ここからが本題なんですが(長い前置きだ)、のぶみ本人について、おもしろいなあと思う点があるんですよね。それは、ファンにはおなじみの、「のぶみ青年は昔ヤンキーだった」ってやつなんです。で、最初知った時はワイドショー的なおもしろさを感じただけだったんですが、詳しく知ると、すごい話なんですよね。
どういう話かというと(断片的にしか覚えてないので部分的にあいまいですが)、ヤンキーだったのぶみは同じヤンキー仲間の女の子と付き合うんだけど、どうもその子たちがどの子もスレてて嘘をついたりするので嫌気がさし、もっと純粋な子と付き合いたい!
と、ヤンキーをやめ、育児の専門学校に入学するんですよ。
んで、のぶみは結局純粋な子と付き合えたのかどうかは忘れてしまいましたが、こういう学校に入学したことがきっかけになって絵本を描くようになり、今に至る…っていう感じなんですよね。
僕はこの「ヤンキー→育児の専門学校」のところに「そんなんアリか!?」っていうような、それはもう、すごく衝撃を受けまして。だって、育児の専門学校に行く動機が「純粋な子と付き合いたい」って、そんなのフツーの考えからいくと絶対ダメじゃないですか(^^)。
大切な子供を預かる仕事に就こうとする自覚がまるでないとか、もっとまじめに考えろ、とか思ってしまいがちですよね。でもそれって、くだらない大人の考え方だなー、ってふと思ったんです。
だって、のぶみには「純粋な子と付き合いたい」っていう、切実かつ明確な動機があったわけで、しかもそれって人間の原点を突いた願望(?)でもあるから、他のやわな動機に比べて揺るぎないわけなんですよね。
だから今の立派なのぶみになれたのかもしれない。
それに比べたら、人生まじめに考えていたはずのフツーの人の方が、結局身動き取れなくなったりして、まわりに流されながらなし崩し的に学校を選んでしまったり、就職先を選んでしまったりしてそうで、いい加減な気すらしてきませんか?
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