ピーポくんとは
ピーポくんは警視庁が’87年に制定したマスコットキャラクターです。ピープルの「ピー」とポリスの「ポ」を取って「ピーポくん」というおしゃれな名前になったそうです。キャラクターデザインは手塚治虫によるものだったと聞いた事ありますが、確認できなかったので間違ってるかもしれません(2001/12/11追記:先日頂いた情報によると、やっぱり間違いだそうです)。
警視庁と言えば東京の警察(県警のようなもの)ですので、ピーポくんは一応ローカルキャラなのですが、それでもこの知名度ですからさすがは警視庁です。
「踊る大捜査線」でも度々ピーポくんが登場したことがあるらしく(織田裕二がピーポくんのきぐるみを着て登場したりとか)、もしかするとそれで広く知られるようになったのかもしれません(僕は見たことないのでよく分からないのですが…)。
ちなみに、ピーポくんには家族がいて、おとうさん、おかあさん、いもうと(ピー子)、おとうと(ピー太、まだ赤ちゃん)、そしておじいちゃん、おばあちゃんの7人家族だそうです。ただ、なぜかこの家族は服装こそ違えど全員寸分違わぬ顔つきなんです。
「何で同じ顔なのか?」
そうふと疑問に思ったこの時は、後に不幸の顛末が待っているなんて思ってもみませんでした…。
ピーポくんの謎
ピーポくんについては、テレビ等で何人かの芸能人がいろいろ語っているのを見たことがあるのですが、中でも興味深い研究結果を披露していたのが、金髪になったあたりからテレビでほとんど見かけなくなってしまった大川興業の松本キックでした。
キックさんは数年前の「ザ・テレビジョン」誌上のコラムにてピーポくん一家の謎についてかなり深いところまで追求していました。
○ピーポくん以外の家族は服を着ている
○なのにピーポくんは全裸に皮ベルトといういでたち
○家族全員靴を履いてなく、足が腫れている
という部分に着目し、「ピーポくん安月給論」を展開。ところが更なる真相に触れてしまうのが耐えられなくなり、それ以上の追求を断念してしまっています。
しかし、キャラサイトを運営している身として、真相を恐れてしまってはダメです。僕は、キックさんの論から更に深く、ピーポくんの謎について考えてみることにしたのです。
ピーポくんの真相
まず、僕はこのピーポくん一家が本当の家族なのかどうか疑いまいした。同じ顔なんだから家族に違いないとお思いでしょうが、それならば元々他人だったおとうさんとおかあさんの顔が同じなのは説明がつきません。
ここにひとつの例を紹介します。「鉄腕アトム」という手塚治虫の有名なキャラがいますが、アトムには父、母、妹、弟がいます。しかし、その家族はみんなアトムより後になって作られているのです。
この例から考えると、ピーポくん一家の中で一番最初に生をうけたのはピーポくんなのではないかという考えが浮かんできました。しかしピーポくんはロボットではない(はず)です。どうやって家族ができたんでしょう…。ここで「みんな同じ顔」に着目すると、ある衝撃的な説が浮かび上がってくるのです。そう、ピーポくん一家はピーポくんのクローンだったのです!
ピーポくんの服装
ピーポくんは服を着ていません。キックさんは、「ピーポくんは少ない給料をみんなに分け与えている為に、自分は何も着ていない」と説いていますが、僕は全く逆とも言える結論を導き出してしまいました。
まずこの件について最初に考えなければならないことは、服を着ているのと着ていないのとではどっちが「いい」のか、ということです。
ピーポくんは知っていたのです。自分がマスコットキャラクターとして、かわいさを求められていると言うことを。
キャラクターと言うものは、得てしてシンプルな方が人気があります。ましてや動物系キャラクターともなれば、似合わないし、見た目が複雑になるだけなので、何も着ていないキャラの方が多いのです。
そこで考えたピーポくんはわざわざ自分のクローンを作り、その者たちに服を着せます。そして自分のまわりに配置させることにより、皮ベルトだけというシンプルな装備の自分(のかわいさ)を引き立たせようと考えたのです。もちろん、家族用の服は現実的かつ庶民的な「夢のない」服を選ぶことを怠りませんでした。
かくして、なんともかんともなピーポくんファミリーが誕生したのです!
僕のあやまち、そして…
ここまで書いてきて、僕は、ふと、何かに気がつきました。
僕はピーポくん一家の真相が知りたいことに夢中で、ピーポくんたちキャラクターに対して愛情を持って接することを忘れていたのです。
しかも僕はピーポくんを、さも姑息な手段を使って人気者へと上りつめたかのように書いてしまっていたのです(!)。
キャラクターへの愛情を注げないなんて、こんなHP作る資格ないじゃないか…。このあやまちに気づいてはじめて、キックさんがなぜ途中で追求を断念したのかが分かったのでした。
そして激しい自責の念に苛まれながら、僕は天を仰ぎ、こう叫んだのでした。
「ピーポくん、こんな僕を逮捕してください!」
↑注・ピーポくんはこんなこと言いません。 |
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