ワリオは自分のことをオレサマと呼ぶ。
ワリオを知らない方もいると思うので、簡単に説明すると、ゲームキャラとして超有名な「マリオ」ファミリーの1人で、まあ、名前から想像できるようにかわいいとかいう次元のキャラじゃないです(^^;)。
それにワリオが主役のゲームって、何やらパチモノっぽいイメージが漂うんですよね。
「同じ任天堂から出るアクションゲームなのに、なんで人気者のマリオを使わないんだろう」…そんな疑問がそうさせるんだと思います。
ちょっとイメージの悪いワリオですが、その歴史を紐解いてみると、これが意外と面白いんですよ。
ミスターナンセンス、それがワリオ。
全年齢的に受け入れやすいキャラがほとんどの任天堂キャラクター中、ワリオは異色中の異色な存在感を放っています。
マリオに対抗する悪役キャラ、それで「ワリオ」。まさにこのネーミングが全てを物語っていると言えましょう(^^)。
「ドラえもん」に出てくるジャイアン顔負けの、絵に描いたようなガキ大将ぶり。赤っ鼻であごが割れてるという愛着の湧かない外見。全てにおいてナンセンスです。
一体こんなキャラクター、どこに需要があって生まれたんでしょうか(^^;)。
意外なところにワリオの需要が。
マリオファミリーのキャラクターのほとんどは、世界のゲームクリエイターとして知られる宮本茂さん本人がデザインしたものです。
しかしワリオは違うんですね。宮本さんが所属するソフト開発チーム(ここではマリオチームと呼びます)とは別のチームが作ったキャラなんです。
この事実を踏まえ、ちょっと推測してみました。
「スーパーマリオ」シリーズは、任天堂の新しい家庭用ゲーム機と同時に発売されることが多い、重要なシリーズです。
でも、以前は携帯ゲーム機のゲームボーイにも「スーパーマリオランド」というシリーズを持っていました。
しかし、ゲームボーイソフトはマリオチームとは別のチームが開発しています。でも、「マリオ」と名のつくゲームですからマリオチームはそのゲームのクオリティが気になりますね。実際に開発を担当しているチームだって、「マリオ」の名を汚さないように慎重にならざるを得ません。
そこで登場するのがワリオだったのです。マリオの代わりにワリオを主役にすれば、マリオチームに気兼ねなく実験的な要素を取り入れたゲームを開発できるのです。
この推測が当たってるとすると、ワリオの需要は開発チームにあったわけです。
全ては「マリオ」の持つブランドイメージを守るためだった…、ということになりますが、ワリオにとってみたらちょっとばつの悪いお話ですね。
↑ちょっと個性のない絵になりましたが、とにかくワリオです。目の横が青いのは何なんでしょうね。 |
最新作の「ワリオ」はおしゃれ!?
つい先日、そんなワリオの最新作、ゲームボーイカラー専用ソフト「ワリオランド3
不思議のオルゴール」の発売が発表されました(3月21日発売です)。
そのパンフレットをおもちゃ屋で見て、ある一文に目が釘付けになってしまいました。そこには、「ワリオのおしゃれシールつき」と書いてあったのです!!
なんだそのおまけは〜!あのワリオがどうおしゃれになってるってんだ〜!!と思っていると、任天堂ホームページに「ワリオランド3」の紹介ページが登場。おしゃれシールについても載ってました。
結論から言うと、ワリオは僕の期待を裏切りませんでした。それでこそワリオだ。
「明日の任天堂をしょって立つ男ワリオ、これからもしぶとく生き残っていくんだぞー。」
こんなエールを送らずにはいられなくなりました。
まだ世間的に気づいている方は少ないと思いますが、たま〜に、最近の任天堂は芸が細かい、というか変な芸を披露します。
「いてー!!舌かんだ」なんて従来の任天堂のイメージからすると想像できないでしょ。しかもあんなに薄い線で書いてる(^^)。
なんだかんだ言っても関西企業ですからね。ギャグ大好きですよ、あの会社は(^^)。
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