクチです。
でもまだ糸井さんはぼくの夢には出てくれません(^^;)。
☆糸井さんおすすめの本
糸井さんは「ほぼ日刊イトイ新聞」の
「今日のダーリン」の欄などでよく本を紹介します。
そんな本を中心に糸井さんおすすめの本を集めてみました。
悪童日記
アゴタ・クリストフ 著
早川書房
1553円
MOTHER3に登場する双子、リュカ、クラウスという名前は、
この小説に登場する双子の主人公からそのまま取られています。
先日この本を読んだんですが、本当に凄かったです。びっくり!
小説の中のリュカとクラウスは天才で、
そして自分たちの価値観だけで生きていく、そんな双子でした。
小説自体がこの双子が大きなノートに書いていった作文
という内容になっていて、
そこには感情の表現もなければ、固有名詞も一切出てこなく、
あるがままの事実だけが書かれています。
こんなに読みやすく、そしてインパクトのある物語ってすごいと思いました。
ちなみにこの小説は3部作になっていて、
「ふたりの証拠」、「第3の嘘」と続きます。
情報の文明学
梅棹忠夫 著
中央公論新社(中公文庫)
648円
この本はダーリンコラムの中で「絶対おすすめの本」というタイトルで
推薦されています。絶対ですから、絶対なんでしょう(^^)。
ある時は「ほぼ日の父」といったような表現もされていたと思います。
詳しくは、こちら。
信頼の構造
山岸俊男 著
東京大学出版会
3200円
この本はほぼ日の方向を決めた重要な本ということらしいです。
社会的ジレンマ
山岸俊男 著
PHP新書
660円
そしてこちらが山岸さんの最新刊。
「画期的といえる当然のこと」をていねいに語ってくれている、とのこと。
もっと詳しい内容についても触れられていたと思うけど、
控えてなかったのでここまでしか分かりません。
もしもしQさんQさんよ
邱永漢 著
光文社(カッパブックス)
870円
これはほぼ日連載単行本化の第一号です。
ということで、読もうと思えばほぼ日に載っているんですけどね。
お金の運用のしかたとか、しくみとか、
そういったことが分かりやすく書かれています。
糸井さんは、邱さんの「私は77歳で死にたい」という本についても
「感服した」と書かれていたので、こちらも要チェックかも。
社長失格 ぼくの会社がつぶれた理由
板倉雄一郎 著
日経BP社(日経BP出版センター)
1600円
ベンチャー企業の社長だった人の失敗談(かな)。
多くのベンチャー本が成功例の羅列と後付けの理論だけで
構成されているのに対して
この本は失敗例を克明に描いているそうです。
成功からよりも失敗からの方が学ぶべきことが多い…
ってことを証明したような本なのかもしれませんね。
…というわけで、参考になるようなならないような感じになってしまいました。
今回は本だけでしたが、他にもなにかMOTHERに通じる映画とか
なにかあったら紹介してみようと思っています。
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