26.史上最大のゲームキャラ「ドシン」 1999.11.11


 世間には平成12年3月4日、「プレイステーション2」の発売を心待ちにしている人が多いと思いますが、一部のゲームユーザーの中には平成11年11月11日、この日をずっと待っていた人もいるのです。えっと、僕もそのひとり(^^;)。
(2002/4/5追記:ゲームキューブ版ドシンファンの皆さんこんにちは。このコラムはその昔にひっそりと発売された64DD版「巨人のドシン1」について書いてますのでそこんとこよろしく)


その名は「ドシン」!

「アクアノートの休日」「太陽のしっぽ」なんていうゲームをご存知でしょうか。この2つはプレイステーション用ソフトとして発売され、少し変わった作風で話題になりました。
今回紹介するキャラクターは、上記2つのソフトを制作した飯田和敏氏の待望の新作「巨人のドシン1」というゲームソフトに登場する巨人「ドシン」です。
多分聞いたことのないタイトルだと思います。実はこのソフト、NINTENDO64に取り付ける「64DD」というハード用として開発されたものなのです。「64」ですら少しマニアなハードというイメージがあるので、「64DD」なんて、普通の人ならまず知らないでしょう。知って得するわけでもないからね(^^;)。そのへんの詳しいことは最後に書きました。

「ドシン」について

このゲームがどんなゲームかってのは、手っ取り早いのでこちらのページを見てください(笑)。えーと、このキャラクターの何がすごいって、もちろんその愛らしい外見!これは外せないんですが、それよりやっぱり「大きくなる」の一言に尽きます。最初は人間より少し大きいくらいの”巨人”なのですが、最後にはもうとんでもなく大きな巨人になるんですよー!……あれ?なんだかこの”すごさ”がうまく伝わってない気が…。
とにかく、あまり知られていないようなところでゲーム、そしてゲームキャラクターはいろんな進化をしてるってことです。
もっと知りたい人は下のリンク先へ行きましょう!今回はもうそれだけでいいです(すごいぞんざいな終わり方…)。

LINK

ランドネットDD…「64DD」の発売元のHP。上に張ったリンクもこのサイトの1ページです。申し込みもこのページでできます(デッドリンク)
巨人のドシン1公式サイト…情報量たっぷりの公式サイトです。ここのFAQでゲームの内容などが詳しく書かれています。トップページの下の方にいる「人間」もすごくかわいいでしょ!数限りなくあるゲームソフトの中でもかなりキャラセンスがいいですよ、このゲームは。あとここのリンクページから、作者が作成した非公式ページやファンページなどにも飛べます。


↑倒れた巨人。僕だってもうちょっとマシな絵が描きたいって思っているんですけどね(^^;)。


64DDとは…当初は96年末に発売予定でしたが、延びに延び、ようやく今年の末に発売される、NINNTENNDO64につなぐ磁気ディスクドライブのことです。このハードは通信機器でもあり、ランドネットと呼ばれる独自の通信網にアクセスすることができます。なお、インターネットにも接続でき、メールもできます。
そういう特殊なハードだからか、ネットまたは専用のはがきで申し込みをしないと手に入りません(追記・12月17日から一部小売店で販売されるそうです)。そして、その受付開始が今日11月11日なんですねー。実際にサービスが開始になるのは12月1日からです(追記・2000年2月に延期になりました)
なお、このページでは便宜上”発売”と書きましたが、実際にはレンタルのサービスであり、64DDは「ランドネット」という通信サービスに付随する機器のひとつという意味合いになっています。

詳しくは上のランドネットDDホームページのステップ3あたりに詳しく書いてあります。一言では書けないややこしい制限やシステムがあるのでお気をつけを(^^;)。


上のコラムはさすがにいいたい事が書けてないので、2回ほど追加してコラムを作りました。それが下の追記です。

追記1:黄色い芸術家、巨人のドシン 2000.4.20

最近のゲームの進化の仕方は、高度なCGグラフィックスを駆使することだけがゲームの完成度を高めると思い込んでいるような気がします。それに対して、「巨人のドシン1」というゲームは現代芸術の要素を取り入れ、グラフィック的にもゲーム内容的にも、真の意味での”芸術的ゲーム”の方向性を開拓した。。。そんな内容にしたかったのですが、今改めて見るとすごく恥ずかしい感じの文章になっていたので本編は全部削除しました(^^;)。

「巨人のドシン」最新情報

★本日4/20より、「巨人のドシン1」の補助ディスク、「巨人のドシン解放戦線チビッコチッコ大集合」の予約受付がランドネットゲットモールにて開始されました(まだ確認してないけど)。
この補助ディスクは「巨人のドシン1」のディスクを使って、更に新しいゲームができるシステムになっているそうです。

この補助ディスクのゲームの舞台は南国の島ではなく、1996年という近過去に臨海副都心で開催を予定している「世界ドシン博覧会」会場。なんとこの会場にドシンが囚われの身になっているらしく、「巨人のドシン解放戦線(ド解線)」が「フリーヘンポ」を合言葉に、17のパビリオンを建設。「巨人以上」という映画を上映することを目標としたイジェクト(ディスク取り出し)ボタンを押しまくるシューティングゲーム、らしい。なお、現段階では情報が錯綜しており、5月下旬の発売が待たれるところだ。

★巨人のド新聞創刊…ランドネットDDでは「巨人のド新聞」という会報を発行しています。一応、僕も取ってるんですが面白いです。ちなみに有料です。

巨人のド新報もチェック…公認ファンページです。内容も充実です。モバイル版もあり。

★巨人のドシン関連商品案内
「巨人のドシン1公式ファンブック〜ドシンちゃん、大きくなったね〜」
メディアファクトリー刊/\1600/1999.12発行
ドシン公式ファンブックはかなり大きな版で登場!僕の注目はしりあがり寿書き下ろし「弥次喜多inドシン」(だったかな)が収録されているところ!他にも貴重な開発秘話、設定資料などが豊富です。
「巨人のドシン1攻略ガイドブック」
ティーツー出版刊/\950/2000.1発行
攻略に的をしぼった本のようです。ドシンにもすべてのモニュメントを作るという目的があります。適当にやってできるというものでもないんですよね。
「巨人のドシン1公式ガイドブック 南の島で、大きくなって」
双葉社刊/\1200/2000.2発行
この本も攻略メインの本です。こっちの方が「公式」なので詳しいのかもしれません。
「巨人の跡を追って〜64DD用ゲームソフト『巨人のドシン1』サウンドトラック」
浅野達彦/2200円
その名のとおり、サウンドトラックです。僕はパッケージに入っていた見開きの広告がなんとなく好きです。



追記2:巨人のドシンはせつない 2000.8.8

誰かに知ってほしいのに伝えられない。64DDというほとんど誰も持っていないハードで発売された不遇を綴った文章だったのですが、これも前半部分を省略して掲載。

自作自演の果てに

手元に、「巨人のド新聞」があります。最終号の最後のページ、「ド新聞ド解線 自作自演の果てに」と題された記事があります。一部分、引用してみようかな。
「ところで「ド新聞」そのものも自作自演なわけじゃない、で、その先に何があるかっていったら、自画自賛だよ。これでヨシ。自作自演の果てに疲労困憊、そして自画自賛、報われないことで次の行動を起こすわけだ。次こそは報われたいと思いつつ生きていく。」
こういうところが好きだなあと、思いました。


ビデオ「巨人以上」発売

「巨人のドシン解放戦線チビッコチッコ大集合」内で上映される、「巨人以上」という映画部分が、ビデオになって8月8日発売されます(3980円)。30分の映像。64DDがなくても「巨人のドシン」の世界を少しだけ楽しめる、かもしれません。
なお、ボーナストラックとして「ド解線ゲリラライブ」の模様も収録されているそうです。

この、ゲームを持っているなら本編はゲームで見られる、ゲームを持っていないのなら、果たしてこのビデオに興味を持つのか、それ以前にこの存在自体に気づくものなのか、全く未知数な部分にまたせつなさを感じてしまいますが。
UNDERSELL…「巨人以上」の映画を制作した会社。ここのショップでも販売する予定のようです。
bit tour’s…渋谷スペイン坂にあるゲーム系グッズショップ。ここでも売られているらしい?


最後に

3回にわたって「巨人のドシン」について書いてきたけど、どれもこれもうまく書けなかったね。だめだこりゃ。
でも僕は「巨人のドシン」に出会えてよかった。こういうゲームが20世紀に出るなんて、誰も想像できなかったんじゃないかな。たぶん、10年後とか20年後とかのゲームユーザーが見てもびっくりすると思うよ。…いや、別に「ドシン」は出すのが10年早かったとか言ってるんじゃなくてさ。

パーラムのみなさんは、この先もっと広いプラットフォームでゲームを作ると思うけど、その時にもドシン並、いや”ドシン以上”のモノを作って、もっとたくさんの人をびっくりさせてほしいです。



追記(2001/10/30)…現在ニンテンドーゲームキューブで「新・巨人のドシン」の制作が発表されています。楽しみにしてます。


おまけ:関連グッズ通販リンク(2002/5/13追加)

通販サイトamazonへのリンクです。

★書籍★
巨人のドシン1公式ファンブック―ドシンちゃん、大きくなったね 巨人文庫…文庫(?)なのにデカイ! ゲームキューブ版のファンも買えばいいと思うぞ(というか在庫なしだった…)
巨人のドシン1公式ガイドブック―南の島で、大きくなって

ついでなのでゲームキューブ版巨人のドシンの攻略本も紹介しておきます。
巨人のドシン 任天堂公式ガイドブック…開発者インタビュー、そしてポスターとシールつき。僕が大好きな漫画家、本秀康さんの漫画が載っているらしい…。見たい。
巨人のドシン世界のツクリカタ・アソビカタ 任天堂ゲーム攻略本…CD−ROMがついていて、パソコンで使えるアクセサリーが収録されているそうです。いいなー。
巨人のドシン100の疑問に答える本…こちらはファミ通の攻略本。Q&A形式で巨人のドシンの世界を紹介しています。

★CD★
巨人のドシン1…64DD版ドシンのサントラ。でも音楽ってゲームキューブ版も共通のがたくさんありそうだけど、どうなのかな。わからん。

★テレビゲーム★
巨人のドシン…2002/3/14に発売されたゲームキューブ版ドシンです。64DD版を持ってる人も買えばいいと思うぞ(というか自分がまだでした)。


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